静謐の森 - ドゥーム / ストーナー / スラッジ・コアのアルバム・レビュー

静謐の森 - ドゥーム / ストーナー / スラッジ・コアのアルバム・レビュー
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ディスコグラフィ

Internal Void

「Standing On The Sun」  1992年 1st アルバム
「Unearthed」  2000年 2nd アルバム
「Matricide」  2004年 3rd アルバム

Internal Void
Standing On The Sun

Internal Void: Standing On The Sun ・ 1st アルバム
・ Doom / Metal
・ 1992年 アメリカ
・ Nuclear Blast / NBA RED 6091-2
・ 評価 07/10 ■■■■■■■□□□

J. D. Williams ヴォーカル
Kelly Carmichael ギター  - Pentagram
Adam Heinzmann ベース  - Pentagram
Eric Little ドラム  - Earthride
Chris Kozlowski / Internal Void プロデュース

01. Warhorse  05' 04"
02. Take A Look  08' 43"
03. The Peace Song  03' 43"
04. Utopia Of Daze  06' 18"
05. Standing On The Sun  08' 36"
06. Unclean Spirit  04' 13"
07. Divil In Drag  06' 43"
08. Eclipsed  02' 04"
09. Line In The Sand  06' 07"
10. Desolate Cemetery  07' 27"

Total Running Time  59' 00"

伝統的、正統派ドゥーム・メタルの継承者 Internal Void の第1作アルバム。いやがうえにもサバスを起点として Pentagram、Witchfinder General、Trouble、Saint Vitus、The Obsessed へつづくドゥームの系譜を思いおこさせる楽曲群がならぶ。王道ドゥーム・ロック・サウンドのファンにはたまらないバンドだ。サバス直系のメタル寄りのリフに、オジー・オズボーン Ozzy Osbourne を彷彿とさせる (が、オジーよりもドスのきいた) J.D.ウィリアムズの魔術的ヴォーカルがのる。アルバムのどこをとっても、おいしいリフが満載。また曲中のめまぐるしいテンポとビートのチェンジは、プログレッシヴ・ロックに通じるこだわりを感じさせ、曲を構築しようという意欲は買いたい。しかし曲自体がせせこましく、散漫になっているきらいもある。活動期間が長いわりにはほとんどアルバムをリリースしていないのも、このバンドの不思議な特徴だ。

Internal Void
Unearthed

Internal Void: Unearthed ・ 2nd アルバム
・ Doom / Metal
・ 2000年 アメリカ
・ Southern Lord Recordings / SUNN 8
・ 評価 10/10 ■■■■■■■■■■

J. D. Williams ヴォーカル
Kelly Carmichael ギター  - Pentagram
Adam Heinzmann ベース  - Pentagram
Ronnie Kalimon ドラム  - Iron Man
Chris Kozlowski / Internal Void プロデュース

01. With Apache Blood  06' 49"
02. Beyond Anger  04' 23"
03. Too Far Gone  05' 32"
04. Pint Of Love  04' 29"
05. Seek The Truth  02' 30"
06. Thoughts Of Misconception  06' 11"
07. In A Bit Of Jam  04' 39"
08. Blindside  06' 36"
09. After The Storm  06' 37"
10. Closure  02' 01"
11. Chapter Nine  05' 43"

Total Running Time  55' 32"

前作 「Standing On The Sun」 (1992年) から、じつに8年が経過してリリースされたアルバム第2作。重いサウンド・プロダクションを実現させ、さらに完成に近づけたすばらしい作品だ。ドラマーのエリック・リトル Eric Little がロニー・カリモンに交代している。ロニーのドラミングは70年代スタイルに近く、細かいフラムを多用し、隙あらば個性的なフレーズを次つぎと叩きこんでくる。横揺れのグルーヴ感が強まったせいでメタル色は薄まった。曲中に頻繁に速度と拍子をかえる、プログレッシヴな構成をもちいている。とくにギター・ソロの部分で変拍子にかわるのは効果的だ。以前はこうした発想がかえって散漫な印象をあたえていたが、今回は曲にフックをあたえており好印象だ。速い曲もあれば、遅い曲もある。暗い曲もあれば、明るい曲もある。バラエティに富みバランスのとれたアルバムであり、長く聴いていて飽きない。

Internal Void
Matricide

Internal Void: Matricide ・ 3rd アルバム
・ Doom / Metal
・ 2004年 アメリカ
・ Dog Street Records / DOG 001
・ 評価 08/10 ■■■■■■■■□□

J. D. Williams ヴォーカル
Kelly Carmichael ギター / キーボード  - Pentagram
Adam Heinzmann ベース  - Pentagram
Ronnie Kalimon ドラム  - Iron Man
Chris Kozlowski / Kelly Carmichael / Internal Void プロデュース

01. Family Under  06' 40"
02. World Of Doubt  04' 36"
03. Matricide  05' 35"
04. Carried By Six  04' 15"
05. Window To Hell  06' 59"
06. Next Time 'Round  05' 53"
07. Heroes, Enemies And Earth  04' 43"
08. All Smoke And Mirrors  03' 43"
09. What The King Bought  08' 15"

Total Running Time  50' 42"

前作セカンド 「Unearthed」 (2004年) では渋めながら、高次元のアルバムをまとめあげてドゥーム界に名をはせた Internal Void 。本作は同じメンバーで制作されたアルバム第3作だ。1曲のなかでたびたびテンポ、リフ、雰囲気を変化させ、これまでどおり Black Sabbath の伝統に根ざしたドゥーム・ロックをプログレッシヴに聴かせてくれる。第1曲 「Family Under」 が如実に物語っているように部分間のつなぎめをなめらかにしようという意図はないらしく、 しばしば無骨にテンポやリフがかわる。 もうすこし有機的な展開があってもよいと思うのだが…。 このあたりは 「プログレッシヴ」 にたいするイメージのもちかたで評価がわかれそうだ。 リフの出来ばえは申しぶんなし。第3曲 「Matricide」 のようにヴォーカルに特殊効果をくわえ、 これまでになく呪術的な雰囲気をただよわせる冒険心もあるし、第7〜9曲の普遍的なドゥーム・ナンバーは安心して聴ける。

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