
「Mangled Demos From 1983」 2005年 デモ+レア音源集
「26 Songs」 1986年 (2003年) ミニ・アルバム
「Gluey Porch Treatments」 1986年 (2000年) 1st アルバム
「Ozma」 1989年 (1992年) 2nd アルバム
「Bullhead」 1991年 3rd アルバム
「Eggnog」 1991年 ミニ・アルバム
「Melvins ( Lysol )」 1992年 4th アルバム
「Houdini」 1993年 5th アルバム
「Stoner Witch」 1994年 7th アルバム
「Stag」 1996年 8th アルバム
「The Maggot」 1999年 10th アルバム フラワー・ジャケット3部作 その1
「The Bootlicker」 1999年 11th アルバム フラワー・ジャケット3部作 その2
「The Crybaby」 2000年 12th アルバム フラワー・ジャケット3部作 その3
「Colossus Of Destiny」 2001年 ライヴ・アルバム
「Millennium Monsterwork」 2002年 ライヴ・アルバム Fantomas との合同ライヴ
「Hostile Ambient Takeover」 2002年 13th アルバム
「Melvinmania: The Best Of The Atlantic Years 1993-1996」 2003年 ベスト・アルバム
「Pigs Of The Roman Empire」 2004年 Lustmord とのコラボレーション・アルバム
「Never Breathe What You Can't See」 2004年 Jello Biafra とのコラボレーション・アルバム その1
「Sieg Howdy !」 2005年 Jello Biafra とのコラボレーション・アルバム その2
・ デモ+レア音源集
・ Punk
・ 2005年 アメリカ
・ Ipecac Recordings / IPC-63
・ 評価 07/10 ■■■■■■■□□□
Buzz Osborne ( King Buzzo ) ヴォーカル / ギター - Fantomas
Matt Lukin ヴォーカル / ベース
Mike Dillard ドラム
01. Elks Lodge Christmas Broadcast 03' 54"
02. If You Get Bored ( Live Radio ) 02' 22"
03. Forgotten Principles 01' 08"
04. Snake Appeal 01' 58"
05. [ Untitled ] 01' 07"
06. If You Get Bored 01' 33"
07. Set Me Straight 02' 30"
08. [ Untitled ] 01' 02"
09. I'm Dry 01' 35"
10. Forgotten Principles 01' 19"
11. I Don't Know 01' 34"
12. Matt-Alec 03' 00"
13. The Real You 01' 27"
14. Run Around 01' 45"
15. Keep Away From Me 01' 22"
16. [ Untitled ] 01' 01"
17. Bibulous Confabulation ( During Rehearsal ) 04' 58"
18. [ Untitled ] 01' 21"
19. [ Untitled ] 01' 10"
20. Matt-Alec 03' 13"
21. "Walter" 03' 21"
22. [ Untitled ] 00' 23"
23. [ Untitled ] 00' 23"
Total Running Time 43' 36"
デビュー前の1983年に録音されたデモや、レア音源を収録した全23曲のコンピレーション・アルバム。2005年に Ipecac Recordings からリリースされた。バンドはヴォーカル / ギターのバズ・オズボーン、ベースのマット・ルーキン、ドラムのマーク・ディラードのトリオ編成。マークはバズの高校の同級生だった。のちにドラムをたたくことになるデイル・クローヴァー Dale Crover ( Nirvana / Altamont ) はまだ登場していない。全23曲のうち7曲はタイトルがなく、最後の第23曲は無音トラック。アルバムの性質上、音質にムラがあることはしかたない。第4曲 「Snake Appeal」 は、デビュー・ミニ・アルバム 「26 Songs」 (1986年 / 2003年) の本編に収録されている。また第5曲 「Set Me Straight」 も、同作品のボーナス・トラック編におさめられている (別テイク)。ほとんどの曲が高速で、直情的なパンク・ロックだ。バンド最初期を知りたい人向け。
・ ミニ・アルバム
・ Sludge
・ 1986年 (2003年) アメリカ
・ Ipecac Recordings / IPC-38
・ 評価 08/10 ■■■■■■■■□□
Buzz Osborne ( King Buzzo ) ヴォーカル / ギター - Fantomas
Matt Lukin ヴォーカル / ベース
Dale Crover ドラム - Nirvana - Altamont
Chris Hansak プロデュース
01. Easy As It Was 02' 54"
02. Now A Limo 00' 55"
03. Grinding Process 02' 37"
04. #2 Pencil 03' 08"
05. At A Crawl 03' 04"
06. Disinvite 01' 22"
07. Snake Appeal 01' 39"
08. Show Off Your Red Hands 02' 57"
09. Over From Underground 02' 22"
10. Cray Fish 03' 06"
11. Easy As It Was 02' 39"
[ Some Alternate Recordings and Garage Demos ]
12. Now A Limo 00' 53"
13. Grinding Process 02' 44"
14. At A Crawl 03' 13"
15. Disinvite 01' 23"
16. Snake Appeal 01' 52"
17. Set Me Straight 03' 09"
18. Show Off Your Red Hands 02' 57"
19. #2 Pencil 03' 18"
20. Grinding Process 02' 17"
21. Snake Appeal 01' 43"
22. At A Crawl 02' 52"
