YMS-09 PROTOTYPE DOM
Based kit on BANDAI MOBILE SUIT VARIATION No.3
1/144 YMS-09 PROTOTYPE DOM

絶好調連載進行中の大風呂敷企画『PROJECT MSV』
待望の(?)新作はこちら!!!! シリーズラインナップ『No.3 1/144 YMS-09 プロトタイプ ドム』!!!
『なぁんだぁ、またプロトドムなのぉ????』なんて言わないで(泣)。
現代の『CAD縮小設計』とは違い、1/100と1/144ぢゃぁまったくの別物!! その“味わい”も全く違うんだから!!
そんな“1/100版との差異”をじっくり堪能するがごとく、思いっきり楽しんで制作しちゃいました今回作品!!
果たして、どのような完成体と仕上がったのか??? まずはご覧くださいませ。

 

 

かくして2009年5月、現行最新の技法/改造用素材/工具etc. にて、見事現代に蘇った『1/144 プロトタイプ ドム』
いかがでしょう? 現行HGUCキットの『ドム』とは明らかに違った“魅力”を放つ、このプロポーション。
メカニクスというよりは、どこか“フィギュア”的な印象。それでいてガッチリと“重厚”な『戦車的イメージ』も添えられていて、まさに『あぁっ..... アニメ本編中のドムを彷彿とさせるっ!!!』的な感嘆の声が出てきそうな傑作キットです。
これがシリーズ序盤の『ラインナップ No.3』のキットだってんだから、その“完成度の高さ”には驚くばかり。
その証として、今回作品の改造箇所はすべて“関節構造の新造”のみ。ボディラインの変更等は全く行っていません!!!
ただ単に『イラスト的な立ちポーズ』が可能となっただけで、これほど“充実感”あふれる仕上がりとなる“旧MSVキット”!!
その潜在能力には、前回の1/100版と同様にして“造った本人もビックリ!”なものがあります。

 

 

そんなワケで、前回制作した『1/100 プロトタイプ ドム』との比較。
もともと個人的には『アニメ的プロポーション優先で、組立てやすいキット構成の1/144版』と、対して『メカニクス的なディテールアップを施しやすいサイズ&キット構成の1/100版』という印象を持っていたので、双方ともそれら“それぞれの特製”を最大限に生かした方向性で仕上げてみてあります。
故に1/100版ではスジボリ&内部メカ再現などの工作を行っていますが、1/144版ではそれら工作は行わず、むしろカラーリングやデカール処理で“キャラクター性”を強調する方向性に持っていってますが、いかがなものでしょう?
ちなみにそうした意識は“第二次大戦中のプロペラ戦闘機モデル”でも同様で、1/72版と1/48版では“造り方も塗り方も違う”方向性で仕上げてゆくのが“常”です。1/48版では“メカニクスとしての実在感”ある仕上がりに凝りますが、1/72版ではむしろ機体のカラーリングを美しく仕上げ『デスクトップ コレクションモデル』風に仕上げるという具合です。
ともあれ、そもそもが“プレーンな素材”であるが故に“スケールモデル的手法”も充分に応用可能な『旧MSV』キット。
その“潜在能力の高さ”の一端でも、ここに紹介できたのは幸いかと思います。


 

もとい、正面画/左右。
今回作品は、基本的な工作は『関節部の改造』に留めた感じ(←つ〜か、それで充分)ですが、塗装に関してはいささか気を使ってます。
まずは全体の色調を『石橋謙一/画伯のパッケージアート』にあわせつつ、ライトグレー部をパープル系として『ドム』らしさを演出。
加えて『1/144 プロトタイプ ドム』のキットでは“必要最低限しか付属していないマーキング デカール”を、現在販売されている市販デカールを用いて“補完”。『プロトタイプ ドム』としてのキャラクターには絶対必要と思われるマーキングを再現しつつ、多少“ジオノグラフィー”や“マスターグレード”的な雰囲気を不可させてみてます。
また、最も注目していただきたいのが“モノアイシールド”の色。かの『大河原イラスト』だと、この部分は見事に“ブルー”なんだよね。
まぁぶっちゃけ、あのイラストが描かれた当時は『機動戦士ガンダム』ってアニメ作品自体が“企画段階”だったワケで、あのイラストもまた“企画段階でのアーリーデザイン”なワケなんだケド......... いわば『ドムというMSのプロトタイプ画』でもあるワケで。
そうした真相も含め、より“プロトタイプ感”が 強まる“あのイラスト”の雰囲気を具現化してみたくて、今回作品のモノアイシールドはブルー系に塗らせていただきました。
まぁ『1/144 プロトタイプ ドム』キットの“完成見本”も、同様に“ブルーのモノアイシールド”になってるコトだし。
今後は『プロトタイプ ドム=ブルーのモノアイシールド』 って説を定着させていきたいですね(笑)。

