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「待機保育児童」 斉藤隆司(共産党)
「代表質問総評」で書いたように、各会派が質問している。待機児童数が昨年度よりも増えているのであるからその対策が厳しく求められるのは当然である。
認可保育所入所申請 1万6,384人
入所不可児童数 1,954人(前年比416人増)
待機児童数 713人(前年比130人増―2年連続増加)
どの会派とも代表質問は各議員で分担して質問の草稿を作成している。共産党もそれぞれ分野で分かれているはず、ここでの追及は鋭かった。
現計画の発端とその内容をレヴューし、その計画が3年で脆くも崩れていることを指摘する。予測以上の人口増と経済・雇用の悪化が背景にある。計画の見直しも遅々としていることを指摘する。
「かつてゼロを目指したにもかかわらず、2007年の待機児童が465人に上ったため、緊急に保育緊急5か年計画を策定し、2012年4月には待機児ゼロを目指すとしましたが、策定した2007年よりも逆に248人増加しています。この計画では2012年4月の利用申請数を1万6,400人と見込み、5年間で2,600人の入所枠を拡大するという計画でした。」
「しかし、この間の人口増加と深刻な経済危機を背景に、利用申請者数は3年も早く約1万6,400人に達したにもかかわらず、今年度の認可保育所の定員数は1万3,605人ですから、この差を埋める抜本的な受入枠の拡大を緊急に図るべきです。計画の前倒しを行い、認可保育所整備の規模とテンポを抜本的に上げていくべきです。」
待機児は1歳児が最も多く、保育は家計の死活問題となる。これが少子化問題と密接に結びついていると政府白書を引用する。
「待機児の最も多い1歳児の受入枠の拡充は当然必要ですが、同時にゼロ歳児の受入枠を減らすことがあってはなりません。ゼロ歳児も1歳児、2歳児に次いで待機児が多いのですから、ふやすことはあっても減らすべきではないと考えます。」
「人口急増とともに経済危機の中、不安定雇用が増大し、働かなければ食べていけない状況がさらに広がると考えます。保育所は、まさに家計の死活問題でもあるわけです。こうした実態を確実に、的確に判断して利用申請予測を見直すべきです。」
「内閣府の2008年度の少子化社会白書は、急激な少子化の進行の背景に、就労と出産・子育てとが二者択一となっていると述べています。」
一転し、現実の社会におかれた非正規労働者の例を引いて、全体の課題が個人の問題へ影を落とす有り様を具体的に述べ、対応を迫る。
「非正規労働者は、産休制度があったとしても実際にはほとんどとれないために、出産か、退職か、二者択一の厳しい決断を迫られています。第2子を妊娠した非正規労働の女性から、出産前には退職せざるを得ず、したがって、上の子も認可保育所の退園を余儀なくされる、産休後にまた働きたくても保育所の入所がこんなに厳しくては目の前が暗くなると、第2子の妊娠を心から喜べないという訴えが寄せられました。」
「こんな状況は一刻も早く解消しなければなりません。希望すれば入所ができるという保育所の整備を緊急に行うと同時に、産休・育休制度がとれない非正規雇用者に対し、出産後働く意思を持つ女性には、その期間の保育所入所を継続する手だてが強く求められています」。
起承転結にリズムがあり、本質を掘下げている。更に、待機児童の実態を明らかにしていけば問題の具体化が進むであろう。ここは代表質問であるからしかたないが。
回答は一般論にならざるを得ない。
「夏ごろまでには見直しの骨子等をまとめる。今年度は緊急対応策を講じ、さらなる保育受入枠の拡大を図る。保育需要については、社会経済状況とも深く関連するので状況を踏まえ対応する。このような回答である。」
以上 |