施設入所のご案内
精神障害・アルコール依存症・人格障害等を持つ人たちが共同生活を営みながら、社会生活を送るのに必要な様々なことを獲得する施設です。
家庭内で生活に支障をきたしている人や、同居が困難な方、家族からの自立を目指す人などが、お互いに支えあいながら、それぞれの目標に向かってじっくりと時間をかけて歩き出すことを目的としています。

また、専門スタッフが自立に向けた相談・指導を行うとともに、毎月の食事の援助もしています。

■利用対象者
 日常生活上、家族との同居に支障をきたしている状態で、かつ、一定程度の自活能力を有する方のうち、次の項目に該当される方です。 また、親亡き後のためにも、ご利用が可能です。詳しくはご相談ください。

◇ 家庭内で暴言・暴力・異常行動など、家族との同居が困難な方
◇ 精神障害者、アルコール依存症・人格障害(パーソナリティー障害)等の患者及びその疑いのある方
◇ 共同生活を営める方
◇ 日中なんらかの活動に参加できる程度の方
◇ 当施設での生活を維持するための収入(仕送り、年金、預貯金等)のある方
◇ 家族の了承、確認、援助の得られる方
◇ 親亡き後のための入所を今から考えられている方

■利用期間
 短期から終身。保護者と協議の上、取り決めをいたします。
■利用料金
 
応相談

◇ 飲食物費、日用品費、入所者個人にかかる費用は、その実費が入所者の負担となります。

■食事
◇ 朝・昼・夕ともに食事がついています。

■診察・通院
 現在通院中の方は、お近くの医療機関をご紹介し施設スタッフが受診に同行することも可能です。

■入所者が準備するもの
◇ 印鑑
◇ 保険証
◇ 洗面用具
◇ 衣類
◇ 寝具
◇ その他必要なもの(生活用具、箸、湯呑みなど)
※割れ物、刃物、携帯電話は持ち込み禁止。

■禁止事項
◇ 喫煙場所以外での喫煙
◇ 当施設内での火災、その他火災事故等の原因となる行為
◇ 他の入所者の迷惑となる行為
◇ 当施設内の設備、備品の破壊、改造・搬出
◇ 居室の又貸し、居室を担保とすること、居室を他の目的で使用すること
◇ 無断で退所すること、行方不明になること
◇ 賭博行為や風紀秩序を乱す行為
◇ 当施設内で飲酒すること、また酒気を帯びて当施設内に入ること

■退所
◇ 禁止事項がどうしても守れない場合
◇ 利用料を2ヵ月以上滞納した場合
◇ 一般事業者等への勤務が出来るようになった場合
◇ 事件や事故を起こした場合



 
共同生活から見えてくる自立への道

現在、日本国民の4人に1人は何かしらの精神疾患を伴っているという統計が発表されています。
考えてもみると現代生活は便利になりすぎて、体を動かさなくても何でもできる世の中へ急激に変化してきました。
24時間営業のコンビニやインターネットの普及における利便性が皮肉にも患者をますます生む結果となっているようにも感じます。

というのも現代生活の中では、
1. 少子高齢化が進み家族が小さくなり人と人とのコミュ二ケーションが減っている

2. インターネットやTVゲームの普及によりバーチャルな世界で遊ぶようになってきた

3. 対人関係においてもインターネットや携帯電話での交流が主流になりリアルな対人関係が減り、その結果として対人関係に適応できない人が多くなってきている。

4. 利便性が高じて太陽を浴びたり、運動をしたりする機会が激減し、そのため心のバランスを調節する脳機能(セロトニン神経)の働きが弱くなってきている。

これだけではないが、少なくとも人と人との触れ合いが減少し、社会的対人関係に適応できない人たちが増え、おのずから適応できない人たちは社会から退場を迫られ、結果として気分障害などの精神疾患を伴うようになると私は考えます。

今世の中の競争社会で勝ち組として残れるのはごくわずかです。それでは、敗者となった人たちはどうやって自分自身や人生に折り合いをつけていけばいいのでしょうか?
自分自身の敗北した心をどのようにして整え、自立や社会復帰に向けて生きていけばいいのでしょうか?