23. Operation Blessing 00' 45"
24. Breakfast On The Sly 01' 51"
25. Ever Since My Accident / "Hugh" 15' 04"
Total Running Time 70' 55"
すでに20年以上のキャリアをもち、現在もさかんな創作活動をおこなっている地下系ヘヴィ・ロックの怪物バンド Melvins の記念すべきデビュー・ミニ・アルバム。デビュー以来からかわらないメンバーはヴォーカル / ギターのバズ・オズボーン (キング・バゾ) と、ドラムのデイル・クローヴァーのふたり。Black Sabbath を思わせる暗黒泥濘リフにパンク / ハード・コアの衝動性をのせて、とうてい Melvins 以外には考えられないタイプの音楽をつくりつづけてきた。もともと本作は1986年、「6 Songs」 というタイトルで初リリースされた。そのあと、さきの6曲の別テイク+4曲の内容で 「10 Songs」 と改題して再発、さらに2003年、再発盤 (トラック1〜10)+初回盤 (トラック11〜16)+デモ音源10曲 (トラック17〜25) にふくれあがって 「26 Songs」 が再・再発された。若いメンバーらのパンク・ロック魂、スラッジ・センスがよく伝わってくる好盤。
・ 1st アルバム
・ Sludge
・ 1986年 (2000年) アメリカ
・ Ipecac Recordings / IPC-12
・ 評価 09/10 ■■■■■■■■■□
Buzz Osborne ( King Buzzo ) ヴォーカル / ギター - Fantomas
Matt Lukin ヴォーカル / ベース
Dale Crover ドラム - Nirvana - Altamont
01. Eye Flys 06' 16"
02. Echo / Don't Piece Me 02' 51"
03. Heater Moves And Eyes 03' 52"
04. Steve Instant Neuman 01' 31"
05. Influence Of Atmosphere 01' 51"
06. Exact Paperbacks 00' 43"
07. Happy Gray Or Black 02' 01"
08. Leeech 02' 32"
09. Glow God 00' 51"
10. Big As Mountain 00' 57"
11. Heaviness Of The Lord 03' 06"
12. Flex With You 00' 54"
13. Bitten Into Sympathy 01' 45"
14. Gluey Porch Treatments 00' 48"
15. Clipping Roses 00' 49"
16. As It Was 02' 51"
17. Over From Under The Excrement 04' 39"
[ Unreleased Garage Domos ]
18. Echohead 00' 32"
19. Flex With You 00' 58"
20. Don't Piece Me 02' 20"
21. Bitten Into Sympathy 01' 30"
22. Exact Paperbacks 00' 46"
23. Glow God / Big As A Mountain 01' 55"
24. Heaviness Of The Lord 03' 04"
25. Happy Gray Or Black 01' 59"
26. Heater Moves And Eyes 04' 29"
27. Gluey Porch Treatments 00' 52"
28. Eye Flys 03' 11"
29. Clipping Roses 00' 55"
Total Running Time 61' 00"
フル・アルバム第1作。2000年にリマスタリングされ、未発表のデモ音源12曲をボーナス・トラックとして追加収録し、Ipecac Recordings から再発された。バンド最初期の先鋭的なスラッジ感覚を凝縮。激烈な怒気と緊張感いっぱいの演奏が両耳を挟撃する。サウンド・プロダクション (とリマスタリング) に成功しており、とりわけベースとバス・ドラムは棍棒のような音のかたまりと化して胸壁を連打する。4分半にわたる暗黒導入部をもつ第1曲 「Eye Flys」 の本編は2分たらず、これも Melvins 流。泥濘曲だけでなく、衝動につき動かされた第2曲、第6曲、第15曲のようなファスト・ナンバーもいける。ドラムのデイル・クローヴァーはキレすぎだ。第4曲 「Steve Instant Neuman」 と第16曲 「As It Was」 は、ミニ・アルバム 「26 Songs」 (1986年 / 2003年) にも別テイクを収録。トラック18以降のデモ音源はまさにガレージ的音像。
・ 2nd アルバム
・ Sludge
・ 1989年 (1992年) アメリカ
・ Boner Records / BR16-2
・ 評価 08/10 ■■■■■■■■□□
Buzz Osborne ( King Buzzo ) ヴォーカル / ギター - Fantomas
Lori Black ( Lorax ) ベース
Dale Crover ドラム - Nirvana - Altamont
01. Vile 03' 47"
02. Oven 01' 28"
03. At A Crawl 02' 46"
04. Let God Be Your Gardener 01' 52"
05. Creepy Smell 02' 04"
06. Kool Legged 02' 48"
07. Green Honey 01' 13"
08. Agonizer 01' 40"
09. Raise A Paw 01' 11"
10. Love Thing 01' 17"
11. Ever Since My Accident 01' 30"
12. Revulsion / We Reach 06' 21"
13. Dead Dressed 02' 07"
14. Cranky Messiah 01' 25"
15. Claude 01' 15"
16. My Small Percent Shows Most 00' 58"
17. Candy - O 01' 27"
[ Gluey Porch Treatments - First Album ]
18. Eye Flys 06' 15"
19. Echo / Don't Piece Me 02' 49"
20. Heater Moves And Eyes 03' 54"
21. Steve Instant Neuman 01' 31"
22. Influence Of Atmosphere 01' 51"
