九州インド哲学

インドの宗教・文化、インド哲学・仏教学、九大印哲に関係する情報の個人サイト

PHOTO by KEI KATAOKA
■ 九州大学文学部インド哲学史研究室の紹介
(公式版は九大文学部のインド哲学史研究室へ)

通称「九大印哲」――インドの宗教・文化・哲学,仏教学,サンスクリット語・パーリ語・チベット語に好奇心を持つ人の集まり――です。

就職内定 和訳や漢訳、英訳や独訳などではなく、インド人が書いたままの原語でインド仏教やインド哲学・文学の典籍を読むこと。 遠い昔の天竺の「竜樹」や「世親」ではなく、ナーガールジュナやヴァスバンドゥのライブリーな声を聞くこと。 そのために必要な道具を提供しています。 インド文化にアクセスする「近道」です。

3000年の厚みを持つサンスクリット語の習得。 それは単に語学学習にとどまりません。 サンスクリット語の文化伝統に生きる人々の思考法を学ぶことでもあります。

バラモン教やヒンドゥー教、仏教やジャイナ教、抒情詩に諧謔文学、はたまたカーマスートラや左道タントラ文献に至るまで、残された文献は多岐・多様。 広大な森を突き進み、無限の文献の大海を渡っていくための技術を学ぶ場。岡野潔(教授)、片岡啓(助教授)がお手伝いします。

仏教学を岡野教授が、インド哲学・インド文学を片岡が担当。 インドの古典語であるサンスクリット語を基礎から習得できるようカリキュラムを組んでいます。 また講義では、仏教史・仏教文化論やインド思想史・文化史を体系的に理解することを目指しています。

卒業 スリランカやタイの上座部仏教を研究するための聖典語パーリ、インド仏教典籍の多くの翻訳を残すチベット語も習得できるよう配慮しています。 仏陀の生涯や前世を記す仏伝文学は、岡野教授が最も得意とするところです。 片岡は、聖典解釈学や論理学・認識論を中心に、シヴァ教神学や戯曲に関心をもっています。

サンスクリット文献には、いまだに写本のままで眠っている文献が山とあります。 ヒンドゥー教の歴史も、まだまだ未開の分野です。サンスクリットのみでなく、さらに欲張れば叙情豊かなタミル文学、はたまたインドを飛び出てカンボジアに残る碑文まで、インド文化の幅には驚かされます。 1000年前のカシミールの大学者アビナヴァグプタのように、サンスクリット文献のフレッシュな花々を飛び回り、インド文化の極上の蜜を味わうこと。そんな時間と場を提供するのがインド哲学史研究室です。

研究会
様々な古典を見ることで、智慧は弁別を手に入れる。
自分の思弁を追い求め、引き出し得るのは如何ほどか?
古の伝承テクストなしに、あれやこれやと想像する者達、
年長者に仕えたことのない彼ら、その学知が澄み渡ることはない。(バルトリハリ)
「役に立つ」とか「立たない」とか,「金になる」とか「ならない」とか,そんなケチな勘定はさておき,文献を読み込む楽しさを味わってみませんか. 何百年も読みつがれてきた古典には,人間の智慧,深い洞察,鍛え上げられた思想がこめられています. 不鮮明な音のつながりが,稲妻のように一つの意味を結び,文の全体が露わになる瞬間の快感は,他では得られない経験です.