 

 

背面画/左右。
1/100版以上にまとまりが良く感じられる背面。特にバックパックは1/100版以上にタイトな構成&個気味良いエッジのアール処理など、シリーズ“No.3”にして『ほぼカンペキ』な完成度を見せつけてくれちゃってます。
前回1/100版では『パッケージ画を尊重』した為“下腕のマーキング”は変更しましたが、今回1/144版ではキット指定どおりな仕上げ。イナズマっぽい『ザビ家イメージ』なマーキングを、キット付属のデカールにて再現しています。
ちなみに今更だけど、この時期あたりの“バンダイ製品の付属デカール”って“かなり質のいいモノ”だよねぇ。
けっこう昔に『ゲルググ/ジョニーライデン』のデカールを他キットに流用した際も感じたんだケド、シルクスクリーン印刷でもないのにあまり“透けない”し、デカール自体の厚さも適度(ワリと薄めで良)だし、特に“白や黄色”の発色が、某H社の飛行機プラモのデカールなんかより格段に良いのには驚かされたモンです。
これってひょっとして、バンダイさんがかつて“スケールモデル”をラインナップしていた時代の名残なのか?????
ともあれ、発売より30年近く経った今でなお『これは良質だ!』と思えるモノも珍しく、改めて感心しちゃいます。

 

 

 

背面画を、別角度にて2種。
ランドセル下半分の“ノズル ブロック”の形状に注目。エッジ部に“小気味良いアール”が付いていて良いカンジでしょ。
コレ、ホントにキット形状のままですよ!! 驚きでしょ???
ランドセル部の改点としては、中央の排気口部分にスリット状のディテールを追加したのみ。あとは ストレートに組み上げて、ニュートラルグレー(←懐かしい!)に塗装してあげれば“大完成”です。

 

 

バストアップの画。
前述したとおり、モノアイシールドはブルー系に塗装。ブルーに塗装した上にクリアーブルー&スモークグレーを一層づつ吹き重ねて“透明感”を演出してあります。
モノアイは『コトブキヤ製/Hアイズ』に変更。裏側にミラーシールを貼り込み&表面に『ガイアカラー/蛍光ピンク』を塗装する“いつもの手法”にて、美しく輝くモノアイを再現。
また、胸ブロックには『旧MSVキット』の特徴である“鋳造風梨地処理”をそのまま残し、エナメル系塗料のウオッシング&ドライブラシ塗装にて、この特徴的なモールドを際立たせる方向性で仕上げてみてあります。
このあたり、現在主流の“作風”としては『邪魔なだけなモールド』ではあるんでしょうが........... オジサン世代にとっちゃぁ、これが“味わい”ってもんなんだよなぁ(笑)。
サンマの“ハラワタ”のちょっとした苦みが、日本酒にはよく合うってカンジの.......... ね。

 

 

 

肩口のマーキングに注目。
左肩には“大佐マーク”を貼り込んでみました。キット付属の説明書には『フレデリック・クランベリー大佐が搭乗し〜』なる記述があるので、市販デカールから“大佐マーク”を調達して貼付け。同じく『ドム』の機体メーカーである『ZIMAD社』のデカールも存在していたので、プロトタイプ機らしく“メーカーロゴ”を右肩に貼り付けてみましたとさ。
しかし最近は“ガンダム世界の裏設定”にまで踏み込んだデカールが存在していて嬉しい限り。ぶっちゃけマスターグレードモデルを制作する際には、けっこう“ワザとらしさ”を感じるんで使わないんだケド(笑)。
そのかわり他のキット(特に旧キット!)には積極的に流用しちゃうんで、今後もどんどんデカール化してほしいものです。

