静謐の森 - ドゥーム / ストーナー / スラッジ・コアのアルバム・レビュー

静謐の森 - ドゥーム / ストーナー / スラッジ・コアのアルバム・レビュー
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ディスコグラフィ

Iron Monkey

「Iron Monkey」  1997年 (2009年) 1st アルバム
「Our Problem」  1998年 (2009年) 2nd アルバム
「Ruined By Idiots」  2002年 ライヴ&未発表音源集
「Iron Monkey / Our Problem 2CD Set」  2009年 過去作品集

Iron Monkey
Iron Monkey

Iron Monkey: Iron Monkey ・ 1st アルバム
・ Sludge
・ 1997年 (2009年) イギリス
・ Earache Records / MOSH 182 CD
・ 評価 09/10 ■■■■■■■■■□

John Paul Morrow ヴォーカル
Steve Watson ギター
James Rushby ギター
Douglas Dalziel ベース
Justin Greaves ドラム  - Electric Wizard - Teeth Of Lions Rule The Divine

01. Fink Dial  05' 45"
02. Web Of Piss  04' 50"
03. Big Loader  04' 59"
04. 666 Pack  07' 30"
05. Black Aspirin  05' 27"
06. Shrimp Fist  09' 19"

Total Running Time  37' 52"

イギリスの最重要スラッジ・コア・バンドのデビュー・アルバム。スラッジ・コアそのものを体現するような泥沼リフに、野獣にかぎりなく近いジョン・モローの狂気ヴォーカルがのる。音像はきわめて病的だ。インストも聴きどころのひとつ。バンドの最大の特性はジョンの人間ばなれした咆哮にあるようにも思えるが、同時にインスト・パートの充実ぶりが、ともすれば単調になりがちな亜流スラッジ・コア作品とは一線を画し、最後まで聴きとおせる好作品に仕上がった一因となっている。緊張感はおそろしいほどだ。第4曲 「666 Pack」 はキレのよいシャッフル・ビート部分と、Black Sabbath ふうの不吉な跳躍音程をみせるリフを組みあわせた大曲。第6曲 「Shrimp Fist」 では、けだものと化したジョンの病んだ咆哮が聴ける。2002年にヴォーカルのジョンが腎臓の疾患で病死。バンドは解散した。ドラムのジャスティン・グリーヴスは新体制の Electric Wizard で活躍中。

追記: 2009年リリースの2枚組作品集 「Iron Monkey / Our Problem 2CD Set」 では、第7曲としてサバスのカヴァー・ナンバー 「Cornucopia」 を追加収録している。

Iron Monkey
Our Problem

Iron Monkey: Our Problem Iron Monkey: Iron Monkey / Our Problem 2CD Set ・ 2nd アルバム
・ Sludge
・ 1998年 (2009年) イギリス
・ Earache Records / MOSH 207CDX
・ 評価 08/10 ■■■■■■■■□□

John Paul Morrow ヴォーカル
Dean Berry ギター  - Capricorns
James Rushby ギター
Douglas Dalziel ベース
Justin Greaves ドラム  - Electric Wizard - Teeth Of Lions Rule The Divine
Andy Sneap プロデュース

01. Bad Year  06' 06"
02. Supagorgonizer  03' 59"
03. Boss Keloid  05' 23"
04. IRMS  06' 29"
05. House Anxiety  03' 49"
06. 2 Golden Rules  04' 34"
07. 9 Joint Spiritual Whip  19' 58"
08. Omi Bozu ( Wisdom Of Choking )  13' 13"
09. Sleep To Win *  01' 40"
10. Arsonaut *  09' 55"
11. Kiss Of Death *  04' 48"

Total Running Time  79' 56"
* Bonus Track

アルバム第2作。初発は1998年だが、2009年にファースト・アルバム 「Iron Monkey」 (1997年) とともにボックス・セットで再発された。その際 Church Of Misery とのスプリットCD 「We've Learned Nothing」 (1999年) 全3曲がボーナス・トラックとして追加された。初代ギタリストのスティーヴ・ワトソン Steve Watson が脱退し、 ディーン・ベリーに交代している。前作の身も心もサバスに捧げつくし、汚泥のなかで一心不乱に祈っていたような峻烈な作風からくらべるとずっと風とおしがよくなり、粘着的な泥濘リフ一辺倒をやめ、緩急をつけた曲調、展開に富んだ構成などをもちいて音楽的な幅をひろげている。緊張感の高さは維持されており、亜流との質の差は歴然。 20分弱におよぶ第7曲で音楽的、精神的にいったん崩壊するが、第8曲 (初発ではアルバムと同タイトルだった) のような隠し球まであって油断ができない。この弛緩ぶりがまさに音によるドープ。

Iron Monkey
Ruined By Idionts

Iron Monkey: Ruined By Idiots ・ ライヴ&未発表音源集
・ Sludge
・ 2002年 イギリス
・ Maniac Beast Records / BEAST 01
・ 評価 08/10 ■■■■■■■■□□

