![]() ![]() はじめて入手した(まともな)LS-80,ハードメイプル2Pトップ,マホガニー1Pバック,マホガニー1Pネック,ラッカー塗装,ニッケルハードウエア,ブラスブリッジ,この時代のLS-80のスペックはまず申し分ない。電装系の交換だけで完璧なレスポールスタンダー
ドになる。
よくコレクターズコンディションとかプレイヤーズコンディションなどという表現をするが,原則的にコレクターズコンディションとはフルオリジナル,つまり無改造であることが必要条件となる。一部の例外を除いては。 レスポールの場合,その例外とはBigsbyトレモロユニットの装着だろう(ピックアップ交 換は基本的に改造に入れない,車で言えばタイヤの交換のようなもの)。分からない人のために説明させて頂くと,トップのテールピース部分,6弦側のスタッドボルト付近に1つ,1 弦側スタッドボルトとブリッジの間に1つ埋められたビス穴が残っていることが分かるだろう。さらに,写真には提示していないがテール側のストラップフック部分にも4本のビス穴が残っている。これがBigsby跡である。 ま,それを許せない人も過半数はいる思うが,私はそれをレスポール唯一の正当派改造だとみなしている。 私がそのように考える理由は,"Beauty of the 'Burst: Gibson Sunburst Les Pauls from '58 to '60" ( by Yasuhiko Iwanade )に掲載されているオリジナルバーストにある。 掲載されている87本のBurstのうちBigsbyを装着している物,あるいは装着した跡が残されている物は11本(13%),これはかなり高率だといえる。私はThe Beauty of the 'Burstに目を通す前はBigsbyの改造跡を許容できなかった。それはBigsbyというものをよく知らなかったことが大きい。しかしそれ以降私は Bigsbyを正当な,いうなれば『レスポール法に適法な』改造だと認めるに至った。レスポールを知らない人にとっては単なる疵(きず)かもしれないが, レスポールにのめり込んでいるいる人たちには既にコンセンサスではなかろうか。 このギター,ヘッド裏などを見てもらうと分かるとおりとても状態がよい,金属パーツも輝きを失っていない,これは珍しい。問題があるとすれば唯一Bigsby跡があることだけだ。 発売当時の定価が希望落札価格になって出品されたが,だれも入札しようとはせず,数名の参加者から質問が寄せられていただけだった。Bigsby跡があるので参加者は入札に二の足を踏んでいたのではなかろうか。私はもうページを開いた直後に落札した,Bigsby跡などすでに気にならない,むしろ素敵な履歴に見える。 出品者は認識していなかったようだが,このギターはPUが国産の無名品に交換されていた。出力が高く輪郭の明瞭な音のするPUで,それはそれで悪くなかったが,やはりオリジナルに戻してやりたかった。偶然同じ頃に1981年製LS-80から取り外したGOTO製PAFを入手できたのでそれに載せ替え(載せ戻したというのが正しいのか?)ギターをオリジナル状態に戻した。ところが,このPU,出力が大きく音が暴れるのだ,暖かみがなくバリバリとした音もちょっと耳障りだった。そこで,フロントPUを1980年代のSeymour Duncan SH-1n,リアを1979年製Gibson刻印型PAFに再換装,ほぼ満足のいくサウンドに落ち着いた。重量は4kg。 ![]()
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