焼石岳


登山日 09.6.13−14
標 高 1547.9


 昨年の6.14、岩手宮城内陸地震が発生した。
 私は、丁度そのとき、山岳会のメンバー3名で、焼石岳登山を開始したばかりであった(詳細はこちらこちら)。

 実はこのとき、中沼登山口へ向かう林道の様子を見たら早々に東成瀬口へ向かう予定だったのが急遽変更。予定通りだったら、地すべりに巻き込まれたか、あるいは国道の崩壊に巻き込まれたか…。どちらにしろ、今こうしてHPのアップなどできることはなかったでしょう。今考えてもゾッとします。

 今月はじめ、山岳会の例会があり、こんのさんから「去年のリベンジは?」という話があった。無理だろうと思っていたが、東成瀬口とツブ沼口からは登れるとのこと。それでも、このときは戸惑っていた。

 ところが、6.7、購読している新聞に、「断層下に液状領域があり、地震を誘発した可能性がある」との記事があった。この記事を見て、

「そういえばあれから1年。焼石岳は…???」

 とにかく気になった。心配したと言う方が適切かも知れない。その場に行きたくなった。
 天候が問題であったが、連日天気図とにらめっこしていると、入梅したが、どうやら何とかなりそうだったので行くことにした。丸一年たった日の朝を現場でむかえたいと思い、金明水避難小屋に泊まることにした。

 そこに何があり、どう見え、どう感じるのか。これを確かめたい。この一心だった。



1 日 目
 アプローチ(往復約80Km)は、山岳会のやまおやぢさんに対抗してを見習って、自転車(MTB)を使用。山屋である前にサイクリストである(だったというウワサあり)私は、軽い気持ちで「ウォーミングアップに丁度いいだろう」程度にしか考えていなかった。
 しかし、考えが甘かった。普段乗っている(た)自転車は、とにかく軽いロードレーサー。もちろん、荷物などない。
 今回は、通勤にしか使っていないMTB、しかも泊まりの装備。重さ自体は16Kgで、歩くには特段重いという程でもないが、これで自転車にのると結構乗りにくい。しかも、荷物の重さで尻が痛い(^^;

 更に、林道の直前の国道は10%の勾配。ジワジワと体力を奪われる。
 林道に入ると、ギヤを軽くしてもザックの重みで重心が後ろに下がり運転しにくい。
 無理にペダルをこいだら大腿部に痙攣…。登り始めても治まらず、騙しだましゆっくり歩くしかなかった。
 結局、大腿部の痙攣は、この日1日続いた。



5:15
自宅発
8:15
3合目登山口着
8:25
3合目登山口発
8:53
5合目(釈迦懺悔)
10:22
26
8合目(焼石沼)
11:24
56
焼石岳山頂
12:40
東焼石岳
13:45
金明水避難小屋




歩き始めてすぐ、マイヅルソウのお出迎え




5合目、釈迦懺悔より焼石岳を望む

釈迦懺悔…果たして名前の由来は?




そこらかしこに咲くツマトリソウや




ミツバオウレンを見ながら登山道を進むと、




ツバメオモトが。

この日、樹林帯の主役はツバメオモトだった。清楚な花だと思う。




登山道は沢の渡渉を繰り返す。

その沢沿いに咲くリュウキンカ




8合目手前の平坦なところに来ると、サンカヨウや、




キヌガサソウが。




ハタザオ




8合目手前の長命水




8合目、焼石沼

かつては牛の放牧地だったとか。よくここまで…




ベニバナイチゴ




咲き始めていたハクサンチドリ

後ろにミヤマキンバイ




焼石沼を振り返る

右手は三界山




9合目を過ぎると、ちょっとした岩場




そこにあったチングルマ、




イワカガミ、




そしてイワベンケイ




ハクサンコザクラにしては色が薄いが…
この山はみんなそうだった
→ユキワリコザクラだそうです
焼石岳のハクサンコザクラユキワリコザクラは、咲いている場所で濃淡があるそうです(やまおやぢさんより)




山頂より、焼石沼方面




同じく泉水沼、横岳




同じく、南本内方面

本当は、1日目に南本内岳のピストンをする予定だった。が、足の痙攣が治まらなかったので、早めに避難小屋に行き、足を休めることにした。




 山頂では携帯が通じるという情報があり、電波をONに。天気予報を確認しようと思ったら…!(内輪ネタ)。

 昼食を済ませ、姥石平〜東焼石へと向かうべく下り始めたら、直後にやまおやぢさんとスライド。って、怪我、もう回復したんですか?!無理しないでくださいよ!あと、タケノコごちそうさまでした!




