孫六温泉

湯と静けさを堪能する山の宿



 
 
 

泉質
お風呂の種類 唐子の湯(内湯 男女各1)
石の湯(内湯 混浴1)
露天(混浴2、女1)
滝湯(混浴1)
日帰り入浴料金 400円
営業時間 7:00-19:00
問い合わせ先 0187-46-2224
お気に入り度 ★★▲
入浴日 01年9月5-6日

 
 
 
 乳湯温泉でも一番奥の行き詰まりにある孫六温泉は、「山の宿」「湯治宿」の雰囲気を色濃く残した宿です。いくつかある建物のうち、休憩所は茅葺屋根で、その他の建物も、木造でかなり鄙びています。
宿の人たちも、愛想が全くなく、とは言っても、基本的には親切で、それさえも山の宿らしく、微笑ましい感じがします。
 わたしの泊まった部屋は、2人泊で1泊9000円でした。
廊下の襖を開けるといきなり部屋があるだけの簡素なものです。裸電球が山の宿らしく、もちろん、テレビはなし。
でも、部屋も布団も清潔で、快適に過ごすことができました。
 温泉は、すべて宿の前の川近くにあります。2つの湯小屋は、木造で鄙びています。シャンプーや石鹸などの備品は一切ありません。
 男女別の唐子の湯は、男性側から源泉が注がれ、女性側から流れ出るようになっていました。硫黄の香りのする透明な湯です。女性の湯船ではゆっくり入れる適温でした。コンクリ造りの素朴な湯船の底に木が敷かれています。
 また、混浴の石の湯は、もともとあった大きな石の上に湯小屋を建てたようで、その素朴さ、渋さが素敵です。石の袂から湧く湯は、やはり透明で硫黄の香りがします。適当に加水して、湯温を調節するようになっていました。
 夜、電球の明かりのもと、ここの湯船に浸かっていると、なんともしみじみと落ち着きます。夜7時〜8時半は、石の湯と混浴露天は、女性専用になります。
 石の湯から外に出ると、丸くコンクリートで造られた混浴露天の湯船が2つと、少し離れたところに、滝湯(打たせ湯)の湯小屋があります。
 湯船から川は見えず、山を見ながらの入浴になります。石の湯の捨て湯を利用しているのか、小さな方の露天はぬるめで、ゆっくりのんびり温まることができました。
 そして、石の湯から川側に出ると、女性専用の露天風呂があります。10人は入れる大きな露天風呂は、他の湯船とは違って、白と黒の極小の湯の華の舞う濁り湯です。硫黄の香りに加えて、鉄分を強く感じます。川に一番近く、眺めも良いし、ちょっと得した気分。
 夕食は、きりたんぽ鍋を中心に、岩魚の焼き魚、山菜などが並びます。手作りでおいしい食事でしたが、残念だったのは、鍋以外は冷めていることと、ご飯がべチャッとしていること。でも、ワラビやミズのコブなどの山菜は、とても美味しかったです。
 朝食は、登山のため、おにぎりにしてもらったので、宿で食べるとどんなメニューかはわかりませんでした。
 とにかくこの宿のメリットは、落ち着くこと、です。乳頭温泉の中でも渋いこの宿に泊まりにくる人は、温泉か山を純粋に楽しみに来た人。わたしが泊まったのは、シーズンオフの平日でもあり、泊まりは4組7名だけで、騒々しいこともなく、山の静かな夜を堪能することができたのです。

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