Daidougei-Ajia-Geppou  ・発行・浅草雑芸団                       通巻273号 毎月1回発行    2014年8月1日発行

http://www.k4.dion.ne.jp/~daiajia                                 郵便振替=00100−3−749814  名義「上島敏昭」

■大道芸案内

主な大道芸スポット(土・日・祝日など、通年大道芸が見られるポイント)

■大阪・天保山海遊館広場    ■お台場・デックス東京ビーチ■クインズスクエア横浜at! www.studioeggs.com   ■名古屋・大須ふれあい広場

■ヨコハマ大道芸(山下公園、グランモール公園、ジャックモール)http://daidogei.jp/event 

■東京都ヘブンアーティストwww.seikatubunka.metro.tokyo.jp/bunka/   ■大阪パフォーマーライセンス http://www.osaka-performer.com/   

■江ノ島大道芸http://www.fujisawa-kanko.jp/alacarte.html   ■南町田グランベリーモールhttp://www.grandberrymall.com

■しずおか大道芸の街http://shimarukai.org/

★今月の大道芸公演

△「奇なるものへの挑戦」展   ○岐阜県博物館 (岐阜県関市小屋名・岐阜県百年公園内)

  ●7月4(金)〜8月31(日)9001630 ※但し毎週月曜休館

  千里眼・念者・メスメリズム・狐憑き・見世物小屋・お化け屋敷・・・   トークライブ・講演会・イベント等もあり

入館料:一般¥600 大学生¥300 高校生以下無料

  問合せ☎0575−28−3111  http://www.gifu-kenpaku.jp/

△スラバのスノーショー  http://www.slavasnowshow.jp/index.php 

  ○東京公演:シアター1010(北千住西口マルイ・11F)  8月6(水)〜17(日) 公演時間は要確認

  ○大阪公演:シアターBRAVA!(市営地下鉄「大阪ビジネスパーク」駅1号出口すぐ)  8月20(水)〜24(日) 公演時間は要確認

S席¥8000  A席¥6000

問合せ:☎0570−550−799(東京公演:キョウードー東京)

      ☎0570−550−100(大阪公演:チケットよしもと)

△御宿・牛舎8号パフォーマンス・フェスティバル2014  ○Farm Resort鶏卵牧場・おんじゅくフロンティア・マーケット牛舎8号

  ●8月8(金)〜10(日)各日11302000

風屋ヴァンカラ、SyanKaja、サブリミット、クラウンおっとちゃん、ハードパンチャーしんのすけ、unpaEntertainerHi2、おじゃるず、プリコロハウス、

ふくろこうじ、hico2(ひこひこ)、カンールペキノア、三雲いおり、

ワークショップもあり

入場無料

※各日スペシャルナイトショー18302000有り、会場:牛舎7号ステージ (大人¥1000 小〜中学生¥300  幼児無料)

問合せ:☎0470−68−2631(おんじゅくフロンティアマーケット牛舎8号)  ☎047−38−511−(いおりパフォーマンスジム)

E-mail: info.show2525@mikumoiori,jp

△長野市・夏の風物詩・お花市絵解き      ○長野市北石堂町・西光寺本堂

  ●8月12(木)1900 & 2000

「十王巡りと「六道地獄絵」の御絵解き

入場無料

問合せ:☎026−226−8436(西光寺)

△開封!安田興行社大見世物展〜国宝?珍宝?いまひらかれる見世物王国の扉〜   ○銀座・ヴァニラ画廊(中央区銀座8-10-7 東成ビルB2

  ●8月26(火)〜9月6(土)期間無休(平日12001900 金曜12002000 土・祝日12001700

  安田興行の写真、絵看板の展示、人間ポンプ資料など。期間中、鵜飼正樹氏のトークも予定

  ¥1000(お土産付)

  問合せ:☎03−5568−1233(ヴァニラ画廊)  http://www.vanilla-gallery.com/index.html 

△第3回絵解きフェスティバルin善光寺大本願   ○長野市善光寺大本願

  ●9月6(土)午前の部10001200(お念仏導唱・あり)  午後の部13301530(基調講演・林雅彦・あり)

  午前の部 願法寺縁起(願法寺住職夫人)、当麻曼陀羅(小林玲子)、苅萱親子御絵伝(往生寺)、善光寺如来絵伝(祖父江善光寺)、解説:小林一郎

  午後の部 熊野曼陀羅(山本殖生)、釈迦涅槃図(長野市長谷寺)、苅萱道心と石童丸(西光寺)、善光寺如来絵伝(善光寺淵之坊)、解説:吉原浩人

  一日通し券¥2000

  問合せ:026−238−6226(宮坂・絵解きフェスティバル事務局)   yugyoujuku@yahoo.co.jp

若林正の

食って極楽!

