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1980年製 Tokai LS-60 #0103758




01から始まるインクシリアルの個体。このことについて詳しいサイトTokai LS-60/80 by Daizoによると,1980〜1981年の2年間,長野で製造された LS-50/60にインクシリアルが与えられ,そのギターのシリアルナンバーの2桁目には"1"がスタンプされたのだという。遠州生まれの信州育ちというところだろうか。

基本的にはプレイントップだが,トグルスイッチ側のトップピースには少し玉目とキルトが出ている。素性の良さを期待させるギターだ。プレイントップは最近まであまり興味がなかったが,最近ではこの日本美人的な美しさに惹かれるようになってきた。逆にバリトラはたとえ本トラでもバタ臭くてげんなりしてしまう。

重量4.1kg,バックはマホガニー2ピース,オーバーバインディングフレット仕様,サーキットは基盤仕様。フロントピックアップキャビティーに『60』とマーカーで記されており,ヘッド角14°を含めて全ての仕様がLS-60として矛盾しない。 ピックアップはGotoh製PAFのダブルアジャスタブルポールピース仕様。ピックアップキャビティーの塗装跡が汚いのは信州産の特徴なのだろうか。

御多分に漏れずプレイントップのギターはやはり音がよい,生鳴りでは私が所有するTokaiレスポールの中でナンバー2,アンプラグドで低音までバランス良く響く。ただ搭載されているピックアップ(Gotoh PAF)は出力が強すぎて音が暴れる。後のモデルに搭載されたTokai'57PAFは出力が適度に押さえられバランスの良いPUだと思う。私はオリジナルの状態をPUを含めたこのギターの個性だと捉えようと努力している,今のところは換装する予定はない。


木材の部分でコストを稼いでいたグレコと違い,ギターの基本的な部分をしっかりと押さえているTokaiのギターはサーキットやピックアップのグレードアップだけで20万円クラスのギターと容易に比肩可能になる。そこがLS-60に人気が集まる理由だろうしかし,Old Tokaiのネームバリューだけが先走りして価格を上げていることも事実,このギター,商品写真の画像も汚いし,ジャンク扱いという出品でありながら落札価格は4万円台,これが2008年初頭における無改造のLS-60の下限価格だろう。これが,無改造,美品,チェリーサンバーストだったりすると一気に 7〜8万円に跳ね上がって しまう。価格が上がっているのに便乗して10万円近い値を付けている出品者もいるほど。そうなっちゃうともう1982〜1987年製のBurny RLG-50の方がいいね。

余談だけど,オークションでとんどもない開始価格を提示している出品者が『数多くのアクセスとウオッチリストへの追加,ありがとうございます』なんてコメ ントしちゃうともう声出して笑っちゃうね。多くの人がそのメチャクチャな出品の行方を『どこかに無知か物好きがいるんだろうか』と
野次馬顔で見ているだけなのに。誰も入札せずに終わってもまた同じ値段で出すというのもおそらくそのウオッチリスト数を『この商品に入札しようと悩んでいる人が多いに違いない』と読んでいるのでしょう。

話は戻って,このようなプレーン トップの写真を撮るのは難しい。例 えばLS-200のようなギターは超美人のようなものでどの方向から撮っても絵になるので,写真を撮るのは意外なほど簡単,写真がうまくなったような錯覚に陥ってしまう。ところが,このようなギターは平凡な女の子を撮るのと同じで,美しく見える角度,ライティングの方向や光質を考えないと本当に平凡な写真になってしまう。黒いギターなんかだと周囲が映り込んでしまうので余計に神経を使う。こんなギターを格好良く撮れるようになれば,相当写真が上手になったと云えるんじゃないかな。








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