John Paul Morrow ヴォーカル
Dean Berry ギター  - Capricorns
James Rushby ギター
Steve Watson ギター (トラック1〜4)
Stuart O'Hara ギター (トラック10〜12)  - Acrimony
Douglas Dalziel ベース
Justin Greaves ドラム  - Electric Wizard - Teeth Of Lions Rule The Divine

01. Fink Dial ( Live )  05' 06"
02. 666 Pack ( Live )  06' 37"
03. Big Loader ( Live )  04' 38"
04. Web Of Piss ( Live )  04' 30"
05. Charlton Heston's Floor  02' 44"
06. Boss Keloid  05' 29"
07. Dukes Of Nothing  03' 59"
08. Dehumanized ( Void Cover )  01' 31"
09. Cornucopia ( Black Sabbath Cover )  05' 50"
10. Bad Year ( Live )  06' 09"
11. House Anxiety ( Live )  03' 49"
12. IRMS / Outro ( Live )  13' 40"
13. [ Secret Track ]  04' 51"
14. [ Secret Track ]  02' 41"

Total Running Time  71' 40"

2002年、Maniac Beast Records からリリースされた未発表音源集。7曲のライヴ音源、サバスと Void のカヴァー2曲をふくむ全12曲+シークレット・トラック2曲には、夭折したヴォーカル、ジョン・モローへの追悼の念がこめられている。トラック1〜4は1995年1月5日にノッティンガムでおこなわれた初ライヴからの4曲で、すべてアルバム第1作 (1997年) におさめられている。録音状態はもっとも厳しい。トラック5〜8は、1999年3月7日に録音されたラジオでのセッション。トラック9は Black Sabbath のカヴァーで、Earache Records のサバス・トリビュート 「Masters Of Misery」 (1997年) 所収 (日本盤ではカットされているが、すばらしい出来ばえ)。トラック10〜12は1999年8月20日にコルチェスターでおこなわれた最後のライヴの音源3曲だ。 長大でノイズまみれの後奏では、身体ごと粉砕機にかけられて木っ端微塵にされるような感覚が味わえる。

追記: CDを取りだすと、醜悪なスカトロ写真があるので要注意…。二度と取りだしたくなくなるが、つぎからは眼をそらす程度の知恵がつくのでだいじょうぶだ。

Iron Monkey
Iron Monkey / Our Problem 2CD Set

Iron Monkey: Iron Monkey / Our Problem 2CD Set ・ 過去作品集
・ Sludge
・ 2009年 イギリス
・ Earache Records / MOSH 182 CD / MOSH 207CDX
・ 評価 09/10 ■■■■■■■■■□

John Paul Morrow ヴォーカル
Steve Watson ギター
Dean Berry ギター  - Capricorns
James Rushby ギター
Douglas Dalziel ベース
Justin Greaves ドラム  - Electric Wizard - Teeth Of Lions Rule The Divine

[ Disc 1: Iron Monkey ]
01. Fink Dial  05' 45"
02. Web Of Piss  04' 49"
03. Big Loader  04' 59"
04. 666 Pack  07' 30"
05. Black Aspirin  05' 26"
06. Shrimp Fist  09' 19"
07. Cornucopia *  05' 50"

Total Running Time  43' 41"
* Bonus Track

[ Disc 2: Our Problem ]
01. Bad Year  06' 06"
02. Supagorgonizer  03' 59"
03. Boss Keloid  05' 23"
04. Irms  06' 29"
05. House Anxiety  03' 49"
06. 2 Golden Rules  04' 34"
07. 9 Joint Spiritual Whip  19' 58"
08. Omi Bozu ( Wisdom Of Choking )  13' 13"
09. Sleep To Win *  01' 40"
10. Arsonaut *  09' 55"
11. Kiss Of Death *  04' 48"

Total Running Time  79' 56"
* Bonus Track

2009年に Earache Records からリリースされた、CD2枚組の全作品集だ。 アルバム第1作 「Iron Monkey」 (1997年,ディスク1)、アルバム第2作 「Our Problem」 (1998年,ディスク2)、Church Of Misery とのスプリット 「We've Learned Nothing」 (1999年,ディスク2の第9〜11曲)、 耳痛レーベルによるサバス・トリビュート 「Masters Of Misery」 (1997年,輸入盤のみ) に提供された Black Sabbath のカヴァー 「Cornucopia」 (ディスク1の第7曲) をふくむ。 ブックレットには、初代ギタリストのスティーヴ・ワトソンによるライナー・ノートと豊富な写真がついている。残念なことに2枚のCDには本体表面部にひどい印刷ミスがあり、ファースト・アルバム側のディスクに第2作 「Our Problem」 の表題が印刷され、 ぎゃくに第2作側のディスクが 「Iron Monkey」 となっている。ご丁寧にケースまで入れちがえている。不要な混乱のもとだ。

・ 未聴作品
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・ 公式 Web
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