完成した状態(H26年ごろ) 
着工前(現在)
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完成時の駅部分。地鉄電車の駅舎は駅中央から少し東側になる                  (富山県のパンフレットから)
   見上げるほどの白い高架橋が、富山平野を西にどんどん伸びている。長野駅までの開業以来16年目の平成26年、ようやく金沢まで延びる予定の北陸新幹線。それを前にして富山駅と周辺の工事が本格化した。県都の「顔」であり、100年に一度の建造物だ。
  お隣、金沢駅は駅舎を除く9割方が完成し、高架下の商店街や周辺の賑わいはご覧の通りだ。新幹線線がいつ来るか分からない福井駅も、いち早く高架工事が終わり、商店が活気を見せている。新幹線が来る前に、まず街の魅力を増そうーというのが狙いだ。「都市間競争」が激化する気配である。
  新幹線は期待するほどの客を運ぶのだろうか。富山県などの出資によって運営する在来線(第3セクター)は、県民にかなりの負担をもたらしそうだ。空路の東京便の運命は。高齢化と少子化、底を這う経済の先が全く見えない時代である。新幹線がもたらす利便性や課題を、先行例を参考に調べてみた。

  新幹線はLRTの“生みの親”  
  富山県内の新幹線駅は黒部、富山、高岡の3つ。田んぼの中に造る黒部、高岡のシンプルさと違って、在来線を抱え、周辺がごたごたしている富山駅は、かなり様変わりする(図参照)。
   一言で言えば、新しく加わる新幹線とともに在来線が、ビルの高さにしてほぼ1階程度そっくり持ち上がる。富山県内では初めての鉄道の高架だ。
  新幹線、在来線の高架工事は、南口側から北口側へ進められる。在来線よりひときわ高い新幹線が、現在の南口の駅ビル付近から北口方向へ上下線で4本。ホームは2本で、新幹線部分だけの幅が38bとかなり広い。
  在来線は、高山線、北陸線上下線で計5線、ホームは2つ。幅は32b。このほか、富山地鉄の線路が駅から東へ1`b、高架になる。在来線の高架区間は、東の富山市曙町から西の明輪町(神通川近く) までの延長1.8`bである。
     新幹線の高架橋の長さも在来線とほぼ同じ1.8km。駅部分がフラットで、東西両方向へ少し上り勾配になる。東は、稲荷町の陸橋(通称、産業道路)をまたぐため、西は“天井川”である神通川を越えるためである。
  先行する新幹線の工事を始めるには、それなりのスペースがいるが、在来線で詰まっていて、余裕はない。そこで、旧富山港線の廃線に目をつけ、在来線用の仮設線路2本とホームを造った。在来線の高架工事が終わるまで、在来線はそこを走り、仮設線路撤去後の跡地は「北口広場」に組み込まれる。
  
様変わりする富山駅
とやま豆新聞
5年後、新幹線がやってくる
便利さと“弊害” どちらが大?