Daidougei-Ajia-Geppou  ・発行・浅草雑芸団                              通巻282号 毎月1回発行    20155月1日発行

http://www.k4.dion.ne.jp/~daiajia                                      郵便振替=00100−3−749814  名義「上島敏昭」

■大道芸案内

主な大道芸スポット(土・日・祝日など、通年大道芸が見られるポイント)

■大阪・天保山海遊館広場    ■お台場・デックス東京ビーチ■クインズスクエア横浜at! www.studioeggs.com   ■名古屋・大須ふれあい広場

■ヨコハマ大道芸(山下公園、グランモール公園、ジャックモール)http://daidogei.jp/event 

■東京都ヘブンアーティストwww.seikatubunka.metro.tokyo.jp/bunka/   ■大阪パフォーマーライセンス http://www.osaka-performer.com/   

■江ノ島大道芸http://www.fujisawa-kanko.jp/alacarte.html   ■南町田グランベリーモールhttp://www.grandberrymall.com

■しずおか大道芸の街http://shimarukai.org/

★ニュース

  世界最大のサーカス集団であるシルク・ド・ソレイユが、株式の大半を米投資ファンド「TPGキャピタル」や中国の投資グループ「複星国際」などで組織する投資家グループに約15億カナダドル(約1460億円)で 売却すると発表した。世界景気の低迷で業績不振となっていた。

★浅草雑芸団の旅

  新宿西向天神社祭礼●516(土)18302000 おじゃるず+雑芸団+バナナの叩き売

                      517(日)18001900 雑芸団+金子ざん

★今月の大道芸公演

△清水みなと大道芸2015 http://www.dream-plaza.co.jp/event/detail.php/3   ○清水マリンパーク一帯

  5月3(日)〜5(火・祝)

  3日・ Syan、目黒陽介、健山、サブリミット、アコる・デ・ノンノン、紙麿呂、ひこひこ、Little Tailors、ポテ、三雲いおり、(回遊)Oska!

  4日・クラウンジュカ、火付盗賊、くす田くす博、ダメじゃん小出、ザーキー岡、池田洋介、ジョー次、あまる、三雲いおり、(回遊)パオトリオ、(回遊)ガンジスインダスドーダス、◎5日・ サクノキ、石原耕、ダメじゃん小出、池田洋介、ジャグリングドラゴン ヒョウガ、BOX ACTOR YAYA、セクシーDAVINCI、マジカルTOM、三雲いおり、(回遊)パオトリオ、(回遊)ノン&モンモン

(体験ブース)5/35/4 SEOPPI(スポーツスタッキング)Polka Dots(フェイスペイント)

とよはしアートフェスティバル2015 『大道芸inとよはし』   ○穂の国豊橋芸術劇場プラット

  5月3(日)〜5(火・祝)

  フライングダッチマン、MCフォア&ロレンツォガリ、ヴィーナス、中国雑技芸術団、ナオ&ワガントリオ、ファニーボンズ、ユミルコ、加納真美、

  チクリーノ、セクシーDAVINCI、シヴァ、松本かなこ、nani-sole、ボールド山田、Mei、せせらぎ

TACT/SESTIVAL2015   www.geigeki.jp/      ○東京芸術劇場(池袋駅前)

  5月3(日)〜6(水・休)

  クレール・リュファン「眠れない〜Linsomnante3日・19004日・14005日・16006日・1400

 ジョゼ・モンタルヴォ「アサニシマサ〜魔法の呪文」3日・17004日・16005日・14006日・1600

  劇団コープス「ひつじ」(観劇無料)3日・18104日・15105日・15106日・1510

  1公演¥2500(子ども¥500)  2演目セット¥4000(東京芸術劇場ボックスオフィスのみ取り扱い)☎0570−010−296

△ヘブンアーティスト in 銀座 http://www.metro.tokyo.jp/INET/EVENT/2015/04/21p46100.htm  ○西銀座通り(68丁目歩行者天国)

