五十雀通信 

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2012年3月1日更新


霜で真っ白のロープウェイ山上駅


四季の谷の霧氷
凍る金剛山

2012年2月26日 第156回金剛山野鳥観察会 曇り 霧氷

2日ほど春めいた日が続いたが、今日は真冬なみの冷え込みで、ロープウェイ山上駅前の木造デッキは霜で真っ白。
しゃくなげの路から四季の谷の木々は霧氷で花が咲いたようだ、とロープウェイから降りた登山者がいう。
霧氷と霧の林からカケスの声は聴こえてくるが、他に鳥の気配なし。

今年の冬の金剛山はまだウソ渡来の情報がなく、この20年では初めての異常事態です。マヒワの群れを見たという会員もなく、冬鳥の渡来が極端に少ない金剛山です。

観察会でぼくが見た冬鳥は地上で落ち葉を飛ばして採食に夢中のカシラダカ4〜5羽と草の実をついんばむアトリ4〜5そしてチラッと姿を現したルリビタキ、ジョウビタキ各1羽のみ。
ルリビタキはヤブから飛び出す瞬間に青い尾羽を確認できたが、シルエットのジョウビタキは鳴き声だけで赤い羽色は確認できず。

キャンプ場のエゴノキの樹下にヤマガラ数羽が盛んに出入りする。地面に落ちているエゴノキの種子を探しに集まっているのだろう。
地上でエサを探していたホオジロ♂が「イチピツ イチピツ」とさえずりの練習を始める。
キジバトもホオジロの声に刺激されたか、ゼゼッポー ゼゼッポーも鳴き始める。
ちはや星と自然のミュージアムの話しでは、カラ類の鳴き声が艶やかになってきたそうです。

凍るマンサクの花
春の到来を告げるマンサクの花も今朝の厳しい冷え込みに凍っています。
マンサク(マンサク科マンサク属の落葉小高木)は本州、四国、九州に分布する日本固有種。2〜3月、葉が展開する前に開花。花弁4枚は鮮やかな黄色、初めは伊達巻状にくるまっているが、開くと長さ約2cmの線形になり、しわがあってねじれている。

春一番に咲く花として有名なフクジュソウのつぼみも、しゃくなげの路に寒さから身を守ってくれる雪が残っておらず、凍えてかたく花弁を閉じたまま。
フクジュソウ(福寿草 キンポウゲ科フクジュソウ属の多年草)は北海道、本州、四国、九州に分布する日本固有種。別名の元日草は、旧暦の正月には早くも開花し、鉢植えにして正月の床飾りとしたことによる。
花は熱を感じて開花する。暗黒条件でも温度が約10℃以上になれば開き始め、16〜20℃で完全に開くといいます。花茎は3cmほど、花弁は多数、黄金色に輝く。
今月も鳥あわせの後、巣箱を霧氷に輝く木にかけました。




雲海に浮かぶ金剛山地 金剛山上から
アトリの群れ

2012年1月22日 第155回金剛山野鳥観察会 曇り・晴れ

朝の堺市内は濃霧。
霧のなかを電車は走るが、河内長野に近づくと嘘のように霧がはれ、青空が広がる。
山麓は曇天だったが、ロープウェイに乗るとすぐに雲霧のなかに突入、まわりが何も見えなくなる。
山上は濃霧のなかかと思っていると、あっけなく雲霧圏を脱出し、平凡な冬枯れの山上へ出る。
雲海の上に金剛山系の峰峰が浮かび、幻想的な風景が展開。

ちはや園地
林床に雪は積もっているが、木々に霧氷などはまったく見られず。それどころか、伏見登山道を上ってきたバードウォッチャーの話しでは、谷川沿いでミソサザイがきれいな声でさえずっていたという。
ミソサザイは繁殖期ではない秋、冬でも季節外れに少し暖かい日には元気に歌いだす鳥です。
一昨日までの寒波と2日後に確実に襲うとされるこの冬一番の寒波に挟まれた今日は平年よりやや暖かめの1日になりそうだ。
しゃくなげの路をアイゼンをつけて歩く。カケスの声はよく聴こえるがほかに鳥の気配なし。キツツキのオオアカゲラかアオゲラが一声ケラーッと鳴くが、所在は不明。
静かだった林にカラ混群が飛来。ヤブからヤブへ動き回る。時分が確認できたのはコガラとヒガラのみだが、はかにシジュウカラ、ヤマガラ、エナガなどもいたらしい。