23. Exact Paperbacks / Happy Gray Or Black 02' 45"
24. Leeech 02' 32"
25. Glow God 00' 50"
26. Big As Mountain 00' 57"
27. Heaviness Of The Lord 03' 06"
28. Flex With You 00' 54"
29. Bitten Into Sympathy 01' 44"
30. Gluey Porch Treatments 00' 48"
31. Clipping Roses 00' 49"
32. As It Was 02' 51"
33. Over From Under The Excrement 04' 38"
Total Running Time 73' 39"
1989年に初発のアルバム第2作。1992年の再発時に、前作 「Gluey Porch Treatments」 (1986年 / 2000年) が同時収録された (トラック18〜33)。しかし音は軽く、リマスタリングされたファースト再発盤の鬼気せまる激重音像には一歩も、二歩もおよばない。曲は重複しても、第1作は別途購入されることをおすすめする。ベースのマット・ルーキン Matt Lukin が脱退し、女性ベーシスト、ロリ・ブラック (ロラックス) が加入。サウンドづくりがうまくいっておらず、音の一体感に欠ける点が残念だ。曲はデビュー当時のスラッジ感覚を維持しつつ、さらにオリジナリティを追求している。現在の Melvins の異端の姿は、本作に端緒があるといってよい。複雑な変則ビート、エッジのきいたギター・ワークとドラムのコンビネーション、ねじくれた泥濘リフ、予想をうらぎる曲展開。第4曲 「Let God Be Your Gardener」 はにぎやかな良リフのオンパレードでマルだ。
・ 3rd アルバム
・ Sludge
・ 1991年 アメリカ
・ Boner Records / BR25-2
・ 評価 09/10 ■■■■■■■■■□
Buzz Osborne ( King Buzzo ) ヴォーカル / ギター - Fantomas
Lori Black ( Lorax ) ベース
Dale Crover ドラム - Nirvana - Altamont
01. Boris 08' 34"
02. Anaconda 02' 23"
03. Ligature 03' 49"
04. It's Shoved 02' 35"
05. Zodiac 04' 14"
06. If I Had An Exorcism 03' 07"
07. Your Blessened 05' 39"
08. Cow 04' 30"
Total Running Time 34' 53"
1991年に発表されたアルバム第3作。Melvins の代表作その1ともいうべき作品だ。ねじくれたスラッジ・リフと変拍子の多用、高い緊張感を維持した演奏と音像。最初期からの顕著だったバンドの特性を作品リリースごとに発展させ、本作によって Melvins 様式が確立された。曲の長さが拡大し、1〜2分台というみじかい曲が多数ならんでいた前作 「Ozma」 (1989年 / 1992年) とはうってかわり、第1曲 「Boris」 の8分34秒を筆頭に3〜5分台のランニング・タイムをもつスラッジ・ナンバー全8曲がまとめられている。サウンド・プロダクションもうまくいっており、全体の音圧は弱めだが、各パートのバランスはよい。ボリュームいっぱいで聴くことをおすすめしたい。単一リフでのたくた進行する 「Boris」 (第1曲) は白眉。第7曲 「Your Blessened」 の泥濘ぶりもよい。第8曲 「Cow」 は、デイル・クローヴァーのドラム・ソロが聴きどころだ。
・ ミニ・アルバム
・ Sludge
・ 1991年 アメリカ
・ Boner Records / BR28-2
・ 評価 09/10 ■■■■■■■■■□
Buzz Osborne ( King Buzzo ) ヴォーカル / ギター - Fantomas
Lori Black ( Lorax ) ベース
Dale Crover ドラム - Nirvana - Altamont
01. Wispy 01' 45"
02. Antitoxidote 02' 16"
03. Hog Leg 03' 24"
04. Charmicarmicat 12' 50"
Total Running Time 20' 17"
1991年にリリースされたミニ・アルバム。Melvins 様式を確立した代表作その1 「Bullhead」 (1991年) と、代表作その2である 「Melvins ( Lysol )」 (1992年) にはさまれて発表された作品にハズレがあるはずがない。全4曲でトータル20分強だが、バンドのヘヴィネスをぞんぶんに堪能できる好盤となっている。同年リリースの 「Bullhead」 が徹底したスラッジ・アルバムだったのにくらべ、本作ではアグレッシヴなファスト・ナンバーをふくんでいる。「Bullhead」 の裏面盤ともいえるだろう。第3曲 「Hog Leg」 は、ヒステリックなギター・プレイがすごみたっぷりだ。第4曲 「Charmicarmicat」 では、バンドのもつ暗黒ヘヴィネスの業のふかさを感じとることができる。ジャケットはいつものようにポップで、今回はクリスマスの贈呈用リボンとカードがついたプレゼントがイメージされている。いやな贈りものだ…。
・ 4th アルバム
・ Sludge
・ 1992年 アメリカ
・ Boner Records / BR35-2
・ 評価 10+/10 ■■■■■■■■■■ 必聴盤
Buzz Osborne ( King Buzzo ) ヴォーカル / ギター - Fantomas
Joe Preston ベース - Earth - Sunn O))) - High On Fire
Dale Crover ドラム - Nirvana - Altamont
01. Hung Bunny
02. Roman Dog Bird
03. Sacrifice ( Flipper )
04. Second Coming ( Alice Cooper )
05. The Ballad Of Dwight Fry ( Alice Cooper )
06. With Teeth
Total Running Time 31' 23"
1992年にリリースされたアルバム第4作。間断なくつづく全6曲、31分23秒のスラッジ大作であり、バンドの代表作その2だ。「Bullhead」 (1991年) と双璧をなす必聴盤。もともと 「Lysol」 というタイトルだったが防虫剤メーカーからクレームがついて 「Melvins」 と改題され、結果的にバンド名を冠した傑作となった。ベースのロリ・ブラック (ロラックス) Lori Black ( Lorax ) がジョー・プレストンに交代。骨太のベース・プレイを披露している。サイケデリックな効果と遅重グルーヴによりストーナー的な酩酊感が加味され、聴き手を暗黒ダウナー世界にひきずりこんでゆく。長いながいギターのイントロから執拗なフロア・タムの連打へ展開するイントロ部に、心ふるえないストーナー者はいないはず。アリス・クーパー Alice Cooper のカヴァー曲 「The Ballad Of Dwight Fry」 (第5曲) の哀愁にみちたメロディも胸をうつ。全編ができすぎ。
