Mark Wood / マーク・ウッド

Mark Wood : http://www.markwoodmusic.com/
アーティスト紹介
'06 10/25
さて今回は業界唯一(?)のエレクトリック・ヴァイオリン奏者であるMark Wood(マーク・ウッド)を紹介します。
まあ、前回Michael Angelo大先生を紹介した関連と言いますか…
ぶっちゃけ、この二人をTOPページで共演させたかったと言う、超個人的な問題ゆえです。

まあ、冒頭で『業界唯一(?)』と言いましたが、それも今では昔の話。
もっとも、『メタル業界』に限って言えば随一に近いと思いますが、現在ではエレキ・ヴァイオリンもかなりメジャーになって来ましたしね。

この辺実は「やったぜMark Wood!!」と言う背景もありで。
なんとまあ、さも当然の様にエレキ・ヴァイオリンの特許を持ってますこのMark Wood先生。
何っつーか、「何でもやってみるモンですね。」としか言いようが無い展開ですけど。

アーティストとしても非常に成功されていて、TV音楽を制作する『Mark Wood Music Productions』の成功に加え、かのCeline Fucking Dion(セリーヌ・ディオン)のツアーに参加したりとね。
出すアルバムやら、存在感のマイナーさに比べて、実際には物凄い巨匠だったりもしつつです。

Mark Woodは、彫刻家の父とピアニストの母の間に生まれました。
現在のような『やんちゃ坊主』になるのは後の事で、Mark Woodを含めた兄弟達は自ずと芸術の道を歩み始め。
(Mark以外の兄弟も、後にプロの弦楽器奏者や講師として活躍しています。)
Mark Wood自身もメキメキと才能を発揮。
かの名門ジュリアード音楽院に学費免除どころか給料まで貰って入学したってんだから驚きです。
まさに『サラブレッド』ですね。

しかーしっ!!
彫刻家の父の影響でしょうか、Mark Woodは『見た目がとってもクールなヴァイオリンの製作』に乗り出します。
普通はそれこそ『名器名器名器』と過去へ遡るころ、彼は『未来未来未来』へと目を向けたワケですね。
当初の目的こそ『見た目今風』だったのですが、それが後にエレクトリック・ヴァイオリンを生み出す事になるワケです。

そして'91年、彼は1stアルバム『VooDoo Violince』を引っさげて、突如HMシーンに登場するワケです。
もっとも当時は物凄い『イロモノ』扱いだったワケですけれど。
(今でも?)
まあしかし、現在におけるエレキ・ヴァイオリン普及の曙がHMから始まっていたと言う事実は我々にとって誇れるべき事じゃないでしょうかね。

コレがイチオシ

VooDoo Violince / ヴードゥ・ヴァイオリンス
日本盤 / 輸入盤

この人もまあ、密かにアルバムをポコポコ出してるのですが、流石の(?)私もCDは一枚しか持っておらずですね。
他のアルバムはオフィシャルサイトで確認してもらうとして、ココではコレのみを紹介します。

コレは日本盤も出ましたし、比較的入手し易い部類に入るのではないかと、そう思いつつ。
して、内容的にはまあ笑っちゃう程に"普通"で、尚且つ素晴らしく良いインストゥルメンタル・アルバムです。
まあ、実際にはその"普通さ"こそ脅威だと思うんですけどね。
何てったって、楽器からして普通でないんだし。
そんなワケで、聴いてみれば解ると思うのですが、まあいたって普通のメタル風ロックインストアルバムですね。

してまたやたら出来が良く。
そりゃ前述の『Mark Wood Music Production』も成功しますよ。
ホント、聴き易さの点ではJoe SatrianiのSurfing with the Alienと同格ですね。
エレキ・ヴァイオリンでやっちゃったSurfing with the Alienをイメージして頂ければ非常に解り易いかと、そう思いつつ。

彼のYngwie Malmsteen(イングヴェイ・マルムスティーン)が「俺がギターで遠回りしてる時に、こんな方法を思いつくなんて!!」とやたら高く評価していたものですが、方向性はYngwie Malmsteenとかなり違います。
「クラシックは仕事。ヘヴィ・メタルは夢だったんです。」的な感じでね。
全くの非クラシックに近く、クラシカルなものも『取り入れた』と言う範疇に近しです。
全体的に映画音楽的と言うか、大HIT要素満載でね。

もっとも、逆に言えば物凄く普通過ぎ。
The Spacolin等、フレットレス・ヴァイオリン辺りならばもっとヴァイオリン的な音も出せたのでしょうけれど(っちゅーか、普通のヴァイオリンにはフレット付いてないんで、『フレットレス』もへったくれもないんですけどね。)、ジャケットで弾いている6弦&9弦の『The Violator』含め、基本的にはフレットが打ってあるショートスケール・ギターをボウ(弓)で弾いてるに過ぎず…
もっとも、弓で弾いてあの音と言うのがまた凄いんでしょうけどね。
結果的に、よりヴァイオリンっぽいサイド・ギター(サイド・ヴァイオリン?)のが良い音出したりもしてみたり。

ホント、確かにヴァイオリンでギターみたいに弾けたら凄いとは思う。
ただ、そうする理由にちょい説得力が無さ過ぎなアルバムかなと。
逆にUli Jon Roth(ウリ・ジョン・ロート)奏るスカイ・ギターの方が音階的な面でヴァイオリンに近いと思いますし。

まあ、存在は際物なれど音楽的には凄い王道を行っていたとの見方も出来ますし。
実際に作品を聴いてみれば、Mark Woodが後にTV音楽の世界で大成功を収めたのも納得出来ると思います。
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