キャンプ場の上を群れからはぐれたアトリ1羽がキョキョと鳴きながら飛翔。
伏見峠でアトリの小群が裸木に飛来。逆光のなか双眼鏡では黒い影だけだった、アトリの赤っぽい胸をスコープで確認。
期待のミヤマホオジロも赤い冬鳥も出現せず。
この冬はあきれるほど冬鳥の少ない年で、いまだにウソの渡来が確認されていない。
バードウォッチングは早々と終わり、午後からは巣箱をかける。
初夏に何羽のヒナが巣立ちできるか、楽しみである。



一歩半先のチョウゲンボウ

2012年1月6日 堺市・白鷺公園 晴れ

芝生上のスズメ20〜30羽の群れを横に見ながら歩いていると、いきなり慌ただしくスズメの群れが飛び立つ。
公園をおとなしく歩く人には驚かないはずのスズメが不思議だと思いながら、一歩前へ足を踏み出そうとした瞬間、上面が赤っぽいハト大の小型のタカが地上すれすれ、膝ぐらいの高さのところを音もなく横切る。
タカとの距離、1メートルほど。一歩の違いでタカと膝頭が衝突するところだった。
地上のスズメの群れに突進したが、獲物を捕り逃がしたタカは後ろ向きに電線上にとまる。
タカとの異常接近は一瞬のことだったので、そのときはタカの種類までは確認できなかったが、電線上の姿から上面が赤っぽく、黒い斑点が特徴のハヤブサの仲間のチョウゲンボウだった。
顔は見えなかったので、その表情までは分からなかった。





下界の奈良盆地も雪景色
クリスマス寒波の金剛山

2011年12月25日 第154回金剛山野鳥観察会 曇り・強風 積雪5cm 霧氷 気温ー5℃(山頂13:00)

予報どおりクリスマス寒波の襲来。金剛山に大雪は降らないだろうが、強風が心配だったが、ロープウェイが動いていて一安心する。
寒さはキャンプ場の寒暖計がー8℃と厳しかったが、防寒対策もそれなりにしてきたのでさほどではなかったが、まともに強風の当たる場所に出ると顔が引きつるほど冷たく痛い。
これだけ風が強いと鳥など出てくるはずはないとはじめから悲観ムードで、クリスマスイブに降った新雪を踏んでバードウォッチングを始める。
新雪を歩く靴底の感覚は刺激的で心地よく、キュッキュッと鳴る雪の締まる音も軽快。

アオゲラがツルウメモドキの実をついばむ林
しゃくなげの路にアオゲラが飛来。
高木のてっぺん付近にからまるツルの実を盛んについばむが、林は暗く、何のツルか分からず。
雪を被った実が赤っぽく見えるからツルウメモドキに間違いない。
今年はツルウメモドキの豊作だが、実を食べる冬鳥が極端に少なく、多くの木でツルウメモドキの実がまだ多数残っている。

今年ほど冬鳥の少ない年はこれまでもあったか?と質問される。
木の実が極端に少ない年は渡ってくる冬鳥も少ない、と答える。
しかし山に木の実が少ないときは平地には冬鳥が多いが、今年は平地も少ないをいわれる。
秋が非常に暖かかった年は冬鳥も少なかった。
しかし山にも平地にも冬鳥が極端に少ないのが、暖かい秋のせいかどうか分からない。

鳥も人もいないちはや園地
鳥も人もいないちはや園地で、ひとり活発なのがヤマガラ
エゴノキに次々とヤマガラが飛来する。
もう木に実が残っていないはずだが、双眼鏡で確認すると、まだ地上に落ちることなく黒い種子があちらこちらに残っている。

楓の木に竹とんぼのような2枚の翼をもつ種子が多数残っている。
木の下の雪の上に種子が散乱。地上に落ちた種子が1枚の翼しか持っていないのが面白い。
2枚の翼を持つカエデの仲間は飛び立つときに、2枚の翼をつないでいる繊維が切れ、1枚の翼がひとつの種子を抱いて飛んでいくそうです。



