1970年代後半製 YAMAHA
SL-380
![]() ![]() ![]() 今更何故こんな廉価モデルを紹介するのか,と思われるかもしれない。実はこのギターはSL-800Sに装着するピックガードを得るために入手したもの,つまり,部品取りギターとして落札したのだ。ピックガードを外した後はスタンド上にただ立っているだけだったが,たまたまピックガードが他から入ってきたので再度装着してやったのだ。
あらためてこいつに触ってみると,なかなかこのギターも捨てたもんじゃないと思えてきた。 同じ時期の個体,たとえば私の所有するSL-1000なんかもそうだけど,パンケーキ(2層バック)時代のヤマハのレスポールの塗装はその後の物とは違うようだ。わたくしはSL-1000の肌触りからてっきりラッカー塗装だと思っていたが,このギターも同じ肌触りがする。ウレタン塗装のように硬くなく, 皮膜は薄く,古いラッカー塗装のようにちょっとべたつくような感触,まさかこのクラスがラッカー塗装だったということはちょっと考えにくいが,感触はラッカーそのものだ。 ウレタン塗装ではエッジの部分に皮膜が厚くなりやすい。そのためラッカー塗装のギターによく見られるようなバインディング付近で塗装が擦り切れたように木部が露出するなんとことはまず見られないのだ。ところが,このギターはまるでラッカー塗装のギターのようにボディー縁に削れた木部が顔を出している。トップの縁の削れ,これがいい味だすんだよな。 トップは3ピースだが,玉目が出ていて良質の材であることが分かる。バックは2層のアガチス,インドネシア近辺で採れる材で南洋カツラとか南洋ヒノキとも呼ばれている。マホガニーよりも目が細かい材で,アテが強く,柾目に取らないと収縮によって割れたりする。マホガニーと比べて音が悪いかというと,私の 耳にはちょっと分からない。 ![]() ![]() ![]() ![]() |