
ドゥーム / ストーナー / スラッジ・コアの作品のなかでも、ぜひ聴いてもらいたい推薦盤をリストアップしました。このジャンルにおける代表的なバンドをえらび、それぞれの代表作をあげました。これらの作品のほとんどは、本サイトのレビューで 「10点満点」、ないしは 「10点満点+」 の評価のついた必聴盤となっています。
はじめてこの世界にふれるリスナーは、各バンドの定番作品がお薦めです。
ドゥームの原点 Black Sabbath の初期最高傑作、アルバム第3作。およそすべてのヘヴィ・ミュージックの原型が、本作のなかにつまっている。マリファナ讃歌 「Sweet Leaf」、神がかり的なリフをもつ 「Into The Void」 など名曲を多数収録。
Black Sabbath 「Black Sabbath」 (1970年)
サバス第1作。名曲 「Black Sabbath 黒い安息日」 でドゥームの原型リフが聴ける。
現代ドゥームの体現者 Cathedral のアルバム第2作。バンドの最高傑作のひとつであると同時に、世界にドゥームを認知させた1枚でもある。重シャッフル・ビートの 「Ride」、ノリのよい 「Midnight Mountain」 はライヴでもよく演奏されるスタンダード・ナンバーだ。
Cathedral 「Forest Of Equilibrium」 (1991年)
湿気をおびたサウンドと徹底した遅重ドゥームを提示して、地下世界に衝撃をあたえた第1作。
極端な超重低音と、凶悪なトリップ感覚を武器にドゥーム界に名をとどろかせた出世作、アルバム第2作。痙攣的なギター・ソロ、レトロなスネア音、混濁としたジャム演奏、退廃的で邪悪なサウンドが耳を打つ。第5曲 「Son Of Nothing」 は作品中もっとも成功している曲。
Electric Wizard 「Dopethrone」 (2000年)
アルバム第3作。曲やアレンジにも配慮をみせ、緩急のコントラストをいかした一大ドラッグ讃歌。
スラッジ・コアの起点をなした Eyehategod の傑作、アルバム第2作。背筋を凍らせる泥濘リフと絶叫、嫌悪感にみちたアートワーク。本作において、70年代ロックのグルーヴを起爆剤としたハード・コア=スラッジ・コアが確立した。名曲 「Take As Needed For Pain」 をふくむ。
Eyehategod 「In The Name Of Suffering」 (1992年)
アルバム第1作。スラッジ・コアのもっともピュアな原型が提示されている。殺伐とした空気感もポイントだ。
ストーナー / デザート・ロックの代表格 Fu Manchu の第4作。からりと乾いたサウンドで、理屈ぬきにカッコいい爆走ブギー・ナンバーがならぶ。弛緩した脱力系ヴォーカルがいい味を出している。「Hogwash」 や 「Grendel, Snowman」 は本作最良リフ。
Fu Manchu 「King Of The Road」 (2000年)
サイケデリック色を抑え、よりストレートなブギー・ロックを追求したアルバム第5作。良曲満載。
元祖ストーナーの代表作であり、ルーツであるブルースへの傾倒を一気にふかめて Kyuss スタイルを確立させたアルバム第2作。ストーナー / デザート・ロックの原型を知る上で最良のテキストとなりうる作品だ。代表曲 「Thumb」、「Green Machine」 などをふくむ。
Kyuss 「Welcome To Sky Valley」 (1994年)
複雑なブルースを志向しはじめたアルバム第3作。高い演奏能力にも圧倒される、至福のロック作品。
極上ストーナー・サウンドがつまったアルバム第1作。ドラッグの常習性が音楽化した危険なサイケ・ナンバーを満載。バンドの最良作であると同時に、酩酊サウンドの典型を歴史に刻印した。「Nod Scene」 は名曲。効果音とジャム演奏で崩壊する 「Black Mastermind」 もよい。
Monster Magnet 「Superjudge」 (1993年)
メジャー移籍後のアルバム第2作。70年代スタイルをうけ継ぐ新ギタリストを得て、洗練の度をふかめた。
Black Sabbath と同時期に活動をはじめた伝説のバンド Pentagram のアルバム第1作。まさにドゥーム・メタルの典型を示した名盤だ。邪悪なリフ、魔術的な歌唱、あやしげな雰囲気、かび臭さを発散させているローファイな音像。名曲 「All Your Sins」、「Relentless」 を収録。
Pentagram 「Day Of Reckoning」 (1987年 / 2005年)
アルバム第1作と双璧をなすセカンド。ほとんどが中庸、遅重テンポの不吉なドゥーム曲で貫徹している。
アルバム第2作。異様に緊迫したサウンドとアンサンブルで、ほぼ完璧なストーナー / スラッジ作品の金字塔を打ちたてた。コンパクトな楽曲群に捨て曲なし。「The Druid」、「Evil Gypsy - Solomon's Theme」、「Aquarian」、「Inside The Sun」 の充実ぶりは印象ぶかい。
Sleep 「Jerusalem」 (1999年)
全1曲、52分11秒。ほとんど唯一のリフだけで進行する、6楽章構成の壮大なマリファナ絵巻だ。