旅鳥・エゾビタキ

2011年9月25日 第151回金剛山野鳥観察会 晴れ/曇り

金剛山の旅鳥・エゾビタキ、マミジロを探して秋の野菊が咲くちはや園地を歩く。
午後から展望台を経て山頂へ向かう予定だったが、我々が展望台へ現われるのを待っていたかのように、鷹渡りのサシバ7羽、ハチクマ1羽が出現する。予定を変更し展望台で更なる鷹渡りを待つ。
しかしその後はタカの仲間は現われず。ミズキに飛来し果実をついばむコゲラと展望台近くまで降りてきたイワツバメの飛翔を観察。

ミズキ果実
山麓で撮ったもので、黒く熟した実はまだ少ない。
「この前の台風で展望台付近のミズキの木は果実がほとんど落ちて、果実をついばみに飛来するはずのエゾビタキなどのヒタキ類は観られなかった」と、一昨日の金剛山探鳥会に参加したバードウォッチャーの話です。
尾根のミズキは駄目でも谷筋のミズキなら大丈夫だろうと、赤く色づいた枝先(果序)で樹冠が赤く目立つミズキにエゾビタキが現われるのを待つ。
予想どおりエゾビタキ3〜4羽が谷筋のミズキに飛来。フライングキャッチャーらしく枝から飛び出し、ホバリングして果実を採る。枝から直接果実に飛びついて採るものもいる。
忙しく飛び回るので、スコープでとらえるのは難しいが、我々に観てもらうために、わざわざ見晴らしの良いところで休むサービス精神おう盛なエゾビタキもいる。
オオルリ♂の若鳥もエゾビタキでにぎわうミズキの食卓に姿を現し、果実を採食。

マミジロを探すしてしゃくなげの路を歩くが出会わず。会の集合前にマミジロを観たバードウォッチャーはいた。

ソウシチョウ
8月はやかましいほど元気だったソウシチョウのさえずりも、エゾビタキの渡来した秋の山ではさすがのソウシチョウもおとなしくなってときに少し騒ぐだけ。
鳥あわせの後、行き交う登山者も少なくなった遊歩道を歩いていると、道端のヤブからソウシチョウ5〜6羽の群れが現われる。
特にこちらを警戒する様子もなく、ヤブの枝から枝へ、つるからつるへ飛び移っていく。

エナガを中心にしたカラ混群とも出会う。コガラ、ヒガラ、ヤマガラ、シジュウカラなど。
リョウブの実が雲の切れ目から漏れる西日を浴びて黄金色に輝く。
ヒガラが小さな実を両足に挟んでついばむ。11月ころからリョウブの実をついばむ鳥が増えてくるのだが、9月にリョウブの実をついばむ鳥を観るのはめずらしい。
コガラ、ヤマガラ、シジュウカラもリョウブの木に飛来するが、リョウブの実をついばむところは確認できず。
エナガ、メジロの群れもリョウブに飛来するが、こちらはただ移動の途中立ち寄っただけですぐに隣の木へ移っていく。

カラ混群を観ていると、キビタキのメスが近くの枝に飛来。オリーブ褐色というよりオリーブ緑色といいたいほど上品な緑っぽいキビタキのメスです。

ピンク色に輝くクモの糸
ソウシチョウのさえずり響く金剛山
8枚の拡大写真がfacebookのマイアルバムでみられます。

2011年8月28日 第150回金剛山野鳥観察会 晴れ 気温22℃(山頂13:00)

バスを降りるとまずはミンミンゼミのミーン ミンミン ミン ミーの声。

ロープウェイでソウシチョウのさえずりが響く山上へ。
1か月前に比べると、エゾゼミの声もすっかり下火になっていて、金剛山はソウシチョウの天下。山上どこを歩いてもソウシチョウのさえずりが聴こえてくる。それも近くで鳴いているはずなのに姿が見えない。