例えば我々が育った昭和の時代、思い起こせば何か悪いことでもすれば隣近所の人達に愛情あふれる説教をされ、また反抗しようものなら頭を叩かれたものでした。

また、遊びはというと砂場で太陽をいっぱいに浴びてどろんこになりながら土をいじったり、友達と野球をやったり、夕方太陽も暮れてくると母親たちが外で遊ぶ子供の名前を大声で呼ぶ声が響き、近所からは家族みんなでワイワイと食卓を囲む様子がうかがえたものでした。

一方、現代はこれらの風景が今の生活から消え去ってしまったことばかりではないでしょうか。むしろ個人情報が・・訴えられたら・・など閉塞的な社会になってしまったことが孤独を生み、あるいは精神的なぜい弱性を生む結果となったのではないでしょうか?

また、近年では人が人の体にタッチする機会も激減してしまった。特に異性に対しては極めてタブーな世の中であります。しかし本来、人は背中や手にタッチされることにより安心感を覚える。たとえば、東日本大震災のときでも心の支援の際には人々の背中をさするようにタッチすることにより深いリラクセーションを得られた結果があります。
本来、人間関係で必要な触れ合うことを取り入れていくと、安心感はもちろん人間関係も円滑に進むようになると考えます。

さて、若者たちがひとたび心が折れてしまうと、挫折したために自暴自棄になったり、キレる若者が増え、事件性も増える結果となり暗いニュースが流れる世の中になってきたのは事実であり、このため患者を介助する家族までが精神に支障をきたす、いわゆる患者が患者を生む連鎖反応が生れるスパイラルに陥っているのが今の日本の現況でもあります。

では既に病的異常にまで陥ってしまった患者をどのように支援サポートしていけばいいのでしょうか?
私たちはこう考えます。

@ 今まで自身や家族の力でいろいろ心の持ち方を工夫して、全力を尽くしてきたが問題を乗り越えられなかった。そこで今度は症状を起こしてきた自宅環境(家族)から本人を切り離しまったく異なった生活環境(当施設)に身を置かせ、家族ではない第三者(当施設スタッフ)に対応を任せてみる。必要なのは、症状を起こしていた自宅家族から本人を切り離すことが重要。
自宅環境では親御様への甘えもあり、新たな「心」も芽生えにくい。自宅環境から切り離し、大自然の中で太陽を浴び、緑の中で深呼吸をして、時には土をいじって、同時に集団生活の中で対人関係能力を養っていく。ここを通って、新たな「心」が発現するものと考えます。

A 私たちは小規模な家庭的雰囲気の中で共同生活を行います。小規模な施設、というと不安に思われる方もいらっしゃるでしょうか。でも、想像してみてください。住居のドアを開けたそこが、患者さま達の「もうひとつの自宅」だとしたら、どうでしょうか。患者さま達にとって、「自宅が二つある」という環境は、「自分を愛してくれる場所が2倍になる」ということだと私たちは考えます。温かな、第二の家庭を創っていこうと思います。

B 当施設は立派な園庭を持っていません。その代わり自然の中にある宝物(風景や植物など)を使って心の回復支援を行います。例えば近くの湖に遊びに行って、季節の変化を体と心で感じながら小さな感動を見つけられる心の強化を目指していきます。また、患者さま1人1人の回復をつぶさに見ながら、「昨日できなかったことが、今日できた!」を皆で拍手して、褒め合って、笑いあって感動のある施設を目指します。

家庭内の日常生活において支障をきたしているご家族様、まずはお気軽にご相談ください。
何かしらの解決の糸口がきっと見えてくると考えております。



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