Daidougei-Ajia-Geppou  ・発行・浅草雑芸団                       通巻267号    毎月1回発行    2014年2月1日発行

http://www.k4.dion.ne.jp/~daiajia                                 郵便振替=00100−3−749814  名義「上島敏昭」

■大道芸案内

主な大道芸スポット(土・日・祝日など、通年大道芸が見られるポイント)

■大阪・天保山海遊館広場    ■お台場・デックス東京ビーチ■クインズスクエア横浜at! www.studioeggs.com   ■名古屋・大須ふれあい広場

■ヨコハマ大道芸(山下公園、グランモール公園、ジャックモール)http://daidogei.jp/event 

■東京都ヘブンアーティストwww.seikatubunka.metro.tokyo.jp/bunka/   ■大阪パフォーマーライセンス http://www.osaka-performer.com/   

■江ノ島大道芸http://www.fujisawa-kanko.jp/alacarte.html   ■南町田グランベリーモールhttp://www.grandberrymall.com

■しずおか大道芸の街http://shimarukai.org/

☆ニュース

●岐阜県瑞浪市の「のぞきからくり」、文化財に指定。

  昨年、紹介した、瑞浪市の中山道博物館所蔵ののぞきからくり、忠臣蔵の押絵看板(4枚)とナカネタ(6枚)が、瑞浪市の文化財に指定された。岐阜新聞によれば、所蔵者で同博物館館長の小栗幸江さんは「いずれ屋台を復活させて、口上師も育てて、忠臣蔵を上演したい」と語っているとのこと。

 なお、新潟市巻でも、のぞきからくりの「保存伝承活性化事業」が、新潟市の「特色ある区づくり事業」に認められ、3年計画で推進する予定とのこと。

★浅草雑芸団の旅(これからの予定)

△向島百花園梅まつり

 ●2月16(日)&3月1(土) 両日とも1130  1330  1500の3回

★今月の大道芸関連情報

△京本千恵美ソロマイム「ここはどっちへ?」     ○中野スタジオあくとれ(中野区中野2-11-2-B1

  1月30(木)1930 / 1月31(金)14301930 /2月1(土)13301800

  作・演出:西田敬一 出演:京本千恵美

  前売り¥3000  (当日¥3500)

  問合せ☎03−3403−0561 メールticket@accircus.com  ACC   

△中西和久ひとり芝居「しのだづま考」  http://www.kyorakuza.com  ○紀伊国屋ホール(新宿東口・紀伊国屋書店本店本館(☎03−3545−0931)

  ●1月31(金)・2月1(土)両日とも1400開演

  作・演出:ふじたあさや 

  前売り¥4500(当日¥5000)

  京楽座 http://www.kyorakuza.com  チケットぴあ☎0570029988 pコード433-137)  紀伊国屋書店本館5Fチケットカウンター

△添田唖蝉坊・知道を演歌する   http://www.theaterx.jp/   ○シアターX(墨田区両国2-10-14 両国シティコア内)

  ●2月9() 1500開演   

  土取利行・邦楽番外地

  ¥1000

  ☎03−5624−1181(シアターX)   http://www.theaterx.jp/ 

△山本光洋ソロライブ「かかしになるために 第9弾」  http://koyoworld.com    ○planB(中野区弥生町 モナーク中野 B1

  ●2月14(金)1930開演  /2月15(土)1500 1930 開演

予約¥2300 (当日¥2500)

FAX03−3951−1999山本光洋office Email info@kokyworld.com

△クラウンファミリー・プレジャーB 第20回定期公演  http://pleasure-p.co.jp   ○名古屋市芸術創造センター(地下鉄「新栄町」下車

  ●2月14(金)1900開演 /2月15(土)・16(日)両日とも00 &1500 開演

  1階指定席:前売り¥2500(当日¥2800)  2階自由席・おとな:前売り¥2000(当日¥2300) 2階自由席・こども:前売り¥1500(当日¥1800)

  ☎052−483−5959(プレジャー企画) Email w-take@pleasure-p.co.jp  チケットぴあ☎0570-02-9999pコード432-311

△パントマイム・シルヴプレ第9回公演「ほぽさんぽ」 http://svp.twinstar.jp   planB(中野区弥生町 モナーク中野 B1

  ●2月21(金) 1930開演 / 2月22(土) 1500 &1930 開演

  予約¥2300(当日¥2500)

  ☎03−3403−0561(ACC) Email sivouplait@accircus.com   問合せhttp://svp.twinstar.jp (シルヴプレ荘)

△第14回地域伝統芸能まつり  http://www.jafra.or.jp/matsuri/   ○NHKホール

●2月22(土)・23(日)1430開演

22日:熊襲踊り(宮崎県)、佐陀神能(島根県)、上羽太天道念仏おどり(福島県)、すずめ踊り(宮城県)、鹿野山はしご獅子舞(千葉県)ほか

23日:小倉祇園太鼓(福岡県)、蹴鞠(京都府)、おらんだ楽隊(千葉県)、阿波人形浄瑠璃(徳島県)、西嶋神楽(山梨県)、布団太鼓台(大阪府)ほか

入場無料(要整理券・抽選となります)  http://www.jafra.or.jp/matsuri/ 

 

若林正の

食って極楽!