1本の長いめしべと4本の長いオシベが特徴の
クサギの花
昨日たまたま豊田市自然観察の森ブログを見ていると、クサギの花の写真の説明に、
「(クサギの花には)雄しべがニュウっと伸びているものと下に垂れているものとがあります。雄しべが伸びている花は雌しべはまだ受粉する準備ができておらず、雄しべが垂れてから受粉できるようになります。これはクサギの戦略で、自分の花粉で受粉しないようにしているのです。」
キャンプ場のクサギの木にも4本の雄しべが伸びている花と4本のうち3本は垂れているようにみえる花がありました。
10月下旬には、このクサギの木に藍色に熟した果実をついばみにキジバトが飛来するでしょう。
今は左の写真のように赤っぽい萼は閉じられているが、その頃には紅色になった萼が星状に開き、藍色の果実をのせて鳥たちの飛来を待っています。

アカトンボに秋の気配


オオルリボシヤンマ
数羽のコサメビタキとオオルリ♂若鳥が木々の間を盛んに飛び移るが、ピクニック広場からやや距離があってはっきりしない。
渡り途中に立ち寄った旅鳥ではなく、金剛山で巣立った若鳥たちだろう。
広場上空をツバメ数羽が飛び交う。
広場の梢にアカトンボがとまったまま動こうとしない。

金剛山にはオオルリボシヤンマも生息していて、メスは盛んに産卵している模様。

展望台で最近時々現われるというタカの出現を待つが、現われたのはトビ3羽のみ。
平凡なトビに落胆するバードウォッチャーだが、その飛翔はなかなか勇壮で見ごたえがある。
遠く離れたトビは足に獲物をつかんでいて、飛びながらそれを食べている様子。
展望台に近づいてきたトビを見るが、足に獲物はつかんでおらず、食事は終えたようだ。
飛びながら食べるとは、歩きながら食べる人と同じで行儀が悪いトビ、との意見もバードウォッチャーからでる。

トビは飛びながら獲物を食べる唯一のタカといわれていたが、最近は飛びながら食べるタカやハヤブサが映像や写真で紹介されることが多くなった。
ハヤブサの場合は、獲物を捕ったあと安全な場所へ運んで、そこで獲物を食べるのだが、最近は安全な場所が少なく、やむを得ず空中で飛びながら食べるハヤブサが観察されるようになったらしい。

トビを双眼鏡で追っていると、上空を飛び交うイワツバメの小群が視野に飛び込む。


カメラもヒトも眼に入らず蜜に夢中 キアゲハ
四季の谷で昼食。
見慣れぬ蝶が柵の手すりにとまる。
これまで観たこともない蝶でこれは貴重種と喜んだが、蝶に詳しいバードウォッチャーが、「色が抜け落ちたキアゲハ」。
翅は全然といっていいほど痛んでいないが、色だけは黄も青も赤も落ちて、ただ黒い筋が残っているだけ。
メスであとはただ死を待つだけの老兵らしい。あまり痛ましくて、写真を撮るのが忍びない。

元気なキアゲハもいました。
羽化したばかりかのような完全な色、形で坂道脇で夢中で花の蜜を吸っている。
レンズを近づけても逃げる気配もない。
坂道を登山者がバタバタと通り過ぎると、さすがに花から飛び立つが、すぐに前でカメラを構えている花に戻ってくる。

無警戒の被写体なのに写真の出来が悪いのは、技術が未熟なのと足場が悪くカメラぶれのため。



鳥を探してしゃくなげの路を歩く。
コサメビタキ6羽

2011年7月24日 第149回金剛山野鳥観察会 曇り 気温21℃(山頂13:00)
金剛山で出迎えてくれたのは先月のウグイスの声から、今月はヒグラシの声に変わる。
バス停からロープウェイ千早駅まで、野鳥の声、姿まったくなし。

ロープウェイで山上へ。午前中はちはや園地をヒグラシ、エゾゼミの声を聴きながら、鳥を探して歩く。
園内5〜6か所でウグイスが短いさえずりで「法、法華経」と鳴く。1度は杉の高木のてっぺんに出てきて、「法、法華経」と鳴く。
突然、向こうの峰から大声で、コジュケイの「チョットコイ」の一声。
遠くからだが、ホトトギスの声が何度も届く。

