静謐の森 - ドゥーム / ストーナー / スラッジ・コアのアルバム・レビュー

静謐の森 - ドゥーム / ストーナー / スラッジ・コアのアルバム・レビュー
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最近追加された40作品をピックアップしています。

2010/11/10  Ascend 「Ample Fire Within」 (2008年)

Ascend: Ample Fire Within2008年にリリースされたファースト・アルバム。Sunn O))) のグレッグ・アンダーソンが、ジェントリー・デンズリーと組んで制作されたプロジェクトだ。いにしえのパワーを呼びさまそうとする重低音と轟音が支配する音楽だが、リズムとリフが存在するので聴きやすくもある。

2010/10/29  Zoroaster 「Matador」 (2010年)

Zoroaster: Matador2010年リリースのアルバム第3作。アルバムごとに作風がかわることにまず驚く。今回は空間系のエフェクタとSE、浮遊するクリアな低音ヴォーカルが倦怠とトリップの世界へといざなうストーナー、あるいはサイケ / スペース・ロックの回だ。部屋いっぱいに鳴らしてほしい。

2010/10/24  Buzzov.en 「Violence From The Vault」 (2010年)

Buzzov.en: Violence From The Vault全5曲入りの過去作品集。セカンド・アルバム 「Sore」 (1994年) と同時期の音源であり、マスターがカセットテープのため音質的には非常に難ありだが、それを割りびいてもしっかり満足できるほど、どの曲もすばらしい。音源を持っていないスラッジ・ファン必携。

2010/10/18  Ahab 「The Divinity Of Oceans」 (2009年)

Ahab: The Divinity Of Oceansアルバム第2作。深海のようにディープなデス声、それとあざやかな対照をなすクリアで木訥な歌、雄壮なギターのオブリガート、トリッキーなフレーズが飛びだすドラミングなど、限定された手数のなかで確たるオリジナリティを主張する海洋フューネラル・ドゥーム・メタル。よい。

2010/10/07  Astra 「The Weirding」 (2009年)

Astra: The Weirding全8曲、78分以上のボリュームをそなえたアルバム第1作。サイケデリックなプログレッシヴ・ロックを聴かせる。甘やかなツイン・ヴォーカル、フルート、メロトロン、独特なシンセ・リードなど音色、音響面での興味は尽きないが、全体がおとなしめで、ひと言でいうなら長すぎる。

2010/09/30  Nebula 「Dos EPs」 (2002年)

Nebula: Dos EPs既発のミニ・アルバム2枚に、新曲3曲をくわえて再発されたコンピレーション・アルバム。たんなる曲の寄せあつめに堕しておらず、フル・アルバムのような気持ちで聴きおわることのできる作品だ。全11曲のうち新曲はたった3曲か、というなかれ。この出来ばえが非常によい。

2010/09/14  Khanate 「Clean Hands Go Foul」 (2009年)

Khanate: Clean Hands Go Foul2006年のバンド解散後、2009年にリリースされた最終アルバム、第4作。サード・アルバム 「Capture & Release」 (2005年 / 2006年) と同時期に録音された。拷問バンドの死にふさわしく執拗で、苦しく、そしてある意味、秘めやかな作品となった。弔辞は必要ないだろう。

2010/09/01  Cathedral 「The Guessing Game」 (2010年)

Cathedral: The Guessing Game2枚組、80分を超える大作、アルバム第9作。たんにドゥームにとどまらず、フォーク、プログレ、サイケ・ロック、ジャズなど多彩な要素を盛りこんで、かつどこをとっても Cathedral 的な作品にまとめあげた。ドゥームやメタルを期待せず、ただ Cathedral を期待して聴くべし。

2010/08/18  Five Horse Johnson 「The No.6 Dance」 (2001年)

Five Horse Johnson: The No.6 Danceアルバム第4作、非常に泥臭く、ダーティ&ヘヴィなブルースで一貫させた佳作。ツイン・ヴォーカル、ブルース・ハープ、総勢9名におよぶゲスト奏者による追加パートなど、いっけん単調になりがちな音楽性ながらアレンジ、演奏に配慮があり、あきずに聴きつづけられる。

2010/08/06  Revelation 「For The Sake Of No One」 (2009年)

Revelation: For The Sake Of No One再結成されて2作めとなる、新作のフル・アルバム第5作。ときおりプログレッシヴな展開をみせる叙情派ドゥーム・ロックに変化なし。3ピースによる素朴な音づくり、簡素なアレンジとアンサンブルは万人向けとはいいがたいが、「味わい」 としか形容しようのない魅力がある。