・ 5th アルバム
・ Sludge
・ 1993年 アメリカ
・ Atlantic Recordings Corporation / 7567-82532-2
・ 評価 09/10 ■■■■■■■■■□
Buzz Osborne ( King Buzzo ) ヴォーカル / ギター - Fantomas
Lori Black ( Lorax ) ベース
Dale Crover ドラム - Nirvana - Altamont
Melvins / GGGarth / Kurt Cobain プロデュース
01. Hooch 02' 51"
02. Night Gaot 04' 41"
03. Lizzy 04' 43"
04. Going Blind 04' 32"
05. Honey Bucket 03' 01"
06. Hag Me 07' 06"
07. Set Me Straight 02' 25"
08. Sky Pup 03' 50"
09. Joan Of Arc 03' 36"
10. Teet 02' 51"
11. Copache 02' 07"
12. Pearl Bomb 02' 45"
13. Spread Eagle Beagle 10' 13"
Total Running Time 54' 48"
1993年にメジャー・レーベル Atlantic Recordings から発表されたアルバム第5作。ベースがジョー・プレストン Joe Preston ( Earth / Sunn O))) / High On Fire ) にかわり、本作のみで再脱退するロリ・ブラック (ローラックス) が一時復帰している。摩訶不思議なノイズ曲を封印、最初から最後までヘヴィ・ロックに徹し、それでいて他を寄せつけない Melvins の個性が刻印された名曲ぞろいの力作となっている。メジャー3部作のプロデューサー、ガース・リチャードソンのほか、カート・コベイン ( Nirvana ) がトラック8・13で参加し、計6曲 (トラック1・7〜9・12・13) のプロデュースに関わっている。録音技師にビリー・アンダーソン Billy Anderson が名をつらねるなど、そうそうたる制作陣だ。高速器楽バトルが展開される第5曲、スラッジ・ドゥームの佳作 (第6曲) のながれは感涙。Melvins は好きだが、正直ノイズは勘弁してほしいという聴き手にはおすすめだ。
・ 7th アルバム
・ Stoner / Sludge
・ 1994年 アメリカ
・ Atlantic Recording Corporation / 7567-82704-2
・ 評価 09/10 ■■■■■■■■■□
Buzz Osborne ( King Buzzo ) ヴォーカル / ギター - Fantomas
Mark Deutrom ベース
Dale Crover ドラム - Nirvana - Altamont
Melvins / Gggarth プロデュース
01. Skweetis 01' 12"
02. Queen 03' 06"
03. Sweet Willy Rollbar 01' 28"
04. Revolve 04' 44"
05. Goose Freight Train 04' 38"
06. Roadbull 03' 25"
07. At The Stake 07' 56"
08. Magic Pig Detective 05' 33"
09. Shevil 06' 29"
10. June Bug 02' 01"
11. Lividity 09' 15"
Total Running Time 49' 53"
もともと Melvins はアンダーグラウンド界の住人ではあるが、アルバム第5・7・8作 (1993〜1996年) はメジャー・レーベル Atlantic Recordings からリリースされている。本作はそのメジャー第2弾にあたる、通算7作め。Melvins らしい皮肉さ、難解さ、おふざけをともなう変態ナンバーを封印し、とくにアルバム前半は正攻法による聴きやすい曲を配しており、好印象だ。LRチャンネルの極端な振りわけ効果におどろく第1曲を導入として、間断なくつながる第2〜4曲はキャッチーな佳作。遅く激しい 「At The Stake」 (第7曲) もよい。第8曲 「Magic Pig Detective」 は冒頭から3分半はノイズのみ、その後とつぜんキレのよい演奏がはじまる。第9曲 「Shevil」 は女声をフィーチュアしたアンビエント系ナンバー。速いテンポのインスト (第10曲) をはさんで、最後はベースの単一リフが延えんと繰りかえされるアンビエント (第11曲) で終わる。やはりヘンなバンドだ。
・ 8th アルバム
・ Stoner / Sludge
・ 1996年 アメリカ
・ East West Japan / AMCY-2041
・ 評価 08/10 ■■■■■■■■□□
Buzz Osborne ( King Buzzo ) ヴォーカル / ギター - Fantomas
Mark Deutrom ベース
Dale Crover ドラム - Nirvana - Altamont
Melvins / Gggarth / Joe Baressi / Chris Kozlowski / Alex Newport プロデュース
01. The Bit 04' 43"
02. Hide 00' 49"
03. Bar-X-The Rocking M 02' 23"
04. Yacombs Lab 01' 15"
05. The Bloat 03' 40"
06. Tipping The Lion 03' 46"
07. Black Bock 02' 42"
08. Goggles 06' 28"
09. Soup 02' 37"
10. Buck Owens 03' 10"
11. Sterilized 03' 28"
12. Lacrimosa 04' 39"
13. Skin Horse 05' 14"
14. Captain Pungent 02' 19"
15. Berthas 01' 24"
16. Cottonmouth 01' 59"
17. Tipping The Lion B * 03' 57"
18. Interstellar Overdrive * 09' 51"
Total Running Time 64' 26"
* Bonus Track
