静謐の森 - ドゥーム / ストーナー / スラッジ・コアのアルバム・レビュー

静謐の森 - ドゥーム / ストーナー / スラッジ・コアのアルバム・レビュー
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ディスコグラフィ

The Atomic Bitchwax

「Spit Blood」  2002年 ミニ・アルバム
「3」  2005年 3rd アルバム
「Boxriff」  2006年 ミニ・アルバム+ライヴDVD
「4」  2009年 4th アルバム

The Atomic Bitchwax
Spit Blood

The Atomic Bitchwax: Spit Blood ・ ミニ・アルバム
・ Stoner
・ 2002年 アメリカ
・ Meteorcity Records / MCY-020
・ 評価 08/10 ■■■■■■■■□□

Chris Kosnik ヴォーカル / ベース
Ed Mundell ギター  - Monster Magnet
Keith Ackerman ドラム
Charlie Shafer / The Atomic Bitchwax プロデュース

01. Dirty Deeds Done Dirt Cheap  04' 12"
02. Liquor Queen  03' 59"
03. Get Your Gear  05' 34"
04. Cold Day In Hell  06' 47"
05. Spit Blood  04' 16"
06. Black Trans-Am  04' 11"
07. U Want I Should  04' 21"

Total Running Time  33' 23"

2002年に、アメリカのストーナー・ロック・レーベル Meteorcity Records から発表されたミニ・アルバム。ギタリストのエド・マンデル ( Monster Magnet ) のサイド・プロジェクトとしてスタートして話題性もあったが、エドを放出した現在でも一定の評価を得ている。本作はエドがギターを弾いている最後の作品。まさに70年代スタイルのサイケデリックなハード・ロックを堪能できる。冒頭、第1曲で AC / DC の名曲 「Dirty Deeds Done Dirt Cheap」 のすばらしいカヴァーを披露しているが、むしろファン・サービスにちかい。真のイントロは器楽曲 「Liquor Queen」 (第2曲) であり、曲が進行するにしたがい酩酊の深度をふかめてゆく。器楽アンサンブルと、サイケデリックな効果の相乗が聴きどころだ。なおCDには HTML で書かれたページが収録してあり、録音風景やインタビューなどのドキュメンタリーが文章 (英語) と音楽でつづられている。けっこう楽しめる。

The Atomic Bitchwax
3

The Atomic Bitchwax: 3 ・ 3rd アルバム
・ Stoner
・ 2005年 アメリカ
・ Meteorcity Records / MCY-036
・ 評価 09/10 ■■■■■■■■■□

Chris Kosnik ヴォーカル / ベース
Finn Ryan ヴォーカル / ギター  - Core
Keith Ackerman ドラム
The Atomic Bitchwax / Eric Rachel プロデュース

01. The Destroyer  02' 57"
02. You Oughta Know  04' 00"
03. You Can't Win  04' 22"
04. Dark Chi  04' 25"
05. Maybe I'm A Leo  04' 13"
06. Force Field  02' 16"
07. Going Guido  04' 21"
08. The Passenger  04' 06"
09. If I Had A Gun  04' 08"
10. Half As Much  03' 56"

Total Running Time  38' 48"

2005年リリースのアルバム第3作。2002年、バンドはいったん解散したが、主導的立場にあったエド・マンデル Ed Mundell ( Monster Magnet ) を切りはなすかたちで他2名のメンバーが2005年に活動を再開させた。エドにかわり、新ギタリストとしてフィン・ライアンが加入。復活後の第1弾となる本作はエドがいなくても充分にやってゆけるだけの実力をみせただけでなく、エドがいたらこのようになっていただろうか? と思わせるほどの新鮮さがある。全パートとも手数が多く、それでいてタイト。攻撃的な器楽パートと、ポップですらある哀愁をおびたメロディのコントラストが強烈。バンドは Queens Of The Stone Age 的進化をとげた。激しいテンポ、ビートの変化が不思議とうるさくないのは、歌をくわえた4パートが精緻にコントロールされているためだ。それでいて生なましい。厚みのあるコーラスやテクニカルなジャム演奏など楽しみどころが満載。

The Atomic Bitchwax
Boxriff

The Atomic Bitchwax: Boxriff ・ ミニ・アルバム+ライヴDVD
・ Stoner
・ 2006年 アメリカ
・ Meteorcity Records / MCY-039
・ 評価 09/10 ■■■■■■■■■□

