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明日は9話なのに、今更8話を語るのか。ガンダム!

 もともとは11.29の日記として書いたんだけど、長くなったので雑記帳に隔離してみたよ。


 きっかけはフジテレビ。 クルーゼ仮面。
 火曜の日記にも書いたが、あのセリフはいただけない。
 「私も後世、歴史家に笑われたくないしな。」
 って、どんな歴史に記載され、笑われるのだ?
 アタシの見損ねた#6、#7で、アークエンジェルが歴史の帰趨を決するようなネタでも出たの?黒歴史とか。
 とりあえず、サンライズの公式HP各話紹介に第6話がアップされてるんで、見てみますわ。

 ふむふむ。えっと、アルテミス要塞に逃げ込んだら、要塞司令官に軟禁された、と。
 アークエンジェルは大西洋グループに属して、要塞はユーラシアグループに属している、と。
 で、要塞司令官は、アークエンジェルとガンダムを手みやげに、要塞勤務から地上勤務への異動を企てた、と。
 で、要塞のバリアーが、クルーゼ仮面麾下のガンダムに突破されて、動揺した要塞側は、有効な反撃を行えず、要塞は破壊されてしまった、と。
 仕方ないから、アークエンジェルは民間人を乗せたまま、逃避行を続けるぞ、と。

 見てないから、なんとも言えないんだけど・・・。
 ネタですか?
 アークエンジェルは新造の機密艦で、まだ識別コードも無いんだから、正規のルートで処理しようよ。
 「所属不明艦艇の入港を確認」したんだから、本土に丸投げで良いじゃん。キラがガンダムのOSにプロテクトかけたみたいだけど、無理に解除させようとしないで、全部丸投げで良いジャン。あとは上層部が裏で死闘を繰り広げてくれるよ。
 それ以上に、反対派閥のテクノロジーを持ち帰って、「どーです、すごいでしょう。異動させてよ。」って、どゆこと?
 「功績=人事異動」って、どんな組織よ。そんな駄々こねたら、功績どころか失点だよ。人事考課に「管理職(要塞司令官)としての適性を疑う」とか書かれない?
 それから、奇襲を受けて動揺したのは良いから、マニュアル通りに反撃して下さい。バリアに不測の事態が生じた場合の作戦が決まってるハズだから。
 「当初の動揺から、次第に持ち直すんだけど、やっぱりガンダムの火力に押し切られて負ける。」
 同じやられるにしても、これくらいの演出が礼儀だと思うぞ。「ガンダムW」じゃあるまいし。
 6話を見なかったのが悔やまれるよ。見てれば、他にも突っ込めただろーに。

 で、7話はテレビ局の公式HPに簡単な記載があった。水補給のためにサルガッソー宙域を漁るとゆーハナシらしい。で、ポッドを拾って、第8話に続くのね。詳細はわかんねーから、取り敢えず放置。

 ようやく第8話。拾ったポッドからラクス(声:田中理恵)登場。アイドルで、敵の偉いサンの娘らしい。
 で、コーディネーター(遺伝子操作種)については若人は色々思うところが有って、差別発言が飛び交うケド、これは、どうでも良い。フレイの差別発言だって、根拠のない妄言ってワケじゃない。

 で、適当に見流していると、この話で一番の問題のシーンに至る。発言者はバジルール少尉。
 マリュー大尉が、ラクスについて「民間人の子供を巻き込みたくない」旨、発言。
 そこに突然「それじゃあ、ブリッジに張り付いてるカレッジの学生は、民間人の子供じゃないのか。」「こいつらは巻き込んで良くて、敵の偉いヤツの娘は巻き込んではいかんのか。」という主旨でバジルール少尉がキレる。