お馴染みのカラ類にはまったく出会わなかったが、枯木にコサメビタキ1羽が飛来。頭部から背中にかけて白色の斑点がみられる幼鳥である。
曇天の下を飛び交うツバメ、イワツバメを双眼鏡で追いかけていたが、静止している鳥をみるのはこれが今日初めて。
1羽の幼鳥の飛来に次いで、次々とコサメビタキが枯木の枝に飛来。計6羽のコサメビタキが1本の枯木にとまる。
3羽は白斑のある幼鳥と確認したが、残りの3羽は双眼鏡で確認する前に相次いで枯木から飛び立っていく。
この時期、主に幼鳥と1〜2羽の成鳥からなるコサメビタキの小群と出会うことがある。
幼鳥が1人前にフライキャッチングに挑戦したり、成鳥が幼鳥に給餌するところがみられるのだが、今回は枯木に飛来し、飛び立っていくのを見送るのみ。

秋の収穫が楽しみなエゴノキの実
四季の谷で早めの昼食。
セミを胸に抱えたオニヤンマが重たげに頭上を飛ぶ。安全な場所を探して2,3の木を訪れるが、結局小さな実を多数ぶら下げたエゴノキにぶら下がってとまる。
エゴノキのまわりは暗いが、双眼鏡で観るとオニヤンマの腹部の黒と黄色の縞模様がはっきりと確認できる。
熱心にオニヤンマを観ている集団につられて、通りかかった登山者もフィールドスコープに入ったオニヤンマを観ていく。緑白色の実を花と見誤った登山者が、「あの白い花をつけた木はなんですか」と尋ねる。
出発の時間が来ても、まだセミを抱えたオニヤンマは枝にぶら下がったまま動こうとしない。大きなご馳走をゆっくり、ゆっくり味わいながら食事をしているのだろう。

ボロボロの翅で懸命の吸蜜 ベニシジミ
オカトラノオの花にベニシジミ。
紅色が鮮やかなベニシジミもいたが、色が褪せ、 ボロボロの翅のベニシジミがまだ生に執着して懸命の吸蜜を続けているのが哀れで撮影。
きれいなベニシジミはレンズを近づけると素早く逃げ去るが、このボロボロの蝶は飛び立つ元気もないのか、花から離れることはなかった。

オカトラノオの花の隣に、雑草に埋もれるようにカワラナデシコの紅花1輪。なでしこジャパンの優勝を記念してこれも撮影。

9枚の拡大写真がfacebookのマイアルバムでみられます。


ロープウェイ山上駅から
探蝶会?

2011年6月26日9:00〜14:00 第148回金剛山野鳥観察会 晴れ 気温25℃(山頂12:00)
バス停からロープウェイ千早駅まで、ミソサザイ、ウグイス、オオルリのさえずりを聴きながら急坂を上る。
ロープウェイを利用して山を上ると、この短い区間が一番の難所となっている。
車道脇の植栽のツツジの花でカラスアゲハ、クロアゲハ数匹が吸蜜。カラスアゲハの青緑色の翅が輝く。
途中一か所、キツリフネの小さな群落で鮮やかな黄色の花を鑑賞。 
秋の野草でもあるが、カッコウがまだ鳴いている梅雨の最中からから咲き出す花です。
北海道・「釧路の屈斜路では子どもたちがキツリフネの花を人差し指の先にはめ、それをピョコピョコと動かし「カッコーカッコー」という、キツリフネをカッコウ草(ムン)と呼んで」いたそうです。
山麓ではカッコウ、ツツドリ、ホトトギスの杜鵑3種の声は聴かれず。 

展望台付近から
山上は風通しの良い日陰に入ると涼しいが、日向に出ると下界と変わらぬ暑さ。
この2日ほど風が強かったためか、ロープウェイからの関空、国見城址からの明石海峡など、山上からの視界は良好。
左の写真は展望台付近のダイトレ上から眺めた奈良盆地の風景。
かっては田植え直後の風景は青々した水田が一面に広がり、ベトナムの農村を上空から眺めているようだったが、最近は建物が増えたのか平凡な日本の風景になったような気がする。

ちはや園地のエゴノキはどれも白い花を一杯つけている。秋には久しぶりにエゴノキの豊作が期待できそうだ。
メンバーの1人は、ヤマガラにはうれしい秋の実りとなるだろう、とうれしそうにいう。

