Daidougei-Ajia-Geppou  ・発行・浅草雑芸団                          通巻297号 毎月1回発行    20168月1日発行

http://www.k4.dion.ne.jp/~daiajia                                      郵便振替=00100−3−749814  名義「上島敏昭」

■大道芸案内

主な大道芸スポット(土・日・祝日など、通年大道芸が見られるポイント)

■大阪・天保山海遊館広場    ■お台場・デックス東京ビーチ■クインズスクエア横浜at! www.studioeggs.com   ■名古屋・大須ふれあい広場

■ヨコハマ大道芸(山下公園、グランモール公園、ジャックモール)http://daidogei.jp/event 

■東京都ヘブンアーティストwww.seikatubunka.metro.tokyo.jp/bunka/   ■大阪パフォーマーライセンス http://www.osaka-performer.com/   

■江ノ島大道芸http://www.fujisawa-kanko.jp/alacarte.html   ■南町田グランベリーモールhttp://www.grandberrymall.com

■しずおか大道芸の街http://shimarukai.org/

★今月の大道芸公演

△ふくろこうじソロライブ「漂流記」vol.1 http://www.fukurokouji.com/hyouryuki-1/  ○中野plan-B(地下鉄「中野富士見町」下車)

  7月27(水)1930開演

  ¥2500(当日¥2800)

  ☎03−3403−0561(ACC

△はこだて国際民俗芸術祭2016  http://wmdf.org/  ○函館市元町公園、公会堂前、ペリー広場ほか

  8月5(金)〜11(木)

  東京 ボールド山田/兵庫、岐阜 ボギヨギ・アーナンダ・イクスプレス/東京 ボンバングー/九州 チャッピー/東京 コロナセッションズ/名古屋 ガナ/札幌 ピエロのぐっち/東京 ギターパンダ/東京 ハッチハッチェルオーケストラ/函館 ひのき屋/東京 こまのたけちゃん/長野 健山/仙台 コッケイジャパン/苫小牧駒澤大学附属苫小牧高等学校吹奏楽局/岐阜 くす田くす博/東京 バルーンパフォーマー★ミハル★/大阪みにまむす/ 函館 水口議/ 東京 タカパーチ横浜 手回しオルガンキノ/京都 ザッハトルテ/東京ザーキー岡、ほか

△竹町大道芸パフォーマンスロード  https://www.facebook.com/daipella  ○大分市ゲレリア竹町

  8月5(金)17301930 /6(土)13452100

  サンキュー手塚、ダメじゃん小出、to R mansionnani-sole、バンブーひろと、FOOTBOSEWazuma、渡辺あきら

△北の大地 de 大道芸   ○帯広市

  8月13(金)〜15(日)

△放浪と遊行芸人たち〜北村皆雄監督作品上映会+ゲストトーク http://www.mmjp.or.jp/pole2/  ○ポレポレ東中野

  8月20(土)「見世物小屋・人間ポンプ」ゲスト:いとうせいこう&安田春子          

8月21(日)「ほかいびと・俳人井月」ゲスト:石寒太&北村皆雄

8月22(月)「冥界婚・韓国のシャーマニズム」ゲスト:夢枕獏&崔吉城

  上演+トーク:前売り¥2500(当日¥3000)

    上映のみ23日&26日「見世物小屋」、24日「ほかいびと」、25日「冥界婚」

    上演のみ・前売り・一般¥1400(当日¥1500)

△アートタウンつくば2016大道芸フェスティバル http://arttowntsukuba2016.jimdo.com/  ○つくば市・つくば中央公園

8月27(土)・28(日)

中国雑技芸術団、加納真実、芸人まこと、セクシーDAVINCI、ダメじゃん小出、ココナッツ山本、桔梗ブラザース、ミホウ☆万華鏡、Performer SYO!EPPAI&マサトモジャ、ブラックエレファンツ、ボールド山田、Stiltangoidio2izuma、知念大地

△さっぽろ大道芸カーニバル2016 だい・どん・でん!  ○札幌市大通り公園ほか

  9月3(土)・4(日)

若林正の

食って極楽

ゴマゴマんまいぞ担々麺!

〜沼袋・香氣

上島塾長の住む沼袋、先日の浅草公演の稽古で何度か通ったけど商店街が充実した、実に住みやすい町である。このコラムにも何度か書いたが、美味しい店も多い。今回は駅前の担々麺専門店「香氣」。

電車降りてすぐの踏切脇で、カウンター10席ほどの小さい店ながら、味はかなり本格派。

ワタシは六〜七年前に開店してから、沼袋に来ると三度に一度は食べているかな?