アルバム第8作、メジャー・レーベル3部作の最後の作品。比較的まじめに、真正面から重ロックにとりくんだ前作 「Stoner Witch」 (1994年) からうってかわって、Melvins の多彩な音楽性と、底知れない暗黒面がよくあらわれた怪作となった。シタール、スライド・ギター、オルガン、ブラスなど使用楽器の豊富さもさることながら、スクラッチや電子音などのノイズ系効果音も全編において数おおく導入されている。第1・3・10曲など直感的なヘヴィ・ナンバーはあるものの、予想を裏切る曲展開や極端なアレンジによって幾重にもねじれている。あいだをうめるノイズ・アンビエント曲の暗さ、不可解さも印象ぶかい。激重ノイズの第8曲 「Goggles」、変態テクノ 「Soup」 (第9曲)、恐怖の鎮魂歌 「Lacrimosa」 (第12曲) など。第13曲の赤ちゃん声も笑える異様さだし、平和な第7曲も全体のなかでは異彩をはなつ。すぐにはアルバムの全容をつかむことすら困難だ。
・ 10th アルバム
・ Sludge
・ 1999年 アメリカ
・ Ipecac Recordings / IPC-2
・ 評価 09/10 ■■■■■■■■■□
Buzz Osborne ( King Buzzo ) ヴォーカル / ギター - Fantomas
Kevin Rutmanis ベース
Dale Crover ドラム - Nirvana - Altamont
Melvins / Tim Green プロデュース
01-02. Amazon 00' 52" + 00' 51"
03-04. AMAZON 02' 50" + 02' 53"
05-06. We All Love Judy 01' 14" + 01' 18"
07-08. Manky 03' 41" + 03' 46"
09-10. The Green Manalishi ( With The Two Pronged Crown ) 03' 26" + 03' 27"
11-12. The Horn Bearer 01' 12" + 01' 14"
13-14. Judy 01' 17" + 01' 19"
15-16. See How Pretty, See How Smart 04' 28" + 06' 04"
Total Running Time 39' 58"
アルバム第10作で、フラワー・ジャケット3部作の第1作。シリーズは1枚ごとに一貫したコンセプトでまとめられており、本作はヘヴィ編だ。 単純な疾走リフであっても摩訶不思議にかえてしまう変拍子の妙 (第5〜6曲 「We All Love Judy」) や、低音ビープによる長い前奏 (第7〜8曲 「Manky」)、 ノイズへの解体 (第9〜10曲 「The Green Manalishi ( With The Two Pronged Crown )」)、突如はじまる爆裂ドラミング (第11〜12曲 「The Horn Bearer」) などあいかわらずの茶目っ気を見せてはいるものの、基本的に悪ふざけはなく、心おきなくヘヴィな Melvins が堪能できる。第9〜10曲は Fleetwood Mac のカヴァー。 どの曲も約半分ずつの時間で2トラックに分割されているため、アルバムには16トラックあるが実質は全8曲だ。 構成などおかまいなしに時間で区切っているので、たとえばCDプレイヤーのランダム再生機能を使って聴くとわけがわからなくなる。
追記: 「See How Pretty, See How Smart」 の後半トラック (第16曲) は約4分半で終わり、沈黙のあとフラワー・シリーズ第2作 「Bootlicker」 (1999年) の冒頭曲 「Toy」 のさわり部分が収録されている。
・ 11th アルバム
・ Sludge
・ 1999年 アメリカ
・ Ipecac Recordings / IPC-4
・ 評価 07/10 ■■■■■■■□□□
Buzz Osborne ( King Buzzo ) ヴォーカル / ギター - Fantomas
Kevin Rutmanis ベース
Dale Crover ドラム - Nirvana - Altamont
Melvins / Tim Green プロデュース
01. Toy 01' 10"
02. Let It All Be 10' 47"
03. Black Santa 03' 41"
04. We We 00' 57"
05. Up The Dumper 02' 22"
06. Mary Lady Bobby Kins 03' 38"
07. Jew Boy Flower Head 06' 07"
08. Lone Rose Holding Now 02' 24"
09. Prig 08' 48"
Total Running Time 39' 57"
フラワー・ジャケット3部作第1弾 「The Maggot」 (1999年) とおなじ年にリリースされた、 シリーズ第2弾となるアルバム第11作。前作が 「ヘヴィ編」 で貫徹していたのにたいして、本作は全編 「ライト編」 だ。 激音、激重はおろか 「激」 のつく要素を極力排除して、クリーンでシンプルな音とアレンジで統一されており、おだやかに進行する。 歌は大半がやわらげた声か、ささやき声だ。 激しさをもとめて本作を手にとったらみごとに裏切られた気がするだろうし、従来のヘヴィ・ロックを期待しても無駄。 もとより Melvins をはじめて聴くリスナー向けではないことはいうまでもない。 しかしアルバム全体が、 「The Maggot」 のB面のような作品と見なせば納得もゆく。音圧は充分だし、おだやかといっても第2曲 「Let It All Be」 をはじめ曲調は穏当とは程とおい。 変態テクノ (第4曲) もあり、第5曲のような佳作もある。深海魚にでもなった気持ちで耳をかたむけるべし。
・ 12th アルバム
・ Sludge
・ 2000年 アメリカ
・ Ipecac Recordings / IPC-6
・ 評価 08/10 ■■■■■■■■□□
Buzz Osborne ( King Buzzo ) ヴォーカル / ギター - Fantomas
Kevin Rutmanis ベース
Dale Crover ドラム - Nirvana - Altamont
Melvins / Tim Green プロデュース
01. Smells Like Teen Spirit - Leif Garrett 05' 02"
02. Blockbuster - David Yow ( Jesus Lizard ) 03' 10"
03. Ramblin' Man - Hank Williams III / Henry Bogdan ( Helmet ) 03' 14"
04. G. I. Joe - Mike Patton 04' 00"
05. Mine Is No Disgrace - Foetus 08' 22"
06. Spineless - Skeleton Key 04' 01"
