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1976年製 Greco EG-900 CR





グローバーペグを搭載したEG-900,ノンシリアルの個体だがピックアップスタンプの下4桁が6330,つまりピックアップが1976年3月30日に組み込まれたことを示しており,1976年製とさせて頂くこととする。

このギターは1976年(Vol.5)と 1977年(Vol.6)のカタログに掲載されており,カラーはCR(チェリーレッド)と表現されている。カタログ上はこのカラーのみの設定になっているが,他の機種でも数多く報告されているようにカタログ外のカラーも存在していたようである。1977年からピックアップはダブルクリームのDiMarzio PAFに,糸巻きもグローバータイプのグレコオリジナルMH802糸巻に変更されている。カタログについては有名なサイトStudio Greco (グレコの写真館)を参照させて頂いた。

Vol.5とVol.6にあるEG-900は一見同じギターに見えるが仕様が異なる,ピックアップが違うのだ。Vol.5ではU3000,Vol.6ではU4000になっている。このギターのピックアップはスタンプシリアルで銘柄の刻印はない。OYAZI REPORTSには1976年8月17日のスタンプのある刻印型U-4000ピックアップを搭載したEG-900が紹介されている。どうやら1976年の後半からU4000への仕様変更がなされたようで,U4000の刻印のあるものからがU4000で,それ以前の無刻印PUはU3000のようだ。つまりこのPUはU3000だということである。

手元にあるEG-1200,EG-1000を使って刻印型 U3000,刻印型
U4000の抵抗値(KΩ)を測定してみた。U3000は7.80〜8.06,U4000は7.84〜7.91という値を示したが,値が近接しておりまたサンプル数が少なく一定の傾向をつかめなかった。このギターのピックアップはフロント7.66,リアは7.44という値で,刻印型U3000,U4000より低めのようだ。しかし引いて感じる印象としては音は刻印型U3000より高出力で暴れタイトさにはちょっと欠ける。カバードにした方がいいかもしれない。

マホガニー2層構造バック(いわゆるパンケーキ)ボディーにメイプル2Pトップ,ペグはニッケルではなくクローム,やはりニッケルの方がよい味が出る。 Gloverペグの歴史には疎いので詳しく考察できないが,私が持っている物の中ではギアカバーが平らなものはこの個体と同時期のオーダーメイドレスポールだけ,ほかは球面ギアカバーで回す部分の軸受が太いタイプである。純正かどうか断定できないが,かなりくたびれても純正のまま使い続けている前オーナーが耐久性の高いグローバーペグだけ交換することはない,と私は考えている。ポジションマークインレイには白蝶貝が使用されている。

ネックは細めで指板のアールがちょっときつく1980年代のデッドコピーにの感触に慣れた手には異様に感じられる。この頃のグレコのレスポールを持つと なんとも独特な感じを受ける。ネックが細く,ボディーが薄い感じでして,実際のギターの重さよりも軽く感じられるのだ。重量は4.2kg。










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