 ●55(火・祝)

  オデット姫、角 福請、川島 由美、ゴールデンズ、仙丸、Team NAGA、中国雑技芸術団、マサトモジャ、マリンバルーン、Mr.カズキ、森田智博、

矢来町Bradway Boys

△ひたち国際大道芸2015 http://www.civic.jp/daidogei/   

  5月9(土)12002000日立駅周辺 :夜会18002000 /10(日)12:0017:00多賀駅周辺 

  フライングダッチマン、MCフォア&ロレンツォガリ、ヴィーナス、オラ・ムチン、中国雑技芸術団、TOKYO雑技京劇団、ファニーボンズ、ユミルコ、

  ナオ&ワガントリオ、ゴールデンズ、ダメじゃん小出、サンキュー手塚、加納真美、芸人まこと、シルヴプレ、クラウンLOTO、知念大地、めりこ、

リスボン上田、チクリーノ、セクシーDAVINCI、シヴァ、ザーキー岡、ペッパーゼロ、Hi2、山本芙沙子、松本かなこ、HIBIChazz-K&佐藤達哉、

なつかよ、沙羅璃、清seino野、ボールド山田、OKKMei、せせらぎ

△ふくやま大道芸2015  http://fukuyama-daidogei.com/  ○福山駅周辺

  516(土)・17(日)

Performer SYO! レオ 池田洋介 Sllix パフォーマー・パーツ 木下光希 サクノキ おろしぽんづ Sur De Weve  けん玉師しげきひろし

  3ガガヘッズ じ〜にょ わくわくブーブ ザーキー岡 TOMI DANCER勇登  CHIKI  大道芸人ひろと スピニングマスターズ Witty Look 

  くす田くす博 段海波 Radiant CHISHA トルマリ 健山 SYAN BOX ACTOR YAYA 鈴木拓矢 渡辺翼 セクシーDAVINCI カナール・ペキノワ

  太平洋 斉藤エイスケ 大道芸人ジーニー SPINATION 加藤みきお ZANGE akiyo クロワッサンサーカス 渡辺あきら 森田智博

  フェイスペインター★ミホウ Monsieurみの吉 KLOWN JIN チムチムサービス OSKANTNIO タカパーチほか

 

若林正の

食って極楽

 肉の誘惑

        〜いきなりステーキ赤坂店

無性に肉が食いたくなることはないだろうか?挽き肉や細切れ肉などではなくって、分厚い血のしたたるステーキってやつを、である。先日、その発作が出て、事務所近くに出来た立ち食いステーキの「いきなりステーキ赤坂店」に女房を呼び出して飛び込んだ。

カネも無いのにステーキかよ?とお思いだろうが、安いのだっ!さんざんテレビにも取り上げられているからご存知かもしれないが、1グラム1円から牛肉が食えるのである。ランチタイムなら300グラムステーキが、1300円‼という破格のお値段なのだ。それもスープ、サラダ、お代わり自由のライス付き。女房はそれを頼み、私は1グラム7円のリブロースを400グラムでライスは抜き。ミディアムレアで注文する。出てきた肉は、さすがに存在感抜群。

早速食い始めたが、あれ?見た目と裏腹に肉肉しい満足感がいまいち…牛肉らしい味わいが薄いのだ。不味い訳ではないが、う〜む、量はあるのに軽く食ってしまった。女房も普段は少食なのにペロリ。胃ももたれずにまだまだいけそうなくらい。よほど体調が良かったのか?何だかタヌキかなんかに化かされた気分。値段は安かったから、こりゃもう一回行ってみっか。