07. Divorced - Tool 14' 43"
08. Dry Drunk - David Yow / Godzik Pink 04' 03"
09. Okie From Muskogee - Hank Williams III / Henry Bogdan 02' 10"
10. The Man With The Laughing Hand Is Dead - Bliss Blood 11' 27"
11. Moon Pie - Kevin Sharp ( Brutal Truth ) 12' 45"
Total Running Time 73' 01"
Ipecac Recordings からリリースされたフラワー・ジャケット3部作の、最後をかざるアルバム第12作。大勢の友人、ゲストを迎えて制作されたコラボレーション作品だ。曲は和気あいあいと思いきや、かなり本気でとりくんでおり、ゲストの個性が生かされた多彩な曲調がならぶ。ゲスト陣は70年代ポップ・アイドルのレイフ・ギャレット、デイヴィッド・ヨウ ( Jesus Lizard )、カントリー音楽の父、ハンク・ウィリアムズの孫である3世、ヘンリー・ボグダン ( Helmet )、ミクスチャーの雄で Ipecac Recordings を主宰しているマイク・パットン ( Faith No More )、そのほか Foetus、Skeleton Key、Tool、Godzik Pink、Bliss Blood、Brutal Truth のケヴィン・シャープ。バンドの豊かな音楽性と変態性が、ゲスト陣と火花を散らしている。Tool との共同プロデュースによる第7曲 「Divorced」 のヘヴィネスは圧巻。第1曲 「Smell Like Teen Spirit」 にも因縁を感じる。
・ ライヴ・アルバム
・ Sludge
・ 2001年 アメリカ
・ Ipecac Recordings / IPC-14
・ 評価 05/10 ■■■■■□□□□□
Buzz Osborne ( King Buzzo ) ヴォーカル / ギター - Fantomas
Korny Ass Joker ( Kevin Rutmanis ) ベース
Dale Crover ドラム - Nirvana - Altamont
01. [ Untitled ] 59' 23"
02. [ Untitled ] 00' 05"
Total Running Time 59' 28"
ライヴ作品。タイトルのない全1曲 (トラック1) で、収録時間59分半のうち約48分はひたすらノイズ・コラージュがつづく。ライヴは1998年12月、13日の金曜日に、カリフォルニアのクパティーノ市にある 「Club Mangler」 にておこなわれた。バズ・オズボーン、デイル・クローヴァーほか、ベースはケヴィン・ラトマニス ( Korny Ass Joker の表記) が担当し、Tool のアダム・ジョーンズ Adam Jones も参加している。聴衆にひと言、謝辞をのべてから開始されるノイズは、大半が電子的なビープ音 (ピーとかピヨピヨ、ボヨンボヨンの類) や不快なフィードバック、サンプリングされた声などで構成される。48分を過ぎて突然ながいタム連打がはじまり、その後、アルバム第1作 (1986年 / 2000年) の第1曲 「Eye Flys」 がはじまる。おしまいはブツ切れぎみ。購入時は注意が必要な番外盤と見なせる。Melvins らしいといえばそのとおりだが、たいそうありがたいものでもない。
・ ライヴ・アルバム
・ Sludge
・ 2002年 アメリカ
・ Ipecac Recordings / IPC-19
・ 評価 08/10 ■■■■■■■■□□
[ Fantomas ]
Mike Patton ヴォーカル / サンプル / "Electronics" - Faith No More
Dave Stone ギター / "Electronics"
Trevor Dunn ベース
Dave Lombardo ドラム
[ Melvins ]
Buzz Osborne ( King Buzzo ) ヴォーカル / ギター
Kevin Rutmanis ベース
Dale Crover ドラム - Nirvana - Altamont
Vince De Franco プロデュース
01. Good Morning Slaves 01' 47"
02. Night Goat 05' 08"
03. The Omen 01' 58"
04. Cholo Charlie 01' 04"
05. White Men Are The Vermin Of The Earth 01' 01"
06. Terpulative Guns & Drugs 02' 46"
07. Ol' Black Stooges 02' 34"
08. Ripping Chicken Meat 01' 51"
09. The Bit 05' 55"
10. Musthing With The Phunts 01' 00"
11. Me And The Flamer 04' 04"
12. She's A Puker 01' 08"
13. The Turkey Doctor 01' 06"
14. Hooch 01' 21"
15. Mombius Hibachi 01' 30"
16. Liquorton Gooksburg 00' 46"
17. Skin Horse 03' 36"
18. Cape Fear 01' 51"
19. [ Secret Track ] 00' 13"
Total Running Time 40' 41"
2000年12月31日、サンフランシスコの 「Slim's」 でおこなわれた Fantomas と Melvins の合同ライヴを収録したコラボレーション・アルバム。両バンドが双方の曲を持ちよって共演している。CDにおさめられた曲目はライヴの一部らしいが、曲間が巧みにつながれており、さながらトータル・アルバムのように聴ける。マイク・パットンの変態的なシャウト、ノイズ、咆哮、奇声には聴き手の好みがわかれるだろうが、人声のもつ音楽的な可能性を追求している姿勢はじゅうぶん信頼できる。予想をゆるさない複雑怪奇な曲展開や、とつぜんの奇声・発語には、あたかも居合いぬきを見ているようなスリルと緊張感がいっぱいだ。たいする Melvins も第2曲 「Night Goat」 や、第9曲 「The Bit」 などで無類の泥濘演奏を披露しており満足。まさに 「怪物」 らのなせる技といえる。刺激的な好作品だ。第19曲は、13秒間にわたって無音状態がつづくシークレット・トラック。
・ 13th アルバム
・ Sludge
・ 2002年 アメリカ
・ Ipecac Recordings / IPC-20
・ 評価 08/10 ■■■■■■■■□□
Buzz Osborne ( King Buzzo ) ヴォーカル / ギター - Fantomas