 上野駅の立ち食いそば

 

  上野駅、常磐線ホームのそば屋。なんと天ぷらやら卵やらが入れ放題の「お好みそば」というメニューがあると聞き、早速行ってきた。11番ホーム(たぶん)の中程、ありきたりの佇まい。

 券売機を見ると「お好みそば・うどん」¥460。や、安い。チケットを出すと、おばちゃんが「何入れるか選んで書いて」と紙をくれた。タマネギ、ゴボウ、春菊の三種の天ぷら・卵・ワカメ・揚げ玉・キツネ油揚げの七種類から好きなものを選べるのだ!

「全部でもいいの?」と一応聞くと「いいよ」と太っ腹のご返事。もちろん全部のせでよろしくっ!

  出てきた丼は山盛りで壮観である。早速食べ始めたが、うーん残念!…天ぷらがまずい…しかも量がちゃんとあるもんだから汁を吸いまくってしまい、あっという間にぷよぷよの天ぷらだらけの汁無しそばになってしまった。キツネや卵は普通に食えたのに〜。

これだったら普通に天ぷら一個の天ぷらそばにすれば良かった(泣き)

○欲張ると損する度…2ワカ

大道芸・見たり・聞いたり・演じたり  

☆その273

二冊の本

              上島敏昭

 

最近読んだ本を紹介します。

『俺の喉は一声千両』

岡本和明著、新潮社

¥2200+

  サブタイトルに「天才浪曲師・桃中軒雲右衛門」とある。帯にはこうある。「貧民街で生まれた浪曲を皇族の御前で演った男! その生涯を曾孫が愛情をこめて描いた伝記読み物決定版」。

 桃中軒雲右衛門はいうまでもなく浪花節中興の祖といわれる、明治時代を代表する芸人。その曾孫が書いた伝記というのに惹かれて、飛びつきました。著者は、演芸関係の編集者で著作もあり、私も紹介していただいたことがある。でも雲右衛門の曾孫とは知らなかった。

 著者はこうも書いている。「様々な資料を読んでいくうちに、浪花節誕生の地であり、雲右衛門を生んだ芝新網町“の存在が、ほとんど書かれていないことに気がついた。/恐らく、そこが東京三大貧民窟の一つだったため、あえて触れにくかったのかもしれないが、(略)浪花節に関する差別”の問題を、どのように描くべきか、迷っていたのだ」

 差別と芸能。日本の芸能の本質に関わる問題であり、同時にタブーでもある。雲右衛門に関してもそれは例外ではない。たとえば、インターネットで雲右衛門を検索してもすぐわかる。本名がデータによっていくつもある。岡本峰吉、山本峰吉、山本幸蔵、山本繁吉、などなど。なぜこんなことになってしまったのか。

 答えは、本書を読んでもらうのが一番。

 ただ、あえて言わせて頂ければ、この雲右衛門、ちょっと、きちんとしすぎていないだろうか。芸人というより公務員みたい。だって、ひどい言い方ではあるが、師匠の女房を寝取って駆け落ちした芸人なんだから。これほど「いい人」のわけはないのではないか。

 できることなら、次は、子供時代の雲右衛門、父親の祭文語り・吉川繁吉と田舎周りの旅をするあたりを書いてもらえるとうれしい。

 

『舞台の上の文化』

橋本裕之著、追手門学院大学出版会

¥2500+

 第一部・まつり、第二部・民俗芸能、第三部・博物館、第四部・対話編。

 著者は、現在・追手門学院大学地域文化創造機構特別教授・社会学部教授。2011年の春まで盛岡大学に勤めていた関係上、震災復興に尽力した(している)ことは、よく知られている。ただし、この本は震災復興についてはほとんど書かれていない。

1996年から2006年までに発表された論文集。表現がかなり難解なので、なれない人は第四部から読むのがいいかもしれない。浅野太鼓店で出している雑誌「たいころじい」と楽劇協会の「楽劇人」のインタビューに答えるという もの。

 太鼓演奏グループは現在、全国どこにでもあって、活発に活動しているが、民俗芸能という分野からは、一線を引かれている。「温泉芸能とか町おこし・ムラおこしの太鼓とかいわれて」「差別」されている。著者の仕事は「民俗芸能」という学問そのものを問い直す作業で、その結果、民俗芸能自体がもっている矛盾がいくつも明らかにされた。そうした背景から行われたインタビューなだけに、かなり生々しい。

 民俗芸能自身が持っていた矛盾をついて出来たのが、通称「おまつり法」。要するにいわゆる民俗芸能を観光にどんどん利用しなさいという法律。こちらは民俗芸能とは区別をつけて、「地域伝統芸能」と呼ぶ。おおきな違いは、伝統芸能とはいいながら歴史的には古い必要がない。つまり太鼓などはまさにピッタリあてはまる。よさこいソーランなどもこちらに入る。

 民俗芸能と思って見に行くと、よさこいソーランを見せられてしまうのはこうした理由による。背後に金がからんでいて、政治家も暗躍していそうで、なんだか素直に楽しめない分野だ。震災復興、オリンピック・・・、これから民俗芸能に利権が更に絡んでくると思うと、つらい。