瀬見温泉 喜至楼(きしろう)

ローマ式千人風呂でレトロに浸る


泉質 ナトリウム・カルシウム-塩化物・硫酸塩泉
お風呂の種類 混浴内風呂2、女内風呂2、男内風呂2、貸し切り内風呂4
日帰り入浴料金 300円
営業時間 10:00-15:00
問い合わせ先 0233-42-2011
お気に入り度 ★★▲
入浴日 01年7月20-21日

 
 喜至楼は、とても古く、歴史を感じさせる旅館です。
 最も古い湯治部(写真右)の玄関の一部は、明治元年の建築だとか。わたしの泊まった部屋は大正時代に、旅館部の玄関のある建物は昭和29年に建てられたものだそうです。
 木造4階建の古い建物を維持することは、並大抵の苦労ではないと思います。女将さんからは、4階の屋根の雪下ろしを業者に頼んだけれど、怖気づいて帰ってしまった話、もう手に入らない消耗品、部品などは古いものをストックしてあること、木造4階部分は、消防署からの指導で使えないので鍵をかけてあることなどを伺いました。
 旅館に到着したときには、年季の入った外観に、正直、一瞬怖気づきましたが、実際に泊まってみて、「とてもよく手入れされていて快適な宿」と感じました。
不潔に感じることはないし、冷房もついているし、トイレは共同(8000円の安い部屋を選びました)だけど水洗できれいです。
 写真左が、旅館部の玄関です。
◆ローマ式千人風呂
 わたしの一番のお気に入りは、もちろん、「ローマ式千人風呂」です。高い天井の浴室には、名前の由来をうかがわせる円柱が。丸い明かり取りの窓も印象的です。
 「千人」は大袈裟ですが、20人は入れる丸い湯船には、加水しながら、熱い源泉が贅沢にかけ流されています。
 基本的には混浴ですが、夕方には、男女別の時間帯もあり、落ち着いて入浴することができます。
◆あたたまり湯
 ローマ式千人風呂の隣にあるのが、男女別の「あたたまり湯」です。
 ローマ式千人風呂と同時期に作られたのでしょうか?小さなタイルのモザイクが、実は凝っていて、微妙にグラデーションが描かれていたりして、感心します。

 その向かいには、岩風呂がありましたが、ちょっと薄暗かったので、入浴はしませんでした。

◆オランダ??
 旅館部の方には、更に男女別の内湯「オランダ風呂」があります。男湯は5人以上は入れそうですが、女湯は2−3人が限度の小さなものです。
 普通のタイル貼りの湯船で、「どうしてオランダ風呂?」と聞くと、女将さんは、「由来はきちんと聞いていないのですが...」と前置きしながら、欧州の温泉は、浴室からすぐに屋外に出られるような造りのものが多く、オランダ風呂ができた当時は、周りに高い建物もなく、とても見晴らしがよかったので、その開放感から名づけたものではないか。。。と説明してくださいました。
 その他、小さな家族風呂も4つありますが、どこの浴室もすいていて、独占状態だったので、敢えて入浴しませんでした。タイル貼りの内湯です。
 湯は、すべて同じようで、緑っぽく見えるけれど、透明な熱いお湯でした。

◆食事
 食事は、一般的な旅館料理です。近くの川で鮎が釣れるようで、名物になっています。8000円という値段を考えれば、十分、納得の内容だと思います。

◆レトロ
 全体にレトロな雰囲気の宿ですが、特に、脱衣所にあった木の置物(写真下)や、千人風呂のタイル絵(写真右)、大きな丸い柱時計などが印象的でした。
 右のタイル絵や、千人風呂の柱などに使われている2cm角くらいの小さなタイルは、今は、あまり、ないものだと、女将さんがおっしゃっていました。
 「キューピーと金太郎」、「金太郎と熊」、「花咲か爺さんと犬」といった何とも味わい深い木の置物は、昔、湯治に来たお年寄りは、孫達と一緒に過ごすことがあって、そんなとき、脱衣所で、この置物の「お話」をして、赤ちゃんをあやしながら、着替えをさせたりしたものだそうです。

地域別見出しに戻る