Kevin Rutmanis ベース
Dale Crover ドラム - Nirvana - Altamont
01. Black Stooges 00' 31"
02. [ Untitled ] 05' 58"
03. Dr. Geek 02' 35"
04. Little Judas Chongo 02' 03"
05. The Fool, The Meddling Idiot 07' 49"
06. The Brain Center At Whipples 03' 50"
07. Foaming 07' 46"
08. The Anti-Vermin Seed 15' 51"
Total Running Time 46' 26"
通算13枚めのアルバム。わかりやすさと実験性が不思議なバランスを保っている、Melvins らしい佳作となった。乾いてタイトな音づくりは秀逸で、ノイズや効果音をふくめ全パートが前面で主張しながら混乱はない。ドラム・ソロのトラック1と無題あつかいのトラック2はセットで 「Black Stooges」 となる。曲の前半は、ストレートなヘヴィ・ロック。奇妙奇天烈な変拍子が皮肉な味つけとなっている。中間部のドラム連打からフィードバックのノイズの嵐に転じる。第3曲 「Dr. Geek」 は激速カントリー・パンク・ナンバー。デイル・クローヴァーのがんばりが光る。スラッジ・リフから一転、80年代ポップを想起させるメロウなキーボードを導入し、最後は冒頭のドラム・ソロを再現する第5曲など、プログレとは別タイプの複雑なリズム、曲構成はバンドの十八番だ。イントロに10分を要する第8曲の粘着性も圧巻。なにが飛びだすかわからない作品であり、スリルに満ちている。
・ ベスト・アルバム
・ Stoner / Sludge
・ 2003年 アメリカ
・ Atlantic Records / 5050466574428
・ 評価 08/10 ■■■■■■■■□□
Buzz Osborne ( King Buzzo ) ヴォーカル / ギター - Fantomas
Lori Black ( Lorax ) ベース
Mark Deutrom ベース
Dale Crover ドラム - Nirvana - Altamont
01. Hooch 02' 53"
02. Lizzy 04' 46"
03. Honey Bucket 02' 44"
04. Set Me Straight 02' 26"
05. Pearl Bomb 02' 48"
06. Queen 03' 08"
07. Sweet Willy Rollbar 01' 30"
08. Revolve 04' 44"
09. Roadbull 03' 27"
10. June Bug 02' 01"
11. The Bit 04' 45"
12. Bar-X-The Rocking M 02' 25"
13. Tipping The Lion 03' 29"
14. Black Bock 02' 43"
15. Berthas 01' 25"
Total Running Time 45' 23"
[ Bonus Video ( MOV File ) ]
01. Honey Bucket 02' 49"
02. Revolve 04' 13"
03. Bar-X-The Rocking M 02' 27"
Total Running Time 09' 29"
2003年にリリースされたベスト・アルバム。 Atlantic Records 在籍中の1993〜1999年にリリースされたメジャー作品、アルバム第5、7、8作から均等に5曲ずつ、計15曲を収録している。ボーナス・ビデオ3本がふくまれているのがミソ。 トラック1〜5が第5作、トラック6〜10が第7作、トラック11〜15が第8作所収だ。ちなみに抜けているアルバム第6作は悪名高き 「Prick」 (1994年)。どうせなら 「Prick」 をボーナス・ディスクにでもすれば Atlantic の株があがるのだが。 既発曲を年代順にならべただけの単純なコンピレーションなので、アルバムを持っていればこと足りる。メンバーは選曲にすら関与していないらしく、 ヘヴィな Melvins を愛するリスナーにとってはおよそ文句のない 「ベスト」 なアルバムだが、メンバーにとっての 「ベスト」 かどうかは疑問だ。ビデオは、クールさと悪趣味が同居している 「Revolve」 がよい出来。バズの髪型の変遷にも眼が向く。
・ コラボレーション・アルバム
・ Sludge
・ 2004年 アメリカ
・ Ipecac Recordings / IPC-54
・ 評価 08/10 ■■■■■■■■□□
Buzz Osborne ( King Buzzo ) ヴォーカル / ギター - Fantomas
Adam Jones ギター - Tool
Kevin Rutmanis ベース
Dale Crover ドラム - Nirvana - Altamont
B. Lustmord ( Brian Williams ) エレクトロニクス
01. III 03' 00"
02. The Bloated Pope 03' 45"
03. Toadi Acceleratio 03' 25"
04. Pigs Of The Roman Empire 22' 29"
05. Pink Bat 06' 32"
06. ZZZZ Best 01' 59"
07. Safety Third 06' 11"
08. Idolatrous Apostate 06' 46"
09. [ Secret Track ] 05' 47"
Total Running Time 59' 58"
2004年リリースのコラボレーション・アルバムで、シークレットをふくむ全9曲。共作の相手はダーク・アンビエントの作り手 Lustmord だ。たんに 「噪音=楽音でない音」 といった安直さではなく、聴くに値するレヴェルにまで彫琢された多彩なノイズは手でさわれそうな質感をもち、 聴き手の想像力を刺激する。 トラックごとの音響設計も凝っていてすばらしい。第1曲 「III」 は Lustmord のトラック。第2曲 「The Bloated Pope」 は変拍子でアクセントをつけたヘヴィ・リフが疾走する Melvins のトラック。 おのおのの自己紹介がすんだあとに、オリエンタル趣味の間奏 (第3曲) をはさんでから、メインとなるアルバム・タイトル曲 (第4曲) に突入する。5つの部分からなる約22分半の大作で、ヘヴィネスと不気味さが拮抗する佳作だ。 Lustmord のサウンド・プロダクションの手腕によってひきだされた、多様なバズ・オズボーンの声の魅力にも注目したい。
・ コラボレーション・アルバム
・ Punk / Sludge
・ 2004年 アメリカ
・ Alternative Tentacles Records / VIRUS300
