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ジグマール氏のプランニングについて考える

「スクライド」毎週水曜日18:00〜18:30、テレビ東京

 スクライドと言えば、カズマ(声:保志総一郎)と劉鳳(声:緑川光)の対決を軸に登場人物をレイアウトすべきなのだろうが、どうしても気になる人がいるのでピックアップしてみた。

マーティン・ジグマール

 劉鳳の所属する組織「HOLY」のリーダー。26歳。(声:高田祐司)

 今までのところ、このオッサンの出番は少ないが、少ない出番でもイヤなヤツとしての存在感は大きい。ジグマール氏登場場面から分かることを以下に挙げてみる。

・HOLYの中では最高権力者。副官、チェック機関の存在は見られない。
・「メンバーの平均年齢が若い」事を弱点として把握している。
→その割には「メンバーの若さ」に付け込む形でメンバーを動かしている。
例:劉鳳の意見具申を、正論をもって封じ込めた。理念の教条化が見られる。
・こと管轄内の事件については、本土の偉いさんにも意見できる。
・開発事業を強力に推進し、本土からの補助金を引き出させている。
・HOLY以外のアルター能力者を許していない。

 以上の項目から、ジグマール氏が何をどう考え、今後どうしたいのかを類推してみたい。項目先頭に挙げたとおり、仮にも最高権力者なのだから、彼の行動が劉鳳、ひいては作品全体の方向性を規定しうる点は間違いない。スクライドを楽しむ上で、決して無為な作業ではないだろう。

 まず考えたいポイントは、「アルター能力」は「本土には存在しない」という点。そもそも舞台が特別区として本土から切り離されたのは、アルター能力が従来の治安組織では対応できないことも一因となっている。このアルター能力者を組織したHOLYという組織の主旨は「毒をもって毒を征す」という点にあったと思われる。しかし、HOLY以外のアルター能力者(ネイティブ・アルター)を排除もしくは吸収し終えた時、HOLYはどういった位置付けが為されるだろうか。その時、HOLY司令たるジグマール氏は、本土には無い力を独占したという事にならないだろうか。アルター能力の独占を「本土との有力な交渉カード」として認識しているか否か、また、交渉相手を「本土」自体に求めるのか、「本土での政争」の中に求めるかによって、今後のHOLYは大きく異なった路線を進むことになるだろう。

 「開発事業の推進」についても同じ事が言える。本土からの補助金をテコに特別区の完全掌握を目指すジグマール氏だが、完全掌握が終了し、ネイティブ・アルターが根絶されれば、なおさらHOLYの立場は宙に浮く形になる。HOLYでの実績をポイントとして立身出世を目指すのか、あるいは、掌握した地盤と組織で本土に対抗するつもりなのか。人相を見ると後者だと思うのだが(笑)、予断は許されないだろう。

 正に、今後のスクライドのベクトルは、ジグマール氏の野心の大きさにかかっていると言っても過言では無い。彼が堂々と不穏な動きを始めれば、本土側から君島あたりを媒介にネイティブ・アルターにHOLYを牽制させるような筋書きだってあり得るのだ。(まぁカズマ君は乗らないだろうケド、その場合は「そのための妹じゃないか」という展開もアリだろうね。)

 考えられる一番可哀想なジグマールとしては、「HOLYでの実績をテコに本土での出世を目指すが、強硬姿勢が本土に誤解され、本土の後援を受けたネイティブ・アルターの一斉テロを収集できず、補助金も打ち切られて絶望する。」ってヤツかな。意外なところでは「実はジグマールもアルター能力者で、自らを頂点とするアルター支配地域を確立させ、本土に無い力を交渉カードにして、自治区として認めさせる。自治区として留まることで補助金は当然に出させる。」ってのもアリでしょ。悪者一直線としては、アルター自体を憎むジグマールってのも面白そう。HOLYをこき使うだけ使って、ネイティブ・アルター撲滅後は一網打尽でHOLYごと粉砕とか。

 でも、ジグマール自身も、若いメンバーをだましだまし使ってどうにか維持できてるって自覚してるだろうから、本土からの独立とかは考えないだろうなぁ。一過性の交渉カードが関の山かしら。...まてよ。独立を宣言することでメンバーに「後戻り不可!」って最後のダマシをかけてやりくりするのもアリかも知れんなぁ。

 って、今日(8/8)の第6話を見たら、少しハナシが動いてた。本土ってば弱腰ねぇ。まぁ、予想外の恫喝に当初うろたえるのは仕方ないか。でも、二の手、三の手といった絡め手を用意しなきゃウソだよなぁ。あとジグマール氏の野心の程度は結局まだ分からず。

 はてさて、どんなジグマールに育つやら。取り合えずアタシは「ダマシがばれて劉鳳に殺られちゃうジグマール」に一票。何にしても、毎週の楽しみが増えること請け合いですな。(アタシだけ?)


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