2010/08/03  Beaver 「Lodge」 (1999年)

Beaver: Lodge1999年に Man's Ruin Records からリリースされた5曲入りのミニ・アルバム。押しつけがましいほどのヘヴィさ、ギラギラのサイケ趣味、魅惑的な陶酔感を発散させるオランダ・ストーナー勢の一角だ。とくに第1曲のインパクトは絶大で、つづく4曲がかすんでしまうほど。

2010/07/29  Karma To Burn 「Live In London And Chasing The Dragon」 (2009年)

Karma To Burn: Live In London And Chasing The Dragon2009年、活動再開を期にリリースされたライヴ・アルバム+過去作品集、CD2枚組。ライヴ音源は2001年12月におこなわれた最後のツアー中の音源、計11曲。曲、演奏ともによく、観客の反応までよいので、再結成のご祝儀として購入しても、きちんとお返しがもらえる作品だ。

2010/07/26  Iron Boss 「Roll Out The Rock: Singles 1995 - 2001」 (2002年)

Iron Boss: Roll Out The Rock2002年にリリースされたコンピレーション・アルバム。 タイトルのとおり、1995年から2001年までのシングルが全21曲収録されているが、ライヴ、スタジオでのおしゃべりと手慣らしフレーズなどが計4トラックを占めているので実質17曲だ。大御所4バンドのカヴァーをふくむ。

2010/07/23  Evoken 「Embrace The Emptiness」 (1998年 / 2006年)

Evoken: Embrace The Emptiness1998年リリースのアルバム第1作。2006年に再発。深いリバーヴ効果、つぶやくようなデス声、遅重・長尺進行、したたるようなクリーン・ギターなど独特の様式とともに、晦渋と韜晦をあわせもち、うかつに近づくと触れた箇所から邪悪さに浸食されそうな不気味さをそなえる。

2010/07/16  Iron Man 「Black Night」 (1993年 / 2009年)

Iron Man: Black Night1993年にリリースされ、2009年に再発されたアルバム第1作。アメリカン・ドゥーム・メタルの王道をゆく。曲単位では変化に富むが、アルバム全体では調子がやや平板な点と、いかにいってもヴォーカルが貧弱という弱みはあるが、未聴ならばやはりおさえておきたい1枚だろう。

2010/07/13  Mammoth Volume 「Mammoth Volume」 (1999年)

Mammoth Volume: Mammoth Volumeスウェーデン出身の Mammoth Volume のアルバム第1作。正式なフル・アルバムは本作のみで、すでに解散しているようだ。Kyuss スタイルの器楽にポップなメロディ、甘やかなコーラスがからみ、幅のある音楽性を感じさせ、かなりユニークだ。が、器用貧乏にも思える。

2010/07/10  Year Zero 「Nihil's Flame」 (1993年)

Year Zero: Nihil's Flameもと Cathedral のマーク・グリフィスがギターを弾くストーナー・ドゥーム・バンド Year Zero が、1993年にリリースしたアルバム第1作。その音楽からはいかにもマイナー感をただよわせており、まさに Hellhound Records サウンドといえる。演奏に難あり、居心地が悪い。

2010/07/05  Paul Chain 「In Concert」 (1998年)

Paul Chain: In Concert奇才ポール・チェインが1993年に発表したライヴ・アルバム。全6トラックは、とりあえず入口として Rolling Stones や Deep Purple の曲をもちいながらも、すぐにかなり自由なジャムへ移行する。めちゃくちゃなわりにはそれなりになっている箇所もあり、どうにも対応に困る奇盤。

2010/07/02  High On Fire 「Snakes For The Divine」 (2010年)

High On Fire: Snakes For The Divine2010年リリースのアルバム第5作。破壊力のある蹂躙系メタルの傾向はあいかわらずだが、ドラミングが単純な2ビートで疾駆するケースが増え、とっつきやすくなったかわりに 「ふつう」 にもなった。効果的に挿入される遅テンポのパートはドゥーム愛好者にもアピールするだろう。

2010/06/24  Operator Generator 「Polar Fleet」 (2001年)

Operator Generator: Polar Fleet2001年にリリースされたファースト・アルバム。先発ミニ・アルバム (2000年) の良曲3曲をふくむ全8曲は、へヴィでサイケで、くわえてポップですらあるストーナー・メタルのオンパレードだ。曲中にテンポやリフがかわるが、嫌味なプログレ趣味とは異なる。満足度は高い。