で、下りたらヒナザクラが咲いていた




そして、ハクサンイチゲのお花畑




この辺りはどの花も茶色の斑点が。何故に?




でも一所懸命に咲く姿は感動ものです




姥石平分岐から東焼石へ向かう登山道脇は、ヨツバシオガマミヤマシオガマ(こんのさん、やまおやぢさん、ご指摘感謝です)やミヤマキンバイに彩られ、




両脇は、




ハクサンイチゲのお花畑!




ようやく見つけた純白のハクサンイチゲ




同じく




東焼石岳から行く手を望む

稜線の向こうにひょっこり出ているのは経塚山




再びチングルマ




登山道はシラネアオイに飾られて…




若干緑がかったゴゼンタチバナ




写真では分かりにくいが金明水避難小屋が見えた




で、今夜のお宿




金明水

かなりうまい




小屋で知り合ったSさんに、ギョウジャニンニクとコシアブラをおすそ分けして頂いた。

Sさんは、焼石周辺の山をくまなく歩いておられる方。また、お会いできるといいですね!


上段は、左はフキとギョウジャニンニクのベーコン炒め。右はタケノコ(半分はやまおやぢさんから)のベーコン炒め。味付けは塩胡椒。
下段に行って、左はコシアブラを軽く炒めて生ハムで巻いてみた。右は、タケノコの炊込みごはん(ほんのり塩味)。

山の恵みを少し分けてもらっての一品。手はかかっていないけど、山では十分なごちそうです。




2 日 目
 2日目は、晴れを予感させる朝霧。
 足はだいぶ回復していた。急ぐ理由がないのでゆっくり出発。

 途中、先行するSさんを追い越し、昨日行けなかった南本内岳へ。


6:15
金明水避難小屋発
7:15
東焼石岳
7:54
58
南本内岳
8:33
40
焼石岳山頂
11:05
3合目登山口着
11:10
3合目登山口発
12:57
自宅着




東焼石岳へ向かう途中、ハクサンイチゲ




南本内岳方面




南本内岳山頂手前の池塘




池塘のほとりに咲くリュウキンカ




南本内岳山頂からの展望

ここから周回コースがあるので、次来たときは行ってみたい




 南本内岳から9合目分岐に戻り、昨日に引き続き焼石岳山頂へ。すると、Sさんが休憩されていた。




昨日よりも多く咲いていたハクサンチドリ




ミヤマキンポウゲ




相変わらず種類のわからないキスミレ


 この後、山岳会のいしかわさん・ゆうこさんとスライド、しばし談笑。よく会の人と会う山行だった。

 登山口に向かう途中、某所に立ち寄った。残念ながら、このHPに載せることはできません。




【 さ て 】
 焼石岳は高山植物が咲き乱れ、カッコウが鳴き、多くの登山者の笑顔があった。山に行けばどこにでもある、「日常」があった。
 そして、その日常は、何があろうとただ流れる、そう見えた。
 こんな状況を見ながら感じたことは、山に対する感謝の気持ちだった。

 なんて、大層なことを述べてみたが、実際は、久々の山行に勝手に、しかも大げさに盛り上がっていた筆者の姿があっただけかも知れない(^^;


【 と こ ろ で 、 】
 自宅に戻り、新聞を開くと、やはり岩手宮城内陸地震の特集記事があった。
 当時の痛々しい写真、15名が死亡・未だに8名が行方不明という情報、そして、復興の目処が立たない各地域。

 地震はまだ終わっていない。一日も早い行方不明者の発見、そして復興を心からお祈り申し上げます。