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 A議員 (市側の旅客数説明を受けて)富山へ仕事で来る人のトップは大阪府、2位が愛知県、3位が東京都だ。観光で富山に来るのも1位が大阪府、2位が京都府、3位が東京都である。この状況で金沢駅乗りかえになったら、富山市にどのような影響があるのか。
  当局  (新幹線から、または新幹線への)乗りかえの必要はあるが、全 体の時間は短縮され、乗り継ぎの利便性も考慮されるものと考えている。
  市長  賢明なA議員がこの時期に何でこういう質問をするのか、全く理解できない。しなの鉄道など、どれもこういうスキームで新幹線を進めてきている。サンダーバードなどが金沢止まりになることを今さら強調しなくてもみんなわかっていることだ。関西方面との便利さが損なわれるとか、経済にも影響があるということも含め、その影響も分かっていて新幹線を求めてきたわけだ。具体的にサンダーバードをどうするかとか、ということは、今後設立される並行在来線の運営会社が定める運行計画の中で議論されることだ。
             (A議員の、この外の質問及び答弁は省略)

  このやり取りのうち、当局の答弁が「とやま市議会だより」に、どんなふうに掲載されたのだろうか。

  「超抽象的」に変化させられた答弁

 「北陸新幹線は、国土の均衡ある発展に不可欠な国家プロジェクトであり、沿線地域の飛躍的な発展に大きな効果をもたらすものである。北陸新幹線において考えられる、交通の利便性に関連してのマイナス面は特に思い当たらない」
  わずかこれだけの、抽象的かつマト外れなものである。
  議事録を見るまでもなく、膨大な量の議員の発言を、限られた行数に要約するのは、たやすくはない。しかし、それが出来なければ、「たより」など発行する意味がない。
  議員と当局の質問・答弁が、どんな経過で「たより」に掲載されたのだろうか。
  「議会だより」を発行するに当たっては、11人で構成する「議会報編集委員会」が置かれており、A議員もその1人。「たより」に、どの質問を載せるかは、質問した議員が決めることができ、A議員は、新幹線と在来線特急の部分の掲載を希望した。
  A議員は事務局に「掲載予定の自分の質問部分を見せてほしい」と依頼したところ、「市議会だより」に載ったものと同一内容であり、書き直しを求めた。すると、書き直された以下の質問・答弁(全文)が同議員宛にファクスで送られてきた。  
  問  金沢ー東京間の新幹線が26年度に開通するとサンダーバードやしらさぎは金沢発着となる。富山へ仕事や観光に来る人は、東京よりも大阪方面の人が多い。新幹線の金沢までの開業で大阪・名古屋方面が金沢乗換えになる不便さや、経済への悪影響が心配である。せめて大阪までの全面開通までは、富山駅まで今の特急を乗り入れてほしいと思うがどのように考えているのか。

    整備新幹線の開業時に、平行在来線がJRの経営から分離することや、その影響などは皆わかっていることである。関西方面との利便さが損なわれることや経済にも影響があるということも含めて新幹線の整備を求めてきたところである。従ってルールどおりに、金沢止まりに関西から来るものについて、本市の立場としては、それは十分飲み込んでいくという立場である。具体的には、今後設立される平行在来線の運営会社が定める運行計画の中で議論されることである。

  間違ったら「再掲載」が当然

  編集委員会には、レイアウトとA議員を含む各議員の質問部分だけが提示され全員が了解した。なぜか、ここでは答弁部分は、提示されないのが“慣例”だそうである。そして「事件」が起こった。
   「市議会だより」に載った原稿が、書き直し前のものだったことを知ったA議員は仰天し、事務局に抗議した。「担当者が印刷所に差し替え原稿を送るのを忘れた。校正した者(原稿を書き直した職員や校正に当たった6人)の職員も当然差し替わっていると思い込んで、気がつかなかった。他意はまったくなく、単なるミス」と言い、平謝りしたという。
  A議員の質問の内容が内容だけに、意図的なものも感じさせるが、仮に単なるミスとしても、「いい加減」と言われてもしようがない仕事ぶりだけに、原因の調査が行われなければならない。マスコミなどは、このようなミスを犯した場合、後日、正しいものを掲載する(再録)。最低限、それは避けられない。

                                 (07年11月)
 
 07年9月12日午後の富山市議会本会議の一般質問。この時、傍聴席にいた小生を含む約10人は、11月15日に市内全戸に16万3千部配布された「とやま市議会だより」に載った、ある議員(A=1人会派)の質問に対する答弁を読んで、自分の耳と目を疑った。多分、当日、議場にいた40人(定員48人)の議員のうちの何人かも。
  質問の要旨は「新幹線の開業時に、サンダーバードやしらさぎは金沢始発になるが、それで県民は納得するだろうか」というものだが、「市議会だより」に載った答弁は抽象的で、まさに骨抜きだった。それまでの経過がまたミステリーなのである。
  議事録から抜粋した質疑は次のようなものだ。当のA議員は、最近採り入れられた「1問1答方式」(質疑合わせて1時間)で当局に尋ねた。

  金沢発になる?サンダーバード

  A議員 北陸新幹線が金沢まで開通すると、現在、富山始発のサンダーバード、しらさぎはどうなるのか。
  当局  政府・与党申し合わせにより、並行在来線は、新幹線開業時にJ Rから経営分離されることとなっている。並行在来線とは、優等列車が新幹線に移る線のことをいい、並行在来線である北陸本線は北陸新幹線開業時にJR西日本から経営分離されることから、この区間の北陸本線の特急列車は運行されなくなると考えられる。
  A議員 そうなると、サンダーバードやしらさぎは金沢駅発着となり、大阪や名古屋方面へは乗りかえが必要になる。このことは、多くの市民は知らない。富山駅からのほくほく線利用者、富山駅から西金沢駅以西利用者はどれだけか。この調査結果に対する市の考えは。
  当局  ほくほく線利用の乗降客数は556人、富山駅から西金沢駅以西利用の乗降客数は1,911人(平成17年11月15日のみの調査=県並行在来線協議会実施)。1日だけの結果ではあるが、関西方面への鉄道旅客輸送の重要性を改めて認識した。
もっとポイントを押さえて
とやま豆新聞
「改悪」された市議会だより










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