2010/06/18  Celestial Season 「Solar Lovers」 (1995年)

Celestial Season: Solar Loversアルバム第2作。女性ヴァイオリン奏者2名をメンバーにくわえ、憂愁旋律をからめながら進行するゴシックふうストーナー・ドゥーム。クールな音像からは魂の叫びこそ期待できないが、Kyuss 式のリフに咆哮ヴォーカルがのるスタイルはいま考えれば非常にユニークだ。

2010/06/13  Saint Vitus 「Die Healing」 (1995年)

Saint Vitus: Die Healingオリジナル・メンバーである歌手スコット・リーガースを再加入させ、復活を期したアルバム第7作。正統派の遅重ドゥームで押しとおし、ラッシュする部分はほんの一部のみという徹底ぶりだが、詠唱をねらったようなリーガースの歌がかえって調子はずれで集中できない。

2010/06/09  Internal Void 「Matricide」 (2004年)

Internal Void: Matricideアルバム第3作。Black Sabbath から綿めんとつづく、ドゥーム・ロックの伝統に根ざした音楽をプログレッシヴに聴かせる。神がかったできばえの前作 「Unearthed」 (2000年) にくらべて部分間のつなぎが無骨で、多少とってつけたような展開が多いが、音楽そのものは良質だ。

2010/06/04  Fatso Jetson 「Toasted」 (1999年)

Fatso Jetson: Toastedアルバム第4作。新鮮なアイデアが、すばらしい演奏とむすびついた傑作だ。わずか5音しかないブルー・ノート・ペンタトニックから、これほど斬新な音楽がつくれることに素直に感動をおぼえる。体をつつみこむ音場、真価をあらわすインスト曲、奇抜なギター奏が聴きものだ。

2010/06/01  Trouble 「Plastic Green Head」 (1995年)

Trouble: Plastic Green Headストーナー・メタルに宗旨がえしてから2作めにあたる通算第6作アルバム。パワー偏重のドラムはグルーヴィというより鈍重な印象を残すが、リフ構成、アレンジの充実には余念がなく、水準を維持している。Carole King、The Beatles のカヴァー2曲をフィーチュアしている。

2010/05/29  Fu Manchu 「Signs Of Infinite Power」 (2009年)

Fu Manchu: Signs Of Infinite Power2009年リリースのアルバム第9作。進化を模索しながらも決定力に欠いた前2作をへて、バンドはふたたび飛躍の時をむかえた。従来にない攻撃的でパワフルな音に納得できれば、内容そのものは近作中もっともよい。離れかかったファンの心をわしづかみで引きもどす会心作。

2009/11/06  The Atomic Bitchwax 「4」 (2009年)

The Atomic Bitchwax: 42009年にリリースされたアルバム第4作。ツイン・ヴォーカル体制が確立され、コーラスやかけあいをふくむ良質のメロディが印象ぶかい。歌を重視してヤワになったわけではなく、本分である人間臭い器楽パートもきっちり聴かせてくれる。大きくスケール・アップした1枚だ。

2009/10/30  Om 「God Is Good」 (2009年)

Om: God Is Good新ドラマーを迎えてはじめてスタジオ録音されたアルバム第4作。ディストーションを極力排した 「脱ヘヴィ」 のコンセプトを打ちだした作品。ベースが背景に後退するため従来の音像とは大きく異なり、今後をうらなう問題作となりそうだ。ヘヴィさを手放した代替が見えてこない。

2009/10/21  Doomsword 「Doomsword」 (1999年)

Doomsword: Doomsword1999年にリリースされたアルバム第1作、限定デジパック仕様になっている。バンドはイタリア出身。ドラマティックで悲劇的な物語を、よい声がたっぷり歌って聴かせるタイプのシンフォニック・メタル・バンドだ。リフにドゥーム要素が微塵でもあるならまだしもなのだが…。

2009/10/18  Joe Hasselvander 「Road Kill / Lady Killer」 (2007年)

Joe Hasselvander: Road Kill / Lady Killerもと Pentagram のドラマー、ジョー・ハッセンヴァンダーのソロアルバム2作品が、ボーナス・トラック2曲をくわえて2007年に再発された。過剰なリバーヴ、キャッチフレーズ連呼型のサビなど、時代を感じさせる80年代地下メタル・サウンド。音の状態がひどく、音割れで耳が痛い。

