パブの一軒もない通りは、道ではない。
英国では、どの町へ行ってもパブを目にする。パブは、英国人が友人や
同僚たちと一緒に気軽に入る”社交場”。ビールをゆっくり飲みながら、
ひととき愉しむ。政治のこと、文学のこと、今日の競馬のこと。
顔なじみ同士が自由気ままに、各々の会話に興じるpublichouseなのである。
裁判所がない時代には、パブが”にわか裁判所”になったこともあるほど
パブは 英国人にとって、なくてはならない生活の句読点なのである。
だから、変に気取った店構えのところより普段着感覚のパブが英国では、
”正統”といえる。古めかしい看板の突き出た木製のドアを開けて、梅田の
シャーロック・ホームズ に入ってみよう。顔見知り同士が、ビールを片手に
なにやら楽しげに語り合い、時々顔を見合わせ笑っている。
店内ではダーツに 興じる者もいる。