・ 評価 07/10 ■■■■■■■□□□
Osama McDonald [ Jello Biafra ] ヴォーカル
Jon Benet Milosevic [ Buzz Osborne ( King Buzzo ) ] ギター - Fantomas
George W. McVeigh [ Kevin Rutmanis ] ベース
Saddam Disney [ Dale Crover ] ドラム - Nirvana - Altamont
Marshall Lawless / Ali G. North プロデュース
01. Plethysmograph 04' 49"
02. McGruff The Crime Dog 04' 18"
03. Yuppie Cadillac 04' 31"
04. Islamic Bomb 06' 19"
05. The Lighter Side Of Global Terrorism 04' 35"
06. Caped Crusader 06' 08"
07. Enchanted Thoughfist 04' 18"
08. Dawn Of The Lucusts 05' 12"
Total Running Time 40' 15"
Dead Kennedys のもとヴォーカリスト、ジェロ・ビアフラと Melvins のコラボレーション・アルバム。おなじラインナップで次作もリリースされており、シリーズ第1弾となる。クレジットは別人の名が書いてあるが、Melvins の面めんはアルバム第13作 「Hostile Ambient Takeover」 (2002年) と変更がない。トラック4、およびトラック6〜8では、Tool のアダム・ジョーンズ Adam Jones がギターでゲスト参加している。トラック1・3・4は、ビアフラが歌詞と曲を書いている。どれも2ビートで突きすすむ豪放パンク・スタイルだが、 Melvins がバックをがっちりささえている。歌詞=ビアフラ、作曲=バズ・オズボーンはトラック2・5・6・7・8。とくに後半は暗黒面をのぞかせた好リフが聴かれるものの、Melvins 色が強まるとかえって歌い手のアクが弱まる。おふざけなしの本格的なパンク / ロック作品として楽しめるが、コラボは化学反応を生みだすにはいたっていない。
・ コラボレーション・アルバム
・ Punk / Sludge
・ 2005年 アメリカ
・ Alternative Tentacles Records / VIRUS350
・ 評価 07/10 ■■■■■■■□□□
J Lo [ Jello Biafra ] ヴォーカル
Kim Jong Buzzo [ Buzz Osborne ( King Buzzo ) ] ギター - Fantomas
Kebin Rutmaninoff [ Kevin Rutmanis ] ベース
Dale E. Sitty [ Dale Crover ] ドラム - Nirvana - Altamont
Marshall Lawless / Ali G. North プロデュース
01. Halo Of Flies 07' 43"
02. The Lighter Side Of Global Terrorism ( Estended Space-Melt Version ) 07' 55"
03. Lessons In What Not To Become 04' 05"
04. Those Dumb Punk Kids ( Will Buy Anything ) 03' 14"
05. Wholly Buy Bull 02' 33"
06. Voted Off The Island 00' 50"
07. Kali-Fornia Uber Alles 21st Century ( live ) 03' 18"
08. Dawn Of The Locusts ( March Of The Locusts Deadverse Remix By Dalek ) 05' 40"
09. Enchanted Thoughtfist ( Enchanted Al [ Jourgensen ] Remix ) 05' 08"
10. Caped Crusader ( Subway Gas / Hello Kitty Mix) 07' 33"
Total Running Time 48' 02"
反骨の歌手ジェロ・ビアフラと Melvins がタッグを組んだ、コラボレーション・シリーズ第2弾。 アルバムの構成は第1曲がアリス・クーパー Alice Cooper のカヴァー曲。 第2曲は前作 (2004年) 収録ナンバーの拡大版だ。たんに長いからという理由だけでなく、本作のほうが出来がよい。第3〜6曲と新曲がつづき、第7曲は Dead Kennedys の 「California Uber Alles」 を21世紀仕立てにしたライヴ音源。最後の3曲は、ダイアレック Dalek やアル Al Jourgensen ( Ministry ) などが手がけた前作収録曲のリミックスでボーナスに近い。 第10曲 「Caped Crusader」 のリミックスには心ひかれた。コードをかき鳴らして疾駆する前作のパンク・スタイルとは異なり、Melvins の豊富なアイデアが随所にあらわれた作風だ。 シンガーとの共作にたいして不毛な感想だが、バズが歌ってくれればと思う。カミーユ・ローズ・ガルシア Camille Rose Garcia のイラスト絶品。
・ 未聴作品
「Your Choice Live Series 012」 1991年 ライヴ・アルバム 全8曲
「Dale Crover」 1992年 ミニ・アルバム 全4曲
「Joe Preston」 1992年 ミニ・アルバム 全3曲
「King Buzzo」 1992年 ミニ・アルバム 全4曲
「Salad Of A Thousand Delights」 1992年 (2003年) DVD 全12曲
「Prick」 1994年 6th アルバム 全11曲
「Honky」 1997年 9th アルバム 全10曲
「Alive At The Fucker Club」 1998年 ライヴ・アルバム 全7曲
「Singles 1-12」 1998年 シングル集 CD2枚組 全24曲
「Electroretard」 2001年 既発曲リメイク+カヴァー集 全8曲
「Neither Here Nor There」 2004年 アート本+ベスト・アルバム 全18曲
「A Live History Of Gluttony And Lust」 2006年 ライヴ・アルバム 全13曲
「A Senile Animal」 2006年 14th アルバム 全10曲
「The End」 2008年 ライヴ・アルバム 全9曲
「Nude With Boots」 2008年 15th アルバム 全11曲
・ 公式 Web
http://www.melvins.com/
