当時のTokaiは量産品としてはLS-100まで製造していて,LS-150,LS-200は受注生産品,LS-120という機種もあるがカタログ上は1982年から登場している。(しかし1980,81年製Love Rock LS-120が存在している,この辺りがよく分からん)
厳選されたホンジュラスマホガニー単板バック,フレイムメイプルトップ,ハカランダ指板という素性の良さもさることながら,造りにも徹底的に拘っていて,『もうひとつのオリジナル』と呼ぶ人もいる。このギターを探しているギタリストやコレクターは世界中にたくさんいる。これを手に入れたときは嬉しかった。 トップは優等生的フレイムメイプル。昨今のギターには派手でどぎついだけのフレイムを露骨に見せたソフトメイプルトップが多いが,このフレイムはずっと上品で格調高い。 このギターは2002年にオークションで入手できたが,2009年時点すでに幻のギターと呼ぶべき代物になってしまった。2000年頃には20万円前後で入手できたと云われている1980年代初期物だが,2007年8月末にオークションに出品されたヴィンテージサンバーストのLS -200Vは37.3万円,当時の約2倍の価格になっている(LS-200の本体価格は188,000円)。レスポールの基本色ともいえるチェリーサンバーストは人気が高く,このギターだとさらに高い値がつくのではなかろうか。息子が将来食い扶持に困ったらこのギターを売るように言っておこう。 この個体にはLS-200であることを表すシールがヘッド裏に残っていた。これは珍しいことだろう。もしもこのシールがない場合にLS-200であることを証明するのがヘッドロゴの色だ。LS-200だけが金のロゴでLS-150以下とは区別されている。これは1983年製のLS-200でも同様だった。(注・1983年製TLS-200ではゴールドロゴでないものも確認している) 本家のバーストと同程度の品質ということになると価格が上がらないはずはない。ここで『バーストと同程度の品質』という表現に疑問を感じる人も少なくないと思う,ましてや本物のバーストの現物を見たことがない私がなぜそこまで云うことができるのか,そうです,その通りです。しかし,この現物をみるとそう思えてしまうほど他のギターとは材が全然違う。昨今の本家のギターを含めて,高級品がただ派手なだけの軽佻浮薄なギターに見えてしまうほど本当にうっとりしてしまうような材,フレックが表れるほどのハードメイプルなのに,ソフトメイプル並みの美しい整ったトラが表出されている,天が二物を与えた『東大美女』といえば語弊がありましょうか,そんなトップ。 ま,相当に思い入れが混入していることは素直に認めます。しかし,数え切れないほど多くのギブソンレス ポールを見た人がこのギターを手にとって思わず唸ってしまう,これはそんなギターですから,強ち私の思い入れだけとは云えないでしょう。 バーストと同様, という表現は訂正するが(私自身は思い入れに誘導されて半ば確信しているが)偏差値が90を超えていることは間違いないと思う。こんなギター が40万円弱で入手できる,高価どころか,もしかすると超特価ではないかな。しかし玉がない,オークションでの出品はわずかに年に1〜2回程度,海外のショップを探してみたが"Not For Sale"になっていた,誰も手放したくないのだ。 写真からこのギターのオーラを感じることができたでしょうか。
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