2009/10/11  Witch 「Paralyzed」 (2008年)

Witch: Paralyzed2008年にリリースされたアルバム第2作。作風がかわり、幻惑的、魔術的なドゥーム要素が払拭されてしまった。ヒステリックでノイズにまみれた直線的なハード・ロック / ロックンロールに転じた理由はいかに!? 前作で期待がふくらんでいたぶん、落胆も大きい。

2009/10/07  Abstrakt Algebra 「Abstrakt Algebra II」 (2006年)

Abstrakt Algebra: Abstrakt Algebra II1990年代に入って Candlemass がいったん活動停止してから、レイフ・エドリングが結成したバンド Abstrakt Algebra のアルバム第2作。お蔵入りとなったが、2006年に Candlemass のアルバム第6作 「Dactylis Glomerata」 再発盤のボーナス・ディスクとして日の目を見た。

2009/10/03  Melvins 「Melvinmania: The Best Of The Atlantic Years 1993-1996」 (2003年)

Melvins: The Best Of The Atlantic Years 1993-1996Atlantic Records 所属時代、1993〜1996年にリリースされた Melvins のアルバム第5、7、8作から、粒ぞろいのヘヴィ・チューンを抜きだしてまとめたコンピレーション・アルバム、全15曲。ボーナスとして、3曲のプロモーション・ビデオが収録されているのがポイントだ。

2009/09/30  Dozer 「Beyond Colossal」 (2008年)

Dozer: Beyond Colossal2008年に Small Stone Recordings からリリースされたアルバム第5作。荒々しい音づくりと新加入のドラマーの暴力的なドラミングによって音楽性がまた変化した。荒涼とした大地で嵐に吹きまくられているような45分間だ。Clutch のヴォーカルが2曲でゲスト参加している。

2009/09/25  Dozer 「Call It Conspiracy」 (2003年)

Dozer: Call It Conspiracyスウェーデンのストーナー・ロック・バンド Dozer のアルバム第3作。Kyuss 影響下にあるリフはあきらかにストーナーへの傾倒を示しているが、ひたすら時間を埋めつくすドラミングとブルース味に欠けるヴォーカルが、みずから進化、発展型であることを物語っている。

2009/09/10  Earthless 「Live At Roadburn」 (2008年)

Earthless: Live At Roadburn2008年リリースのライヴ・アルバム、2枚組。2008年4月におこなわれたオランダ 「Roadburn Festival」 での全演奏がパックされている。いつ終わるともしれない、曲間なしのジャム演奏が圧巻だ。未発表曲2曲をふくむ全4曲を収録している。CDのオートチェンジャー機能必須で。

2009/08/26  Iron Monkey 「Our Problem」 (1998年 / 2009年)

Iron Monkey: Our Problem1998年にリリースされたアルバム第2作が、2009年にCD2枚組の全作品集の一部として再発された。1999年のスプリットEP全3曲も追加収録されておりお得だ。Black Sabbath に心酔していたファースト時よりも音楽の幅をひろげ、かつ成功している。最後の曲はまさに音麻薬。

2009/08/26  Iron Monkey 「Iron Monkey / Our Problem 2CD Set」 (2009年)

Iron Monkey: Iron Monkey / Our Problem 2CD Set2枚のCDにそれぞれアルバム第1作、第2作を収録し、そのほか Church Of Misery とのスプリット全3曲、Black Sabbath のカヴァー1曲をボーナス・トラックにくわえた過去作品集。短命だが、きわめて重要な存在だった Iron Monkey の全足跡を聴きのがすな。

2009/07/26  Earthless 「Rhythms From A Cosmic Sky」 (2007年)

Earthless: Rhythms From A Cosmic Sky2007年に発表されたファースト・アルバム、全3曲。うち2曲は20分を超える熱狂的なハード・ロック・ジャムで、サイケ色も強い。緩急をつけるといった発想がこざかしく思えるほどに弾き・たたきまくるが、リフとリズムによる構成がかっちりしており、たんなる自己陶酔に終わらない。

2009/07/13  Firebird 「Grand Union」 (2009年)

Firebird: Grand Union2009年にリリースされたアルバム第5作。さまざまなテクニックを駆使しつつ、自然体をくずさないビル・スティアのミュージシャン魂が感動を呼ぶ至極のブルース・ロック・アルバムだ。過去最高のメンバー、曲、音づくり、演奏で、古びないブルースの魅力を堪能したい。

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