ブナ林はキビタキ、オオルリなど夏鳥の声はセミの合唱に圧倒されている。
野鳥観察会の昆虫担当のリーダーはエゾゼミだろうという。
しかしミソサザイがさえずりだすと、セミの合唱を圧倒して我々を魅了する。
カッコウが少し遠方ながら鳴く。
ツツドリは遠方でポポ、ポポと2度ほど連呼する。
ホトトギスは最盛期ほどではないが、よく鳴く。杉林の中を歩いていると、上空を鳴きながら飛ぶのか、トッキョキョ、トッキョと鋭く鳴く声が遊歩道に響く。

ベニシジミ

   ヤマキマダラチョウ
探鳥会にしては野鳥の出現が少ない。
今月は元昆虫少年がリーダーだったためか、昆虫類の出現が目立つ。
ウツギ、ツツジなどの花にクロアゲハ、ツマグロヒョウモン、テングチョウ、ベニシジミなどの蝶が集まってくる。
薄暗い遊歩道わきにヤマキマダラチョウ。

Sさんから尋ねられた鳥は、セグロセキレイでした。顔が白ければハクセキレイですが。

8枚の拡大写真はfacebookのアルバムでみられます。

クロアゲハ

テングチョウ

中央に空中で止まっているようにみえる昆虫がいるのです。



若葉が展開する前の大阪府側のブナの木々
夏鳥は?

2011年4月24日9:00〜16:00 第146回金剛山野鳥観察会 晴れ/曇り 気温7℃(山頂12:00)
登山口バス停の染井吉野が散り始めで、紅梅はまだまだ見ごろ。
ロープウェイ千早駅付近ではウグイスミソサザイのさえずりも聴かれたが、満開の染井吉野の花をバックにホオジロが低木の梢で盛んに「一筆〜」とさえずる。
10分ほど前までは、高木のメタセコイアのてっぺんで夏鳥のセンダイムシクイがさえずっていたという。

山麓の千早駅ではひんやりとした山の空気だったが、ロープウェイ山上駅に降り立つと、それほど強くもない風が震えるほどの冷たさ。
鳥たちの春のさえずりもまったく聴こえてこず、冬に逆戻りしたかのような山上。
カケスのジャーッと鳴く声、谷間を波状に飛ぶヒヨドリ1羽と枝移りするエナガ2羽以外まったく鳥の気配なし。



エイザンスミレ


シハイスミレ
展望台で鳥の出現を待つが、現われたのは白い壺状の花が咲くアセビに飛来したメジロ2羽のみ。
参加者から、「アセビの実を食べる鳥を見たことがない」
木の葉を食べると馬でも酩酊するという有毒植物のアセビの実を食べる鳥を、ぼくもこれまでに見たことがない。

大阪府側のブナの木々も、山頂付近のブナ林も若葉が展開する前の状態で、冷気もあって冬山を歩いているようだ。
2008年から4年連続、野鳥観察会開催日の4月の第4日曜は寒い日が続いている。
なかでも2009年の4月26日は午前11時の山頂の気温は冬並みの2℃だった。
それでも一部のブナの木は若葉が展開し始めていたが、今年はブナに若葉が見当たらない。
転法輪寺の枝垂れ桜も2〜3分咲きだったが、今年は開花前。
Sさんの話では、今年は花が遅いという。
確かに、山上でもタムシバ、アブラチャンの花が例年どおりに咲いていたが、花のつき方が少ない。
咲いている草花も少ない。少ない花も冷気に弱っているのか、元気がない。
緑の葉が魅力的なミヤマカタバミの花は閉じた状態だったのが残念。花が開いていないと、緑の葉も魅力的に映らない。

ブナ林でツツドリ、キビタキ、オオルリなどの夏鳥のさえずりを聴かず。
ミソサザイ、ウグイスは少しさえずる。
キジバトヤマガラゴジュウカラを観察するのみ。
ゴジュウカラが目当てだったという参加者に喜んでもらったのが唯一の収穫。

山頂広場の日当たりの良いところを選んで昼食。
さすがに日差しは初夏の暖かさ。

午後からはまったく野鳥は出現せず。でも一か所だったがソウシチョウは良く鳴く。

遊歩道を数少ないスミレを見て山上駅に戻る。

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