top



 こちらのデッサンは今から数年前、美大の予備校の助手を

していたとき描いたものです。実物は実家の部屋にあります。

 このデッサンは囲みでイーゼルをたてて描きました。

このモチーフ達は先生が基礎科(入って1年未満)の子達用

に組んだものです。(僕は基礎科担当でした)

 モチーフは石膏の基礎形態を点在させた空間のの中に質感の

はっきりしたガラスの瓶やグラスを並べています。実際には

もっと沢山のガラス類があったんですが、絵にしていく上で

削除したり、移動したりしています。

 私がこのデッサンを描く時の狙いは、手前の水の入ったグラス

から奥のカクテルグラス2個へ続く上への空間と、左手前のワイン

の瓶からそれぞれの瓶に続く下の空間の交差した流れをB3の紙に

表現する事でした。

 どうですか表現できてますか?いろいろ気になる箇所はありますが、

大好きなデッサンの1つです。


 紙種   B3 M画用紙 縦

 モチーフ 基礎形態の石膏 グラス各種(水入り) 瓶各種(中身ナシ・・)

 鉛筆   4H〜6Bまでの各種メーカーの鉛筆(忘れた・・)




 もう一つデッサンの写真があったので載せてみました。こちらも

上の作品と同時期に描いたものです。完全に仕上がってません。

 このモチーフは「ゴムの木」です。高さはこの当時で2.5m位です。

こちらも囲みでイーゼルをたてて描いています。当然モチーフ全部

紙に描ききれないので色んな角度から観察・スケッチしてこの構図に

しています。

 先生の出題の意図としてまず、その量感をとらえる事があると思い

ます。また葉一枚一枚が幹からどの様に生えているのかという、構造

の勉強も兼ねています。その出題意図を考慮し、さらに自分の狙いを

決めていき描き始めました。

 さてその狙いですが、このデッサンは一番葉が密集していた場所を

描いています。その手前にある葉、幹に近い葉、そして奥の葉に抜け

ていく空間を感じながらその「量」を表現しています。一番強い光源

は右手前上部からです。この大きな「ゴムの木」を円柱の連続として

捉えることで、「量」の表現を試みています。そのため右側の葉は

まだ鉛筆の入りが少ない状況になっています。

 こちらは作品を描いた時期より少し後の実物の写真がありました。

見比べてみて下さい。


 紙種    木炭紙大ケント紙 横

 モチーフ  大きなゴムの木(学生の時はまだホンの40cmしかなかったのに・・)

 鉛筆    4H〜6Bまでの各種メーカーの鉛筆(UNIが多かった気がする)