○ 本来、月支食神格のため、政治家向きではないと推測されますが、おそらく、
月上に正官、その上、日支に正官があるため、政治家になったのではないでし
ょうか。
○ 生時不明ではありますが、この命式を見ただけで、少し四柱推命学をかじった
人なら、何か特異な命式であることに気づくはずです。
まず、一点目は、正官と偏官が合計4個もあって、身を助ける因子が一つもな
いことです。
二点目としては、この人の命式の心臓部に当たる月支に食神があるのは良い
のですが、この食神を助ける因子が一つもなく、逆に食神を弱める正官と偏官が
4個もあることです。
三点目としては、帝旺が二つもあって、この人の精神気力を強める良い働きを
していますが、なにぶん、その他の因子が全てこの人の精神気力を弱める因子
のみとなっているため、専門用語で身弱に変身しています。
○ 佐藤さんの本質について言えば
① 本来は鷹揚でのんびりしている本命の場合、月支食神が官星太過によって
弱まるため、本来の食神の特性である鷹揚、のんき、楽天的、自由気ままとい
った明るさや伸びやかさは影を潜め、視野がせまくなってやや活気に乏しく、思
考も硬直し紋切り型となり、その上、神経質で、内気、腺病質となりやすいです。
② さらに官星の太過により、身の自由が得られず、融通性がききにくく、実行力
や決断力などにもやや劣りますが、プライドは高いため、人から頭を押さえられ
ると逆に反発しやすいです。
③ 物ごとの持続性もあまりなく、気分専一を欠いて精神散漫となりやすいです。
なお、見た目は、月上正官の影響で、温厚篤実、品行方正で万事につけて
細心緻密で入念に事を処理するような手堅さはありますが、本質的には、いい
かげんなところがけっこうある人です。
○ もう少し、精神状態について詳細に説明しますと、
① この人は正官と偏官が4個もあり、その上、3個の正官が日干の癸と干合して
日干の身の動きが取れないような状態を呈しています。
このようになりますと、まずは精神的にこの人を助ける人は周囲になく、かつ、
相談できるような相手もいないこととなり、まさに四面楚歌に置かれているとしか
言いようがありません。小中学生頃は、イジメにも遭いやすいタイプです。
② ただ、正官と偏官が太過しているため、自尊心やプライドは人一倍高いです。
このことが、逆にこの人の首を自らがんじがらめにして、抜き差しならぬ状態に
してしまったのではないでしょうか。
③ ことの発端は、政務調査費の収支報告書の件だそうですが、自殺しなければ
ならないような問題でもないと、私自身は考えますが、この人にとっては、プライド
が傷ついたことが、たまらなかったのでしょう。
このような命式は、大きなことを言っても気が小さいので、ノイローゼとかウツに
なる可能性も秘めています。
【 検 証 Ⅱ】
○ 年回りについて検証してみましょう。
大運は、癸亥(比肩運)(42歳から51歳)
平成20年の歳運(49歳)は、戊子(正官運)空亡
○ 刑冲会合の関係
① 大運亥と日支亥が刑しますため、精神の多迷・動揺が多く、病気の発生など
健康面の不調に留意が必要です。
また家庭内の不和及び時には生別などの件が考えられますが、冲ほどの
凶意はありません。
② 命式中で正官と日干が干合していますが、大運の比肩もこの正官と干合しま
すため、仕事も含め権利ごとに関して問題が発生し、しぜんに衰退するようなこ
とが生じやすいです。
③ 歳運(1年間)の働き
・日干のエネルギーが弱く正官が忌神となるため、財の出入りが激しいか、がん
じがらめで動けにくい運気であります。
・心身の安定を欠き、健康面に問題が生じ、また、抑圧感が強まる反面、抵抗力
が弱まり体調に異変をきたしやすいので、健康管理に留意してください。
・とくに真空の年であるため、喜びを聞いて喜びを見ず、諸事空転の意があり、思
ったほどの成果につながりにくいのも特徴です。
いずれにしましても、ご家族みなみなさまに対しまして、心からご冥福をお祈り申し
上げます。