静謐の森 - ドゥーム / ストーナー / スラッジ・コアのアルバム・レビュー

静謐の森 - ドゥーム / ストーナー / スラッジ・コアのアルバム・レビュー
Forest Of Tranquilness

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ディスコグラフィ

Paul Chain

「In Concert」  1993年 ライヴ・アルバム
「Master Of All Times」  2001年 アルバム
「Unreleased Vol.1」  2003年 過去作品集

Paul Chain
In Concert

Paul Chain: In Concert ・ ライヴ・アルバム
・ '70 Style
・ 1993年 イタリア
・ The Labyrinth / TL 2001
・ 評価 04/10 ■■■■□□□□□□

Paul Chain ヴォーカル / ギター
Baka Bomb ベース
Eric Lumen ドラム
Sandra Silver ライヴ・パフォーマー
Paul Chain プロデュース
 

01. Jumping Jack Flash Improvisation  18' 52"
02. The Last Concert In The Summer  11' 40"
03. Black Night Improvisation  09' 22"
04. Eric Lumen Solo / Paul Chain Solo  04' 53"
05. Help Me  08' 58"
06. Does Improvisation  06' 05"

Total Running Time  59' 51"

1993年にリリースされたライヴ・アルバム。 1991年8月31日、サン・コスタンツォでおこなわれた公演のライヴ音源となる。 ミックス・ダウン、プロデュースはともにポール・チェイン自身の手による。全6トラックは入口として Rolling Stones や Deep Purple の曲をもちいながら (第1曲、第3曲)、内容のほとんどはかなり自由な即興演奏だ。ベースがパターンを堅持するかわりにギターとドラムは動きまわる。めちゃくちゃなわりにはそれなりにおさまっている箇所もあり、どうにも対応に困る奇盤だ。ライヴでパフォーマンスを披露するサンドラ・シルヴァーは、 妖艶なコスチュームを身にまとって十字架を手にした写真こそあるが、 ライヴ音源ではじっさいになにをしているのかわかりようもない。ベーシストの名は不愉快。ジャケットの注記ではじめて気がついたが、チェインの歌う詞は、気の向くままに発された語であり、特定の言語ではないらしい。

追記: 第2曲 「The Last Concert In The Summer」 はジャケットでは、「The Last Concert Of The Summer」 と誤記されている。

Paul Chain
Master Of All Times

Paul Chain: Master Of All Times ・ アルバム
・ Doom
・ 2001年 イタリア
・ Andromeda / AND 04
・ 評価 05/10 ■■■■■□□□□□

Paul Chain ヴォーカル / ベース / オルガン
Anna Auer フルート
Filippo Rollando エレクトリック・ヴァイオリン
Erica Scar エフェクト
Danilo Savanas ドラム

01. Strange Philosophy Of Life  18' 26"
02. Sipritual Way  09' 13"
03. Inexplicable Inwardness  04' 37"
04. Water Of The Verity  04' 34"
05. Hoping For Better Thing  03' 07"

Total Running Time  40' 09"

イタリアの異色アーティスト、ポール・チェイン。1977年から Death SS に在籍し、1984年のバンド解散後はソロ活動に転向。ほとんどすべての楽器こなすマルチ奏者で、多作家。本作がいったい何枚めのアルバムなのか、わからないほどだ。ダークで魔術的な雰囲気はあえてドゥームといってよいだろう。B級の臭気がマニアの心をくすぐる。淡たんとつづくドラムの上に、オルガン、フルート、エレクトリック・ヴァイオリンが自由な即興をおこなう。曲調も演奏もほとんど同一。そこにポールの声がネチネチとからみついてくる。あまりうまい即興演奏とは思えないが、まじめに作品としてまとめてしまう力業はすごい。不思議な人だ。英・伊語によるポールの年表が同封されており、3種類あるポール・チェイン名義の使いわけについて解説がつけられている。ジョークなのか本気なのか、本人以外には決してわからないだろう。ナゾの音楽。

Paul Chain
Unreleased Vol.1

Paul Chain: Unreleased Vol.1 ・ 未発表音源集
・ Doom / Metal
・ 2003年 イタリア
・ New LM Records / NLM 073
・ 評価 06/10 ■■■■■■□□□□

Paul Chain ヴォーカル 他

01. Song Of Estefan  03' 04"
02. Cosmic Collision  06' 02"
03. Mindblower  05' 05"
04. R.10  04' 54"
05. Secret Voice  05' 00"
06. Short Fly  01' 35"
07. Terror In Air Lines  09' 07"
08. Momentary Lights  06' 52"
09. Bubble Gum Of A Psychedelic Man  04' 24"
10. Trouble Trumpet  02' 53"
11. She Tomy My I  07' 13"
12. Bridge Parts  01' 55"
13. Space Travel  12' 59"

Total Running Time  71' 38"

イタリア・ドゥーム界のカリスマによる未発表音源集。Pentagram に一脈つうじる伝統的ドゥーム・メタルを土台に、ポール・チェイン独特の魔術的あやしさをただよわせたサウンド。数かずのミュージシャンがクレジットされているが、録音年などの記載はない。未発表音源だからだろうか、曲構成が未整理だったり、エンディングが尻切れトンボだったり、弾きまちがいとも思われるようなフレーズが聴こえたり、ドラムにもたり、音にもゆがみがあるなど音楽的、内容的にはあらっぽい作品集となっているが、ポールの発するもともとのB級サウンドの魅力が全開になってもいるわけだ。第1曲 「Song Of Estefan」 から第7曲 「Terror In Air Lines」 までは、おおむねドゥーム・メタル、ないしは暗いリフを展開させたメタルが楽しめる。未整理な即興演奏、女性の朗唱などがフィーチュアされた後半は、前半と雰囲気を異にする。

・ 未聴作品
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・ 公式 Web
http://web.tiscali.it/paulchain/

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