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1981年製 Greco Super Real Series EGF-850



グレコについては中高時代の印象があまりに強いためか, その反動で私の大学受験の頃と前後して販売されていたSuper Realシリーズについては今までこれといって興味を感じなかった。現時点で私が所有する唯一のSuper Real シリーズのギターである。

この時期のグレコレスポールは指板やネックの材質や構造において機種を跨いで様々な移行型とも呼べるタイプが存在しているらしく,製造年によっては仕様がまぜこぜになっているという。

1970年代同様にグレコの8万円以上のクラスのレスポールにはポジションマークインレイは白蝶貝が使用されており,ロゴが改変されているようなギターを同定するときに有力な証拠になるだろう。

フレイムは控えめ,ピックアップキャビティーの黒い導電塗装を一部剥離して確認したら,やはり張りトラ。トップが杢トップか張りトップか拘る人とそ うでない人がいるが,私は間違いなく前者だ。音響特性の変化や改善を意図するわけでもなく,ただ単に美術的な理由でメイプルの木目の美しい部分をだけを木 表張るというのは,厳しい言葉でいえば『偽装』,気に入らない。ただ,古い高級機種にあるマホガニー集成2層バック同様,国産ギター構造の歴史の一部として鼻息を荒げないで捉えることにした。重量は4.3kg。

この『偽』を神経質に嫌うという態度は,おそらく私の深層心理に由来する。私自身がうわべだけの『偽物』だという自己評価からくるのだと思う。ある映画の台詞にもあったが,親は自分の子供のなかに自分と同じ欠点を見つけそれを攻める,それと同じだ。

EGF-850のスペックは1980年カタログ(Vol.12)と1981年カタログ(Vol.13)で異なる,ピックアップが違うのだ。Vol.12にはPU-2,Vol.13にはScreamin'が搭載されていると記載されている。ピックアップベースに"Screamin' 1982''というデカールが貼られる以前の時代のScreamin'を外見上の特徴から見分ける方法はないが,この時代のPU-2のベースには"PU-2"の刻印があるため,PUが交換された痕跡がないことからこのPUはScreamin'とみてよいだろう。一応直流抵抗値を測定してみた。
フロント7.81kΩ,リア7.62kΩ,手元にあるデカール付きScreamin'のそれはフロント7.70kΩ,リア7.55kΩという値で明らかな乖離はない。私はPU-2というピックアップの音は知らないが,どうも評判が悪いらしい。このPUは結構いい音で鳴ってくれている。

レスポールにありがちな傾向として,歪ませてフロントで弾くと『もあもあ』とこもった音の盛り上がりの山の間に音の輪郭が埋まってしまうのだが(これこそウーマントーンなんだけど) Screamin'だと輪郭が結構きちんと出てくれる。あまり『もあもあ』しないすっきりしたフロント,私はこちらの音の方が好きだ。リアもぎすぎすしていない歯切れの良いクランチが決まる。

太いネックは弾きやすく,指が滑るように動いてくれる。サスティーンもいい感じだ。張りトラだけどいいギター。








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