○懐に余裕あればホントに

五人前食いたい度=6ワカ

大道芸・見たり・聞いたり・演じたり  

☆その282

とんとんとんがらしの唄

            上島敏昭 

 五月のGW、内藤とうがらしプロジェクトの一環として、新宿御苑で七色とうがらし売りをやった。内藤とうがらしというのは、明治のはじめまで現在の新宿界隈で盛んに生産されていた唐辛子で、一般的な鷹の爪系とは別な八ツ房系の唐辛子で、東京の七色とうがらしには欠かせない材量だった。いまは大繁華街の新宿だが、明治までは東京の郊外で、農地もあり、唐辛子以外にも内藤かぼちゃや鳴子ウリ、早稲田みょうがなど、ブランド野菜も多かった。内藤というのは信州高遠城主内藤家の広大な下屋敷があったからで、新宿御苑はかつてのその庭園跡である。維新以降は国の管理となり、農事試験場だった時期もあり、内藤とうがらしプロジェクトの拠点の一つなのである。

 そうした新宿御苑の歴史や園内の植物などを紹介しているインフォメーションセンター前にテントを建てて、内藤とうがらしの苗やそれを使用した加工品(ドレッシング、ゆず胡椒、唐辛子味噌など)を並べている。その一角に、七色唐辛子の調合机を用意してもらって実演販売した。調合は、口上を述べつつ、一味ずつ匙で加えていく、江戸時代以来の方法だが、調合以前に、人を呼び込まなくてならない。人集めに私はいつも唄う唄がある。「とんとんとんがらし、ピリッと辛いは山椒の粉、ごまの粉、芥子の粉、陳皮の粉・・・」という唄である。

 

 この唄は、三谷一馬『江戸商売図絵』や『彩色江戸物売図絵』(どちらも中公文庫)などに出ている歌で、映画「北斎漫画」でも北斎の娘役をやった田中裕子が歌っていた。江戸時代の後期、江戸の町では子供たちが盛んに歌ったらしく、いろいろなところに登場する。上の絵は曲亭馬琴の稿本「流行商人絵詞廿三番狂歌合」で、石塚豊芥子「近世商賈尽狂歌合」(随筆大成所収)や朝倉無声「見世物研究姉妹編」(平凡社)では、享和(1801)以前には歌われていただろうと推察している。

 寺田寅彦の「物売りの声」という文章にも「とんとんとんがらし・・・」の唄が出てくる。「頭には高くとがった円錐形の帽子をかぶり、身には真っ赤な唐人服をまとい、そうしてほとんど等身大の唐辛子の形をした張抜きをひもで肩に吊るして」やってきたという。そしてこれらの滅び行く物売りの声は「音譜にとるなり蓄音機のレコードにとるなりなんらかの方法で記録し保存して」おく必要性を説いている。昭和十年の文章である。要するにそのころまでは、まだ「とんとんとんがらし」の唄はかろうじて生きていたのである。

 

 私が調合用の匙を叩いて調子を取ってこの唄を歌っていると、子供などはキャッキャと喜んでくれたりして、なかなか楽しい祝祭的な雰囲気にはなる。そんななか、「その唄、懐かしいね」と声をかけてくれた人がある。

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 聞いてみると、子供の頃、この唄を歌いながら七色唐辛子売りがやってきたというのだ。昭和22年生まれの男性で、杉並区和田で育ったという。衣装は真っ赤なチャンチャンコで、張子の唐辛子には商品などが入っていたらしい。以前、早稲田で実演したときも、早稲田界隈には戦後でも、唐辛子売りが家までやってきて調合していったと話してくれた人がいたが、唄も残っていたというのは新しい情報だった。「とんとんとんがらし・・・のあとがちょっと違うような気がするんだけど・・・」ともおっしゃっていた。

 その翌日、やはり懐かしいと言ってもう少し年配の女性が声をかけてくれた。亀戸で育ったが、やはり張子の唐辛子を担いでやってきたといい、唄は「とんとんとんがらし、あーまいのもかーらいのも・・・って言ってたわよ。唐辛子なのに甘いって変よね」とおっしゃっていた。この情報をもとに唄を少し変えてみようと思っている。

とはいえ、江戸時代の単なる物売りの唄が昭和30年ごろまで生きていて、それを覚えている人がいるというのは、私には感動的だった。