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1985年頃製 Bill Lawrence BL1-01M AR


ビルローレンスのストラト系モデルはコピー系のBCシリーズとオリジナル系のBLシリーズに二分される。大雑把に云えばオーソドックスな形状のPUを搭載しているのがBCシリーズでバーポールピースを使ったL系PU(L-500/250)を搭載しているのがBLシリーズということ。

The Study Of Bill Lawrence GuitarsによるとBLシリーズは1984〜89年迄製造されていたらしい。L-500を2個搭載したのがBL-1,L-250を3個搭載したのがBL-2,ブリッジにL-500,フロントとセンターにL-250を搭載しているのがBL-3である。

ネックポケットからBL1-01M ARという機種であることを確認。ボディーはアルダーでセンター2pc,オペイク(塗りつぶし)カラー仕様だが材の構成にも手は抜かれていない。Greco辺りじゃオペイクカラーは多ピース継ぎ接ぎが普通だからかなり良心的だ。経年変化による材の収縮が塗装表面に木目の凹凸となって現れいいビンテージ感が出てきている。重量は3.3kg。当時の定価は72000円。

L-500については今更説明するまでもないだろう。パワーがあって抜けがよく,サスティーンも素晴らしい。薄いバーポールピースによってPUのインダクタンスが抑えられているので音が暴れない。このPUで弾くと自分が上手くなったと勘違いしてしまう。ただ音が前に出すぎるので他の楽器とアンサンブルを組んだりすると問題を生じやすいかもしれない。リードギター向けのPU。

残念ながらその素晴らしい音とは裏腹にBL-1というギターには外見的に訴えるものが少ない。しかしひとたび音を鳴らせばちょっとびびってしまうほど豹変するあたり,ギターのスーザン・ボイルといえばご本人には失礼かもしれないが,強ち的外れとも言えないだろう。弾きやすいネック形状と材択の良さからと思われるボディーの鳴り,そして極太ジャンボフレットはスムーズな運指を約束し力強いビブラートを奏でる。

L-500というPUはアルダーやバスウッド,マホガニー辺りの木材と相性がよいのではなかろうかと想像する。ハードメイプルトップのレスポールなんかに載せると音が前に出すぎるのではないだろうか。アッシュも同様で,ちょっと高音が強調されすぎる印象を受ける。

黒い1plyのピックガードは傷がつきやすく,金属製のピックを愛用する人には向かない。

このギターはかなり傷が多い。コントロールノブも純正のメタルの部から通常のストラトノブに交換されている。オークションで時折みかける機種だが程度の良いものの比率はかなり低いように感じる。



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