前に好きだったラーメン屋が閉店したから余計に贔屓にしているのかも。担々麺¥740の他、より香ばしい黒ごま担々麺¥790や辛い紅担々麺¥790がありまして、好みは辛いヤツ。

大好きなパクチーをトッピングすることができるのも良い(+100円)。ランチタイムにはお代わりできるライスがつくのも◎。

こまめにサービス券をくれて、トッピングや水餃子が無料になるが、期限が短くムダにしてしまうのが悔しい…今月は百観音の縁日があるので又行こうっと!。

○只のラーメンよりゴマ入ってるから健康的かな?度…5ワカ

大道芸・見たり・聞いたり・演じたり

☆その297

「言霊まつり」の報告

上島敏昭

 本年の浅草・夏・木馬亭公演は、7月8日、「言霊まつり」と題して、伊勢万歳・村田社中をお招きして、主として「言葉あそび」系統の大道芸をご覧いただいた。目玉は、三曲万歳芝居であった。

 三曲万歳とは、門付けの万歳が、太夫と才蔵の二人組を基本し、楽器として鼓を持つのに対して、太夫ひとりに才蔵が二人もしくはそれ以上つき、楽器としては鼓、三味線、胡弓を使う万歳である。門付けよりもお座敷や舞台で演ずるための万歳で、にぎやかで明るく、より娯楽性が高い。その三曲万歳をお囃子にして演ずる芝居が三曲万歳芝居である。人形浄瑠璃の文楽ならば義太夫節が受け持つパートを、三曲万歳が受け持つのである。万歳という芸能が、滑稽なお笑いを目的とするところから、芝居も一般的には、底抜けに可笑しい喜劇が演じられる。ニワカとか茶番の系統と考えてもいいだろう。現在のマンザイのルーツにあたる。

 東京では、昭和52年に国立劇場の民俗芸能公演で、知多半島の尾張万歳・北川幸太郎社中が演じた記録があるのみである。万歳の本場である大阪では、十年ほど前に府立人権博物館で、伊勢万歳の村田社中によって復活上演され、その数年後に、名古屋で尾張万歳の保存会によって、上演されている。つまり、現在ではほとんど演じられない芸能である。

 今回は、奈良大学の村上紀夫准教授より見せていただいた人権博物館の映像と、私が撮影した名古屋での実演の映像、二つをもとに台本を起こして作った。三曲演奏のない状態で芝居部分を稽古して、公演の前日のリハーサルではじめて音曲を入れるという方法で、実演にこぎつけた。音曲のなかにセリフが入ってきたり、セリフのきっかけで音曲が入ったりする箇所がいくつかあり、だいぶ苦心した。

演目は、仮名手本忠臣蔵三段目より裏門の場。歌舞伎ではお軽勘平の道行として演じられる。お軽と勘平という主人公に、鷺坂伴内という道化役がからんで、おかしみの多い場面である。万歳芝居では、その滑稽味をさらに強調していて、典型的なドタバタ喜劇となっている。この演目が万歳芝居の定番の演目であるようだ。SPレコードで三曲万歳芝居を調べていたら、いくつかの音源が見つかったが、そのいずれもが「忠臣蔵三段目」だった。また大阪のワッハ上方で万歳芝居の映像視聴をリクエストしてもやはりこの演目が出てきた。逆に言えば、ほかの演目は音源も映像もみつからなかった。たぶん活字の台本で伝わったわけではないと思うのだが、セリフや音曲の入り方などもほとんど同じで、おそらく万歳の全盛時代はどんなメンバーでもすぐに演ずることができた演目だったのだろう。

 この万歳芝居が第二部で、そのほかの演目を、バラエティ形式で並べて第一部で演じた。

その演目とは、あほだら経(上島)、ういろう売り(金子ざん)、バナちゃん節(若林)、あいうえおの唄(杉山亮・作、平沢源)、からくり紙芝居(鈴置ミホウ・画、村田社中の語り)、大津絵節「両国」(黒澤真)、そして村田社中による三曲万歳である。多くの演目が万歳に取り入れられて、お笑いのネタとなっているものである。

あほだら経は、ないないづくし。ういろう売りは早口ことばだが、今回は徹底的に崩して、女ういろう売りと称して、山姥とか葛の葉とかの場面を、織り込みながら語るという演目に仕立てた。懲りすぎて、お客さんには伝わりにくかったかもしれない。

バナちゃん節は、九州の北園忠治さんの語りの、客寄せ口上の一番長いバージョンを演じた。10分以上かかる。

あいうえおの唄は、演者が短いフレーズを語り、お客さんがそれを復唱するという演目で、「演者からの一方的な語りが続いたので目新しかった」とアンケートにもあった。

 からくり紙芝居は、のぞきからくりの「不如帰」を、仕掛け絵本のような紙芝居にして演ずるという今回のために作った演目である。語りを伊勢万歳の村田社中にやってもらい、仕掛け絵の操作を鈴置ミホウが担当するという方法で演じた。ぶっつけ本番で、語りも絵の操作も、どちらもやりにくそうだったが、評判はよかった。舞台で演ずるには絵が小さかったという指摘もあった。

 大津絵「両国」は、両国橋のたもとの盛り場風景を唄いこんだ俗曲で、寄席の音曲として語られることも多い。茶づくしという早口ことばの部分が聞かせどころで、今回は両国花火の場面で玉すだれを入れた。寄席演芸の専門家の方から、もっと軽く語ったほうがよいとアドバイスをいただいた。なるほど、そういうものかもしれない。

 一部の最後の三曲万歳は自由に演じていただいた。もっと演目の注文をしてもよかったのかもしれないが、いかんせん万歳芝居でずいぶんと無理をお願いしていたので、遠慮してしまった。ただ木馬亭が浪花節定席ということで、五目浪花節をお願いして演じていただいた。

 公演の前日、リハーサルのあとでお酒をいただきながら、あれやこれやの演目のサワリをつぎつぎにやっていただけたのはありがたかった。得難い体験であった。