 わからん店名

     〜西川口「けぶどん」

  JR西川口駅のホームから「けぶどん」と書かかれた看板が見える。二階の窓には「親子丼、カツ丼、モーニングサービス」ともあるから食堂には違いない。前々から気になっていたが入るチャンスがなかった。今回はそのレポート。

  看板は目立つのだが入口がわからず、キョロキョロ。ようやくマックの脇に発見。メニューが出ている。そば、うどんから定食まで品数は多い。自販機でチケットを買うシステム。現在、朝10時半。モーニングサービス¥400を購入。店内はカウンター1213席にテーブルが一つ。テレビがあってまんがの本棚。いかにもの食堂だ。調理しているママさんに、「けぶどんて何?」と聞くと、地元の方言で「素うどん」だって。

  モーニングはジャム・バター付トースト、茹で卵1個入りサラダ。コーヒーおかわり自由。¥400は安いぞ! 後から来た初めてらしいおじさんは「ほっけ定食」を注文。¥780.ミニそばとコーヒー付。サラダ、冷奴、小鉢もセット。やっぱり安いぞ! ふと見ると店の隅に酒とビールの自販機が。¥350〜400。昼間から一杯いける。この店、少なくとも20年ぐらい前からある。常連さんに愛されている地元の店なのだと納得。

○次は定食に挑戦だ=6ワカ

大道芸・見たり・聞いたり・演じたり  

☆その267

書籍紹介

村上紀夫著「まちかどの芸能史」

   解放出版社、¥2500+

                

  昨年6月、この著者の『近世勧進の研究』(法蔵館)を紹介した。林屋辰三郎賞の硬派の芸能研究書である。それに対して本書は、雑誌連載をまとめたもので、いわゆる研究書よりはくだけた書き方となっている。

 内容は次の通り。

 千秋万歳の頃/千秋万歳の受難/万歳の時代/尾張万歳/万歳たちの日常/万歳の由緒/算置と声聞師/万歳と占い/伊勢大神楽/軽業/絵解き/琵琶法師と座頭/説経/日暮太夫と近松寺/鉢叩き/鉢叩と空也堂/願人/猿まわし/芸能から見る近世

 

  なお、巻末には参考文献、引用資料が列記されている。

 

  こうして目次を眺めると、万歳→声聞師(陰陽師)→大神楽→曲芸・軽業(放下僧)→絵解き法師→琵琶法師→説経→鉢叩き(念仏聖)→願人坊主→さるまわしというルートが見えてくる。つまり万歳師たちを包括する上部組織(のようなもの)として声聞師があり、それが陰陽師と重なるところから大神楽が引き出され、その技芸としての放下芸から放下僧が導かれ、唱導としての絵解き、さらに説経があぶりだされる。さらに別系統の唱導としての念仏から鉢叩きとその集団、また願人坊主へと話がつながっていき、最後に「猿」を連れ歩く猿まわしで締めくくる。個別の事柄が並んでいるようでいながら、語りそのものは一本の脈でつながっている。その脈をひとことで言うならば、「被差別」ということになるだろう。

日本の芸能史を研究するものにとって、差別問題・人権問題はさけて通ることのできない問題だと思うが、デリケートなだけに、それを正面からとらえて研究・記述するのはむずかしい。かなりの配慮と覚悟が強いられるからだ。よくこんなきつい作業をやったものだと思う。

  

  著者は長年、大阪の人権博物館「リバティおおさか」の学芸員で、本書の元となった連載雑誌が「部落解放」であったからこそ可能となった仕事だろう。

著者は、芸能のなかでも特に、万歳について重点的に研究をつづけてきた。実際、「あとがき」にお世話になった方として、万歳の村田社中(写真)を一番にあげている。万歳師の村田さんは、万歳師でありつつ伏見稲荷の布教師であり、江州音頭の音頭取り、民謡の師範などなど多様な顔を持つ。私は以前、村田さんがのぞきからくりを語り、その相方を著者が務めるのを見たことがある。最終章「芸能から見る近世」で万歳だけでもその周辺に多様な芸能の世界が広がり、さらに平安期から現代までの時間軸のつながりを考えると「万歳ひとつをとっても一筋縄ではいかない」と書く。文献を渉猟するだけでなく、村田さんのような生き字引との交流からの実感が活きているように思う。

「あとがき」ではほかに、猿まわしの猿舞座(写真)と講釈師4代目旭堂南陵師を上げている。著者が次に攻めてくるのはそのどちらかなのだろうか?