|
◇ わたし自身、人から「本当の開運法はありや否や」と正面から尋ねられますと、
即座に、「ない」と答えるしかありません。
◇ 開運法というのは、さかのぼれば、石器時代はいうに及ばず、平安時代でも現
代の世でも、加持祈祷、おまじない、四柱推命、占星術、姓名判断、手相など、各
種さまざまな開運法が説かれています。
◇ しかしながら、われわれの衣食
住に伴う生活水準は100年前に
比べ格段に高くなっていますが、
自殺する人は減るどころではなく、
経済苦、生活苦、ストレスによる
ウツ病などにより、年々増加してお
り、さらに中学生や高校生のいじめ
による自殺なども世間を騒がせて
いるのが実情であります。
◇ これほど飽食の時代になったと
言われているのに、人の心の悩み
は尽きがたく、とても開運法があっ
たなどとは思えません。
◇ もし、過去に世に言う開運法があ
ったとするなれば、現代のこの世に、不幸な人などは誰もいないはずであり、不幸
を抱えている人がいるとしたら、逆にいえば、開運法はなかったという証明にしか
なりません。
◇ ある人は、100年前と比較して、病気で命を落とす人が減少し、寿命も延び、ま
た、生活レベルも相当上がったのだから、開運したと言えるのではないかと言うか
もしれません。
これは開運の結果などとは到底言えません。
◇ 寿命が延びたり、病気で死ぬことがなくなったのは、人類の勤勉さとたゆまぬ努
力によって医学が進歩したのであり、経済力も国を挙げて経済対策を推し進めた
結果であり、決して開運によって、個人の寿命が延びたり、あるいは、個々の家庭
の生活力が豊かになったのではありませんので、誤解しないことが大切です。
◇ なぜ、開運法がないかと言えば、それは人間が考えた産物であるからであり、本
当の開運法があるとすれば、それは人間を作った造物主である天なり神に聞くしか
ないと思いますが、残念ながら、天とか神に直接教えを乞う手段がない以上、開運
法など知るよしもありません。
◇ 要は、この世に本当の開運法がない以上、あまり変な方向に走らないことが肝要
で、よく五行の水が不足していたら、一日に何リットルも水を飲めとか、あるいは、五
行の土が不足していたら、黄色の服を着よとか、変なことを言う占い師もたくさんい
ますが、そんなことに惑わされないようご留意ください。
◇ 本当の開運法と言うのは、非常に身近なところにあり、天はあれこれと指図しなく
ても、みなさん一人一人に良心を植え付けていますので、何も迷うことなくそれに自
然に従えば良いだけです。
|