焼石岳 震災被害状況報告


登山日 08.6.14


 報道でご存知かと思いますが、6.14に岩手・宮城内陸地震がありました。この日、本荘山の会の森川さん・さとしさん・私の3人で、震源地に近い焼石岳に入っていました。山中で地震に遭遇しましたが、無事に下山することができました。

 本荘山の会の皆さんをはじめ、皆さんには本当にご心配をおかけいたしました。安否を気遣って電話やメールを下さった皆さん、本当にありがとうございました。
 また、迅速な対応をしていただいた奥州市役所の職員の方々へ深く感謝いたします。

 今回は、震災の被害状況を報告します。

 6.21〜22にかけて、会山行として、夏油川・枯松沢遡行(1日目)、焼石岳交差登山(2日目)を予定していた。ところが、焼石岳へ通じる林道の複数が崩壊しているという情報を入手、状況を確認すべく、偵察に行くことにした。

 以下、当日の状況を記憶の限りで報告します。


6:00
横手でさとしさんと合流
東成瀬で森川さんと合流
秋田県側の東成瀬登山口(林道入口)
今回の偵察前から、東成瀬登山口へ続く林道は、林道入口からいくらも行かないうちに通行止めという情報があった。車を止めてしばらく歩こうと思っていた。

が、この日は夜のうちに通過すると思われた低気圧が早朝通過したらしく、この時点では天気が悪かった。
天候の回復を期待しつつ、先に6.21のキャンプ予定地の様子や中沼登山口までの林道の様子を確認し、東成瀬口へ戻り、林道の状況を確認することとした。
7:18
6.21のキャンプ予定地(ツブ沼キャンプ場)で、携帯の電波状況確認
7:50くらい
中沼登山口
戻ろうかと思ったが、後続の車が続々とやってきた。すれ違いが面倒なので、あまり天気はよくなかったが、焼石に登り、その帰りに東成瀬口の状況を確認することとした。
8:30
登山開始
8:44頃
山が鳴った。
余りに大きな音で一瞬何か分からなかった。
すぐに揺れが来た。2〜3分続いたと思う。初めに揺れが止んだときに時計を見たら8:46だった。
当時、我々は、木道にいた。周囲には特に危険な状況がなく、近くの木につかまってやりすごした。
その後
しばらく山鳴り・揺れが続く。断続的に10分以上続いた。
その後
もし怪我人がいたら…という話になり、登山道の状況を見ながら銀明水まで行こうという話になった。
途中、引き返す人と情報交換。「震度6強らしい」「銀明水上部の雪渓で雪崩があった」「雪崩はなかったようだ」「怪我人の状況は不明」等々、不明なものも含めていくつか情報が入った。
9:00過ぎくらい
中沼
この先から戻ってきた登山者と情報交換。怪我人はいないようだ。
9:10くらい
9:20くらい
余震 山鳴り

余震・山鳴りはこの後も長い間続いていた。
その後
戻ってきた登山者からは、怪我人はいないようだという情報が次々と寄せられる。無理して行くことはないので戻ることにする。
駐車場
沢をやっていたという方が数名。顔に痣あり。
その後
車で下山
しかし、すぐに前が詰まって止まる。地すべりで道がなくなっているという情報が入る。
確認に向かうと、林道の所々が地割れ・陥没していた。地すべりの箇所に到着。杉の巨木が倒れ、道を完全に封鎖。その先は分からなかった。
その後
工事用の道があり、その道を通って徒歩で下山する人の流れあり。車を置いて帰る覚悟をした。
2人に状況を伝えた。徒歩で下山すべく出発。もう一度状況を確認すべく、地すべりの箇所へ。
山鳴りは相変わらず続いている。
状況再確認後
徒歩で下山すべく、工事用道路に戻る途中、奥州市の職員の方と会う。他の登山者が徒歩で下山した道とは別に、ダム工事用の道路があり、そこは、地割れがあるも車の通行が可能とのこと。この時点で地震発生から3時間程度だったと記憶している。
その後、無事車で下山。
 当日は気を張っていてなんとかなりました。翌日は、元々の約束を果たし何とかなりました。
 しかし、その翌日(6.16)はさすがにショックに襲われました。出勤しても仕事にならなかったです。
 改めて、ご心配頂いた方々に御礼申し上げるとともに、この地震で被害に遭われた方々に心よりお見舞い申し上げます。




登山道の様子(中沼まで)
地割れ




落石
指示している箇所は石が元あった場所




石の大きさ




地割れ




林道の様子
大きな地割れがある




この地割れは深さが2m〜3mくらいある




地割れと陥没




路肩の崩壊




路肩の崩壊




地割れ




地すべりで倒れた杉の巨木




アップ




その奥




反対側




林道から見た土砂崩れの様子