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1976年製 Greco EG-900 TB(カタログ外カラー)




J-Guitarを閲覧していたら偶然目に止まったギター。EG-700かEG-900だと思われるが断定できないのでEG-700として販売していると断りがあった。グローバーペグだし普通の考えるとEG-900。問い合わせてみるとポジションマークは白蝶貝のインレイだということでEG-900にまず間違いないと判断して購入。ピックガードはないが全体的な状態はまずまず,EG-700として設定された価格だったのでEG-900にしては安価に入手できたことになる。

しかし,このギターがEG-900だと考えたときにある疑問が頭をもたげてきた。それは当時のカタログによるとDiMarzio PAFが搭載される以前のEG-900にはCR(チェリーレッ ド)カラー1種類の設定しかなかったことを思い出したのだ。もしかしたらレアギターか,あるいは改造物件なのか,期待と不安が交錯した。

ギターの梱包を解いて確認を開始する。

1弦側のトップピースのバーズアイが多数輝く美しいトップを持ったギター,すでにこれだけで儲けモノだ。バーズアイ,和名では鳥目杢というが,私には鳥の目ではなく雪上に残った小動物の足跡のように見える。ブリッジは交換されているようで,この時代のグレコ特有のワイドアジャストメントタイプではない。

確かにペグはグローバーで交換された形跡はない。クロームタイプという点も私の所有するもう1つの1976年型EG-900(CR)と同じ。インレイもショップの説明の通り白蝶貝,PUベースにはカバーが外されたときに残るハンダの跡はなく,オリジナルでオープンタイプのゼブラボビンPUが搭載されていたことになる。PUの装着はスタンプによると1976年3月31日,全ての仕様が1976年製EG-900として矛盾しない。Grecoのカタログ外カラーの話は聞いたことがあるが珍しものではないのだろうか。それともセミオーダー的に受注された珍品なのだろうか。

PUの抵抗値はフロント7.96KΩ,リア7.66KΩ,これだけではU3000なのかU4000なのか分からない。OYAZI REPORTSには1976年8月17日のスタンプのある刻印型U-4000ピックアップを載せたEG-900が紹介されている。私の所有する2本は1976年前期の製造であり,カタログも1976年前期と後期でU3000→U4000と仕様変更されているところをみると,私の所有する2本に搭載された無刻印のPUはU3000だと考えるのが妥当だろう。音高出力でちょっと暴れ気味の音,カバードにした方がよいと思う。

私はどうも『グローバーペグ』『白蝶貝インレイ』に弱い。それは中学生時代の私にとってそれが憧れの仕様だったから。グローバーペグは今でこそ安く手に入るが,当時は高級品お決まりのスペックだったし,白蝶貝インレイはオリジナルバーストがパーロイドセルだったにもかかわらず(私はそれを知らなかった) Grecoの高級機種に使われていたもんだから,とにかく憧れていたのである。私のギターワールドはGibsonではなくGrecoを中心に公転していたのである。しかし,何故かプロジェクトシリーズはパーロイドになっていてグレコの当時の方針がよく分からない。そんなわけで,私の所有するGrecoレスポール9本中7本に
グローバーペグが搭載されている。

重量は4.5kg。現在ピックガードを探しているがこの後の時代(シリアル期)以降のものとは互換性がないのでなかなか合うものが見つからない。











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