 

 

脚部は、足首と股関節を『イエローサブマリン製/関節技=プラ製ボールジョイント』を使用して関節構造を改良。
可動範囲が広がったことで“スムースな設置”を可能としています。
ちなみに“手首”は、当“英国雑貨店”オリジナルの新製品『ロボット ハンドSサイズ』(現在は販売していません)。
旧キットのMSにはピッタリの『オールド ファッション』的な造形で、お似合いでしょ???
しかしながら...... 最近よく思うんだケド、これら旧MSVがキット化された当時(1980年代)において“脚部のスムースな可動”と“よく出来た手首”が、キット標準パーツとして付属していたなら、きっとガンプラの歴史って変わっていただろうなぁ。
今回作品のような“自然な素立ちポーズ”なんて、当時から各模型雑誌の改造作例なんかで見掛けていた筈なのに........ 。
それでもなお『ZZガンダムシリーズ』あたりまで“固い素立ちポーズ”しか取れないキットが標準仕様だったのは何故なのか?
タカラ1/24ボトムズシリーズで具現化されていた筈の“多彩なポージングが可能な関節構造”は、何故にガンプラには採用されなかったのか????? まぁ“原点回帰”してみると、いろいろと“謎”にはぶちあたるもんですな(苦笑)。

 

 

 

脚部を後方から。
脚部のノズルパーツは、キット付属のパーツのフチを薄く削ったのみ。ようは塗装表現次第でディテールも際立たせられるし、質感表現なんてものもどうにでも“演出”可能だってコトですな。
キットパーツそのままの形状では『イマイチだなぁ』と思えるパーツでも、工夫ひとつで“一級品に見せられる”もんです。

 

 

 

さて今回作品は、前述のとおり関節構造を各所改造してありますので、素組みキットに比べれば多少イメージ的なポージングも可能となっております。
具体的には、まず脚部は前述したとおりに改造。加えて腕部は上腕付け根をポリキャップ化。また肩アーマーを“肩ブロックとは独立して回転可動する方式”に変更してあります。
ヒジ・ヒザ関節については、キット仕様のままの“挟み込み方式”のままですが、内部に“ポリ袋片”を噛ませて、ポリ可動パーツと同様のホールド性&ガタツキ防止としてあります。

 

 

『360mm ロケット バズーカ(←しつこいが、ジャイアント バズと言わないのがMSV!)』を構えるの画。
ヒジ関節に“ポリ片処理”を施した為、長モノのバズーカもしっかりホールド。このあたり、旧キットのままの関節構造だと、何度か可動させてるとガタガタになり、バズーカを持ち上げられなくなっちゃうんだよね(涙)。
今回作品は“ポリ片”を噛ませてあるのでそんな心配もなく、加えて武器持ちの手首も“英国雑貨店オリジナル商品”の『ロボット ハンドSサイズ』(←また宣伝)に換装してあるので、構えポーズの表情もずいぶんと豊かなモノになってます。
ちなみに上の画像、左手首が“開き手”になってるのに気が付いた???

 

 

左手首が“開き手”だと、こんなポージングも可能の画。
やっぱり『旧キットのドム』ならば、このポーズを取らせたいもんね(喜)。あぁ、なんと懐かしい雰囲気か(涙)。
往年の“コミック ボンボン”に掲載されていた作例なんかを思い出しちゃいますな。


 

 

 

ともあれ、今回は結構楽しみながらに完成いたしました『1/144 プロトタイプ ドム』。
1/100版との違いを堪能しつつ、改めて『旧MSVキット』は“プレーンな素材系キット”である事実を再認識しました。
制作途中で『あんな処理や、こんな処理を施しても面白いカモ〜』とか思ったのも事実ですが、今回は『1/144 プロトタイプ ドム』として素直に仕上げたかったので、どうにか思い留まりました(笑)。
んでも『MSVシリーズのプロトタイプ ドム』って、あと2個あるんだよねぇ.............. 。
あとの2個で“同じコト”をやってもつまらないので、その再は“ちょっと違った見せ方”をお披露目しちゃうかと思ってます。
まぁ、気長におたのしみにね。


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