 止めなさい。子供達が見てますって。アンタ幾つよ。
 えーっと、公式HPによれば25歳。軍学出て、少尉任官して3年ってとこか。社会人3年目。微妙だなぁ。
 大尉発言の主旨は「敵の偉いサンの娘だからこそ、巻き込まれ具合の陰惨さは、ココの学生の比じゃない。」ってコトだろ?
 バジルール少尉としては、「こいつら(学生)既にすっかり巻き込んでますケド。」とか苦笑い気味に(或いは嫌味なほどクールに)突っ込むのが優しさだろー。
 そーすりゃ、大尉も苦笑いで一拍おいて、学生向けに話しもできるし、学生らも自分らの特殊状況を苦笑いでも軽く流せる。
 26歳なら、できないとは思わないケドなぁ。それとも、アタシの見てない#6〜7で、大尉とバジルール少尉って感情的に決裂してる?
 もしそうなら、この揚げ足取りは効果的で正しいと思うケド。そーでないなら、あとは大尉が「バジルール少尉には休養が必要なようですね。」っつて、しばらく謹慎にした方が良い。いくら能力が高くても、不安を煽る輩ならリスクの方が大きい。タダでさえ民間人抱え込んで不安定なんだから。
 たぶん、作り手はバジルール少尉の「理」とマリュー大尉の「情」を対置したかったのだと思うが、アタシにはどうしても「馬鹿なバジルール」像しか見えて来ない。どうにも、演出やら、脚本やらが間違ってる気がしてならない。
 このシーンの役割って何?
 「マリュー大尉とバジルール少尉の軋轢を明らかにしつつ、学生達は自分たちの置かれた状況の異常さを改めて確認する」場面?
 だったら、アタシの言った手順でストーリーを進めた上で、「あの場では、ああは言ったケド」って二人きりの時間を狙ってバジルール少尉を大尉にかみつかせるべきだし、学生は学生で寝る前とか一人きりの時に「あの場では何となく笑ってたケド」って思い悩む方が、説得力の有るシーンになると思うのだが。
 なんか、ガンダムW以来感じるんだけど、演出レヴェルで「大人を出すこと」を放棄してる気がしてならん。マリュー大尉とバジルール少尉はブリッジ要員の正規の軍属下士官だよ。軍人、特に兵士は市民を守るという建前を持ってる。同様に、艦内の軍属は、同僚の学生達を守らなくては、という建前を持って然るべきトコロでしょ。そこまで踏まえれば「仮にエゴだとしても、自分の責任の中で面倒を見ることができる」学生と、「自分の守れる範囲の外で、何をされるかわからない」ラクスへの思い入れの違いは生じて当然だ。同じ「巻き込む」でも、アフターケアができるかどうかで全く変わってくる。例えエゴだとしてもだ。そんなコトお構いなしに、いたずらに煽るバジルール少尉(26歳)には呆れるより無い。一般にフレイが嫌われキャラとされてる様だけど、アタシは、フレイの方がまだ好き。少なくとも筋は通ってる。
 (まぁ、上でも書いたように、大尉と生理的に合わない、とか、正論で揚げ足を取るのが生き甲斐、とかいうキャラ設定なら、納得するケドね。特に後者なら、親指を立ててブラボーと叫ぶよ。)
 きっと、要塞の軍人とかって、クソミソに描かれてたんだろーなぁ。これでもかってぐらい。
 一方を目立たせるために、不必要に他方を貶める演出って嫌いです。ガンダムWの時に強くそう思いました。あと、機動戦艦ナデシコの首藤脚本の回(所謂ルリルリ三部作等)の時も。
 「大人は愚かで汚い」。そんなステレオタイプに何の意味があるのん?仮に「子供」と「大人」を敵対関係に置いたとして(首藤脚本の常套句)、そこから描かれるものって「純粋な子供」という「お伽噺」だけだよ。でも、同じ首藤氏がゴーショーグンでは良いコト書いてる。「敵よ!美しくあれ!」(byブンドル)ってね。対置から緊張感を以て何かを導き出したいなら、双方のバランスが大事だと思うのよ。「子供に超克される大人」を描くなら「超克されるべき大人」は敵として強さを持ってなきゃ。そうでなければ、「超克」の意味はそれだけ軽いものになるし、「じゃあ、そのシーンは必要だったの?」というハナシになるでしょ。

 全く同じようなコトを何度か書いた憶えがあるんだけど、今年も書いてるってコトは、余程演出サイドに進歩が無いのか。それとも単にアタシが売れ線から取り残されてるダケか。
 たぶん後者だな。


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