Chris Kosnik ヴォーカル / ベース
Finn Ryan ヴォーカル / ギター  - Core
Keith Ackerman ドラム

[ Boxriff EP ]
01. STD  04' 06"
02. So Come On  04' 11"
03. Turn Me On  05' 11"
04. Kiss The Sun  03' 55"

[ Live At The Sunset Tavern, Seattle November 11th, 2005 ]
05. Intro  01' 20"
06. Force Field  02' 11"
07. Hey Alright  03' 09"
08. Kiss The Sun  03' 45"
09. Stork Theme  02' 11"
10. The Cloning Chamber  02' 51"
11. The Destroyer  03' 44"
12. Maybe I'm A Leo  03' 23"
13. Gettin' Old  04' 29"
14. Ice Pick Freek  02' 42"
15. Forty-Five  03' 20"
16. Birth To The Earth  03' 51"
17. Shit Kicker  03' 48"

Total Running Time  58' 16"

[ Bonus DVD: Live At The Sunset Tavern, Seattle November 11th, 2005 ]
01. Intro
02. Force Field
03. Hey Alright
04. Kiss The Sun
05. Stork Theme
06. The Cloning Chamber
07. The Destroyer
08. Maybe I'm A Leo
09. Gettin' Old
10. Ice Pick Freek
11. Forty-Five
12. Birth To The Earth
13. Shit Kicker

Total Running Time  40' 53"

2006年に Meteorcity Records からリリースされたミニ・アルバム。ミニとはいえ、2005年9月11日にシアトルの 「The Sunset Tavern」 でおこなわれたライヴの音源全13曲 (CDトラック5〜17) と、同ライヴのDVDがボーナスについて非常にお得だ。ミニ・アルバムの本体は、2005年にスタジオ録音された4曲 (CDトラック1〜4)。ライヴDVDがとにかく必見だ。曲、音、演奏ともにすばらしい。ちいさなステージなので、近距離で撮影してもつねにメンバー3名がひとつのフレームのなかにおさまっている。無駄なMCははさまず、全13曲を一気呵成に通奏する。「Kiss The Sun」 (DVD第4曲) が終わると観客はたまらず前に乗りだしてくる。「The Destroyer」 (DVD第7曲) 終了後、ドラムのキース・エイカーマンがTシャツを脱いで演奏はさらにヒートアップ。ライヴ終盤 (DVD第10〜12曲) の演奏は鬼神のようだ。新曲の魅力がいまいちなことが玉に瑕。

追記: 2006年12月にドラムのキース・エイカーマンが脱退。残念だ。

The Atomic Bitchwax
4

The Atomic Bitchwax: 4 ・ 4th アルバム
・ Stoner
・ 2009年 アメリカ
・ Tee Pee Records / TPE-093
・ 評価 09/10 ■■■■■■■■■□

Chris Kosnik ヴォーカル / ベース
Finn Ryan ヴォーカル / ギター  - Core
Robert "Bob" Pantella ドラム  - Monster Magnet

01. Revival  04' 45"
02. Super Computer  02' 08"
03. Don't Do It  02' 47"
04. Astronomy Domine  03' 56"
05. Sometimes Wednesday  03' 39"
06. Middle Man  03' 02"
07. Daisy Chain  03' 17"
08. Giant  03' 40"
09. Run  03' 36"
10. Wrech You  06' 50"
11. Pawn Shop  01' 42"

Total Running Time  39' 30"

アルバム第4作。 ドラムのキース・エイカーマン Keith Ackerman が脱退し、Monster Magnet のボブ・パンテラが加入した。ジャケ内のバンド写真をジョー・カランドラ Joe Calandra が撮影するなど、Monster Magnet つながりの人脈はいまもつづいているようだ。クリスとフィンのツイン・ヴォーカル体制を確立し、 当然ながらメロディ性を重視、コーラスやかけあいをふくむキャッチーな歌唱パートがきわめて強力だ。 第5曲 「Sometimes Wednesday」 は、新たなスタンダード・ナンバーになると思われる良曲。歌に劣らず器楽部分も巧みで、よく動いて自己主張するベース・ラインと、ブルース味あふれるギター奏が絶妙だ。メカニカルなフレーズをふくむインスト曲 (第2・8曲) などにもしっかり人間臭さを宿している点がすばらしい。ひとまわり大きくなったことを感じさせる1枚。ただしストリングスの用法はもっと勉強してほしい。第4曲は Pink Floyd のカヴァー・ナンバー。

・ 未聴作品
「The Atomic Bitchwax」  1999年 1st アルバム 全11曲
「II」  2000年 2nd アルバム 全10曲
・ 公式 Web
http://www.theatomicbitchwax.com/

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